安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アラン・ギルバート指揮群馬交響楽団第514回定期演奏会

2016-01-25 21:26:38 | 演奏会・ライブ

1月22日(金)に行われた群馬交響楽団の第514回定期演奏会に行ってきました。群馬県高崎市に本拠をおいていて、長野市から比較的近いこともあって、いつか演奏会に行きたいと考えていましたが、ようやく実現できました。

指揮:アラン・ギルバート
チェロ:カイサ・ウィリアム=オルソン
管弦楽:群馬交響楽団
会場:群馬音楽センター(高崎市)

ジョン・アダムス作曲 管弦楽のためのフォックストロット 議長は踊る
ショスタコーヴィチ作曲 チェロ協奏曲第2番 作品126
チャイコフスキー作曲 交響曲第2番 ハ短調 作品17 「小ロシア」

指揮者のアラン・ギルバートさんは、ニューヨーク・フィルの音楽監督なので、彼を招くことができたのは、地方オーケストラとしては画期的なことです。チェロのウィリアム=オルソンさんは、ギルバートさんの奥さんでもあり、共演ぶりが楽しみです。チャイコフスキーの交響曲第2番も滅多に演奏されないので、これが聴けるのも嬉しく、期待して出かけました。

   

ジョン・アダムス作「管弦楽のためのフォックストロット 議長は踊る」は、いわゆるミニマムミュージック(同じ音型を繰り返す)ですが、抒情的なところや中国的な音階なども出てきて賑やかな曲でした。ちょっとスイングしている感じもあって面白く、アメリカの指揮者らしい選曲、演奏でした。

次のショスタコーヴィチ作「チェロ協奏曲第2番」は、重くて暗めの曲で、荘重、荘厳な音楽で、内面にぐっと沈んできます。僕はショスタコーヴィチの交響曲全集などCDは持ってはいますが、その音楽にはあまりなじめません。このチェロ協奏曲は、日本でも最近よくプログラムにのるようですが、チェロの技巧などすごい演奏だとは思いながら、ほとんど感情移入できませんでした。

休憩をはさんで、後半はチャイコフスキーの第2番。これは手持ちのCDを聴いて予習していきました。当夜の演奏会におけるアラン・ギルバートの指揮ですが、ダイナミクスがすごく、全体に引き締まっていて、たいへんよいように感じました。群馬交響楽団の弦や管楽器もこれがいちばんこなれていました。

なかなか充実したいい音楽会でした。高崎市までなら自家用車でも行けるので、群馬交響楽団の演奏会にまた足を運ぼうと考えながら、帰りの新幹線に乗るために高崎駅を目指しました。