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(6)「いいから逃げろ」刺された被害者は婚約者に叫んだ (産経新聞)

2010-03-18 11:10:10 | 日記
【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第6回公判】(6)

 《事件で全治6カ月の重傷を負ったDさんに代わり、その場に一緒にいた婚約者の女性が当時の状況を証言している。Dさんが秋葉原にトラックで突っ込んだ加藤智大(ともひろ)被告(27)に背中を刺されたと主張している検察側は、刺される直前の様子について質問していく。証言台に立つ婚約者は検察官に対し、しっかりとした口調で答える》

 検察官「証人はどうしましたか」

 証人「トラックについていくように車道に出て、立ち止まりました」

 検察官「運転していた男はどうしましたか」

 証人「トラックの右側から出てきました」

 検察官「男はトラックから出てきてから、どうしていましたか」

 証人「(事件現場の)交差点の方に走っていきました」

 検察官「それを見てどう思いましたか」

 証人「事故を起こしてしまったので救護に行ったんだな、と思いました」

 《交差点に走っていった男と、トラックから降りてきた男が同一人物か、検察官はもう1度、念を押すように質問していく》

 検察官「男がトラックを運転していた人だとなぜ思ったのですか」

 証人「特徴が同じだったのでそう思いました」

 検察官「この男が犯人だということでよろしいですか」

 証人「はい」

 《ここで検察官は、「では男のことをこれから『犯人』と表現します」と断りを入れた》

 検察官「その後、証人はどうしていましたか」

 証人「交差点の方を振り向きました」

 検察官「Dさんはどうしましたか」

 証人「彼もそうしました」

 検察官「その後、どうなりましたか」

 証人「真横から『ドン』という衝撃音が聞こえました。男がぶつかってきて、手が彼の背中辺りにあるのが見えました」

 検察官「犯人の手は、どのような感じでしたか」

 証人「右腕のひじを曲げた感じでした」

 検察官「犯人の手は握られていましたか、開いていましたか」

 証人「握っていました」

 検察官「音がした後、Dさんはどうなりましたか」

 証人「体が傾き、前のめりの姿勢になっていました」

 《証人は、この時点でDさんが刺されたことには気づいていなかったようだ》

 検察官「犯人はどうしていましたか」

 証人「私たちの方に振り向き、じっと見てから、また前の方へ走っていきました」

 検察官「その後、証人はどうしましたか」

 証人「彼が後ずさりしながら歩道の方へ向かったのでついてきました」

 《検察官に促され、証人が移動した位置を地図に書き込む。法廷内の大型モニターに、その様子が映し出された》

 検察官「証人は、犯人がDさんに何をしたのだと思いましたか」

 証人「事故を起こして動転し、八つ当たりで殴ってきたのだと思いました」

 検察官「歩道に移動してから証人はどうしましたか」

 証人「犯人を目で追いました」

 検察官「犯人はどうしましたか」

 証人「先の方にいる女性にぶつかりました」

 《ここで質問は、加藤被告に胸を刺され、失血死したとされる女性被害者Eさんの様子に移る》

 検察官「女性(Eさん)はどちらの方を向いていましたか」

 証人「私たちの方を向いていました」

 検察官「犯人にぶつかられた女性はどうしましたか」

 証人「短い悲鳴を上げ、2~3歩よろめいてからしゃがみこんでいました」

 検察官「女性は手をどうしていましたか」

 証人「右脇腹を押さえていました」

 検察官「どのような女性でしたか」

 証人「白い服で20歳前後でした」

 検察官「それからどうなりましたか」

 証人「反対側の歩道から女性のところに男の人が走り寄ってきました」

 検察官「それを見てどう思いましたか」

 証人「『これは何かおかしい』とつぶやきました」

 検察官「その後、どうなりましたか」

 証人「彼(Dさん)が『刺された』と言いました。背中を見たら血が流れていました」

 検察官「証人は、どうして血が流れているのだと思いましたか」

 証人「犯人が刺したのだと思いました」

 《Dさんの言葉で、証人は初めて自分の婚約者が刺されたことに気づいた》

 検察官「それを見て証人はどのように思いましたか」

 証人「一瞬パニックになってしまい、『どうしよう、どうしよう』と言っていたら、彼から『いいから逃げろ』と言われました。けど、『彼を動かしたら、もっと血が出る』と思って、とりあえず、彼を歩道に座らせました」

 《気丈に証言していた証人だが、当時を思いだしたのか、声を詰まらせた》

 検察官「その後、証人はどうしましたか」

 証人「救急車を呼ぼうとして携帯電話をかけました」

 検察官「すぐ電話はつながりましたか」

 証人「2、3回かけても全然つながらなくて、3、4回目でようやくつながりました」

 検察官「その後、どうしましたか」

 証人「血が大量に流れていたので、『血を止めなきゃ』と思って、彼の背中に手を当てていました」

 検察官「血は止まりましたか」

 証人「全然止まりませんでした」

 検察官「そのとき、証人はどのような気持ちでしたか」

 証人「現実感がなくて、よく分からなかった。けど彼の血が手に当たって温かくて、早く助けたいと思いました」

 検察官「Dさんは病院に運ばれ、手術をして一命をとりとめましたね。どう思いましたか」

 証人「すごく安心しました」

 検察官「証人はDさんの広島のご両親に連絡しましたね」

 証人「はい」

 検察官「様子はどうでしたか」

 証人「私と会ったときは明るく振る舞っていたのですが…。その前に電話で知らせたときは義父はあわてた声で、義母も電話の後ろであわてていたのが分かりました。申し訳ないと思いました」

 検察官「医師からはDさんのけがについて何と言われましたか」

 証人「『横隔膜が傷ついていて、刺された後にあれ以上動かしていたら命をなくしていた』と言われました…」

 《Dさんがけがをしたことについて、自分を責める証人。加藤被告はうつむき姿勢のまま身動きしない》

 =(7)に続く

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