硬派な生き方を選択しながらも、都会の生き方を忘れずに暮らす「頑固なボス」の痛快辛口日記

誰かがやらなければならない社会貢献がある。利他主義を貫く信条を主張するボスの独り言!

モデル…③

2017-07-29 21:44:55 | 自叙伝

毎年行われる品川プリンスホテルでのファッションショーを 初めて見たが、盛大な催しだった。

 

本格的なモデルは、身長185~195センチほどある白人男性で 男が見てもカッコいい。

裏方の仕事は目が回るほどの忙しさで、疲労した服はそこら中に脱ぎ捨て状態で、一気にヤマになっていく。

 

なんて事はない…その片付け要員だ。

通称「タタミ」と言われる商品のたたみ直しの人員確保だった訳だ。モデル…なんて話はどこからも出てくるはずがない。

 

それでも裏方の仕事ができた事は素晴らしい経験だった。

 

モデルの話は、だいたい尾ひれ葉ひれがついて話が大きくなっただけなのだろう。

 

身長が176センチしかない私には、到底かなうはずもないし 恥ずかしいだけだ。

 

平穏な日々が過ぎ、仕事も馴染んできた。(ピラニア軍団だが…)

会社は当然販売部隊がある…専門店や百貨店内の自社ショップでの販売活動だ。

私には縁のない職場だし、朝から晩までの立ち仕事は苦痛の何物でもない。よく販売会議などで、店頭から販売員が本社へ来ていたが 皆スタイリストでカッコいいし、女性は美しかった。


Tシャツに綿パンの私から見ると、まさに「月とスッポン」とでも言おうか…


毎週月曜日に会議が開催される…土日の売り上げ状況や売れ筋商品の確認が主な主旨だ。

ある日 バーゲン商品の確認で「ピラニア軍団」のビルへ横浜三越のショップ・チーフがやってきた。

近々バーゲンを開催するようで、在庫の確認と確保が目的だったようだ。その頃は、大きな室内にある未処理の数百箱の商品と出番待ちの商品を全て把握していたこともあって、福島出身の女の子に代わって説明していた。


「君、うちに来ないか?」…「はい?」当然 唐突な質問に疑問符になった。

販売…? とんでもない。すぐに断った。


仕事を終えて本社へタイムカードを押しに戻った時、セクションの課長が待っていた。「明日 履歴書作って待っててくれ。あと明日はスーツで来い。」…???

嫌な予感がしたが、スーツで来いって急に言われても…


ヨレヨレのスーツを着て出勤した。

やはり横浜だ…余計なことをしてくれたものだ。

初めて行ったのだが、大きな自社のショップに案内された。あのチーフがいた…

何の説明も無く、即お店(百貨店)の担当者と面接だ。一応の社会常識をもって対応していたが、何がなんだか呑み込めない状況に変わりはない。

明日から横浜の店に直行することになる。


ウソだろ…俺が販売員?

正直眠れなかった。やったことがない上に想像ができない世界だ。


出勤二日目の出来事…チーフからは「他社の販売員からは、何かしらのイジメや暴言があるけど、洗礼だと思って軽く流してくれ…」。


いきなり起きたのだ。

それはトイレに行った時だ…良いタイミングだと思ったのか、他社の販売員が数名トイレに遅れて入ってきた。

いきなり胸ぐらをつかまれて数発殴られたのだ。突発的な出来事に面食らったが、これが洗礼かと悟った瞬間 こちらも手が出た。

理由もなく殴られる筋合いはない。

相手が何人だろうと関係ない…訳もなく売られたケンカは高値で買う主義だ。


つまらない勝利に酔いしれる暇もなく、事務所へ呼ばれた。

相手のケガが思った以上にひどかったらしい…が、相手が仕掛けた事…の理由は全く聞いてもらえずに「クビ」だ。

横浜三越『二日」でクビ…


すぐに本社で知れ渡った。当然 寮内にも…

その晩 寮長から呼ばれたのだ。



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