鮎川玲治の閑話休題。

趣味人と書いてオタクと読む鮎川が自分の好きな歴史や軍事やサブカルチャーなどに関してあれこれ下らない事を書き綴ります。

出口王仁三郎「霊界物語」を読む

2010-04-28 17:27:54 | 文学
別に大本を信仰してる訳じゃありませんが、一昨日ブックオフで105円の文庫棚にずらりと5巻から18巻まで置いてあったので買ってきました。元々宗教とかオカルト関係には興味があるのです。
とりあえず先ほど5巻を読み終わったところでの感想を言えば、「少々語り口に癖があるが読んでみると意外と面白いお話」という程度ですか。別にこれを読んでも大本に入信しようとかそういう気にはなりませんね。聖書よりは確実に面白いこと請け合いですが。というか祝部神自重しろ(笑)。

ちなみに大本関連の本、意外とブックオフとかの古本屋で見当たります。鮎川が持ってるのは「大本祭式」「惟神の道」「大本の出現を証すヨハネ黙示録」あとは今回の「霊界物語」くらいですな。神道系関連で言えば「ホツマツタエ完訳」「神道研究」「神道祭式」とか…こんなところまでオタクです、はい。

中島敦を読む。読み飛ばす(何)

2009-06-30 18:40:19 | 文学
はい、日本史の試験で皇后定子を藤原道長の娘じゃないと見抜けなかった鮎川が通りますよー。
嗤ってくれ、点を取りそこなった哀れな男を。

とまあ、そんな風に微妙な剽窃も済んだところで本題。
プロデューサーさん、中島敦ですよ中島敦!
要は明日の現代文の試験に向けてちょいとネット上での「山月記」の評価とか解釈でも見ておこうかいと思ったらいつの間にか中島敦作品をかなりの数読んでいてなんてこったいわはーという末の記事な訳ですが。
正直な話、私は中島敦作品は読後感が好きではないものが多いです。「山月記」位ならともかく、「狐憑」や「牛人」なんぞは直球で主人公が死にますしね。そういえば「文字禍」でも死んでるし「盈虚」でも死んでるなあ。ううむ、暗い。暗いぞ中島敦。
後は「かめれおん日記」や「悟浄歎異」の様に主人公がぐじゃぐじゃと鬱陶しい事を延々と考えているのも特徴といえば特徴。それでも読み進めたくなるんだからある意味天才的といえば天才的ですが、それにしても鬱陶しいのには変わらない。
日本の文壇ってああいうぐじゃら系の話が結構お好みらしいですね。軽妙洒脱とはいい難い…こんなものを解釈しろといわれてもねぇ。最終的には文章に込められた本意なん筆者以外には推し量りようもないわけですし。適当に読み飛ばすくらいで一番いい気がするんですが。

ちなみに鮎川が一番気に入ったのは「木乃伊」。一読してそこはかとなく漂うクトゥルフ臭に魅せられましたが、果たして同じような感想を持った人っていないのかしらん。