中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(182)トイレ清掃の生徒へ一言 生徒指導

2011年04月27日 | 生徒指導
 トイレ清掃を担当する生徒に、このように言っています。
 「トイレはイタズラや破損が多い場所なんだ。
もし、イタズラや破損やいつもとちょっと違うという様子を発見したら、先生に教えてください。」

 すると数日後にトイレ清掃の生徒が私にところにかけて来ました。
 「先生、トイレの部品がありません。」
 一つの便器だけ、ある部品が一つありませんでした。
 生徒の話によると、昨日まではその部品があったそうです。
 私が変化を教えるようにお願いしてあったので、よく見ていてくれたのでした。
 私はすぐに生徒指導主事に連絡をしました。

 学校の荒れは、トイレに出るものです。
 トイレが汚れていたり、破損を放置している学校は黄色信号だと思います。
 学校の荒れを予防するために、トイレ清掃の生徒に、変化を報告するように指導しています。

 これは、トイレに限定しなくても、荒れの予防のために良い手立てですね。
 「イタズラ、破損、変化があったら、先生に報告する。」

(181)家庭訪問 

2011年04月26日 | 学級経営
 中学1年生の家庭訪問では次の順番で話しています。

(1)ご挨拶
 学級担任になりました、○○○○です。お願いいたします。

(2)ほめる
 お子さんの様子。家庭に掲げられているお子さんの絵や写真。思いつかなければ、ペットをほめる事もあります。

(3)ここから事務的なお話
  ①緊急連絡先の確認  「早退やあってはなりませんがけがのとき、まずどちらに連絡をいれたらよいでしょうか。」
  ②体調に関する事   「アレルギーや喘息など、学級担任が知っておいた方やよいことはありますか。」
  ③欠席したときに届け物を依頼する生徒の確認

   上記以外にも、生徒さんの住民票ので漢字の書き方を確認する事もよいと思います。

(4)中学校や学級担任への要望をお聞きする。
   ここで苦情が出される場合もあります。即答はしません。
  「学校へ持ち帰り検討させていただきます。」と伝えます。

(5)今後、問題や困難はあります。と伝えています。
  「思春期の頃は私も何を考えていたかわかりません。お子さんも小学校時代は楽しい毎日を過ごしてきたと思いますが、思春期の不安定な時期は仲が良かった子とけんかをしたり、悪口を言われているかもしれないと心配して「学校に行きたくない」と言う朝もあるかもしれません。どのお子さんもそういったことを乗り越えて、中三になるとだんだん大人になって、落ち着いて卒業していきます。思春期の問題は必ずあると思って、どんとかまえていきましょう。何か様子がおかしいと思ったらご相談ください。一緒に考えていきましょう。」

 私も若い頃は、家庭訪問ではあれもこれもしなくてはならない、懇ろに話さなくてはならないと思い、時間がかかっていました。
 今では、「家の場所を覚える事」「ご挨拶」の目的が達成されればOKと思っています。ですから短時間で済んでいます。

 私が中高年に足を踏み入れているので、口臭と足の匂いには気をつけています。
 家庭訪問に出かける前に、靴下を履き替えています。
 移動の車中には、マウスウォッシュ液をおいてあります。
 不潔なイメージは、信頼関係に悪影響だと思います。

(180)学級開きのエクササイズ

2011年04月20日 | 学級経営
 中学校1年生の学級開きの様子を紹介します。
 こんな活動をしています。
 グループ編成では、4人を1グループとしています。

(1)全員起立。班員全員の名前を覚えたら座る。

(2)「10と言ったら負けゲーム」
    2人で行うゲームです。数字を3つまで順番に言っていきます。例えばこんな感じです。
   Aさん: 1, 2
   Bさん: 3, 4, 5
   Aさん: 6
   Bさん: 7, 8, 9
   Aさん: 10
    これでAさんの負けです。
    じゃんけんをして、勝った人が有利なのです。
    勝つための、キーナンバーに気づく楽しみがあります。

(3)「先生クイズ」
   構成的グループエンカウンターのエクササイズをそのまま実施しました。


(4)新聞パズル
   グループで1枚の新聞を半分に切り、半分に切り、・・・、16分割にします。
   その16枚をシャッフルします。
   次にこう指示します。
   「新聞パズルです。元通りに並べよう。」
   班員間でコミュニケーションをとりながら、活動できます。

(5)「名前を書こう」・・・オリジナル
   生徒一人一人の写真を撮りました。A42枚であれば、30人から40人全員の顔写真が収まります。それを印刷して、生徒に配ります。「写真の下に、名前を書いてきなさい。」と指示します。生徒は、教室内を歩いて、名前を尋ね合います。級友の顔と名前を覚える活動となりました。

(6)「すごろくトーク」
   構成的グループエンカウンターで定番のエクササイズです。図書文化から出版されている図書にすごろくの例が載っています。話す内容を学級の実態に合わせて変えるとよいと思います。私のクラスでは、おしゃべりの内容が浅いためか、10分ほどで終わってしまいます。

 これらを一時間(授業の1コマ)でするのではありません。
 学級活動や道徳の授業の後半などに、少しずつ進めました。