中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

中学校教師 生き残り術【3】 (201)から(287)

2021年08月12日 | Weblog

 2012年から2021年の投稿です。
 タイトルにリンクを貼り付けてあります。
 更新 令和3年8月12日

(201)学級経営に苦戦する先生へ 2012年9月18日
(202)帰宅前に電話連絡 2012年10月2日
(203)体育祭、音楽会で賞状なし。それなら学級担任が手作り賞状を贈ろう 2012年10月04日
     ↑筆者のお気に入り投稿。
(204)授業にざわつく学級へアドバイス 2012年10月11日
(205)怒鳴らなくても、怖い ベテランと呼ばれる年代 2012年10月20日
(206)これはおすすめ。忠告し合える人間関係作りの妙案 「ハウルの間接ワザ」 2012年11月5日
(207)リーダーを育てる班編成 席決め その1 2012年12月8日
(208)リーダーを育てる班編成 席決め その2 2012年12月16日
(209)こんな係はいかがでしょう 2012年1月9日
(210)欠席者の机上 2013年2月3日
(211)中学生カップル いちゃいちゃはNG! 2013年2月
(212)部活動の要望 2013年2月23日
(213)新学期から教壇に立たれる方へ QA 2013年3月14日
(214)中学校教師 iPadを使う。 2013年4月4日
(215)4月 生徒が自己紹介にうんざり? 2013年4月9日
(216)清掃分担、学級内係を決める 2013年4月9日
(217)清掃や作業で人に喜ばれるフレーズ  2013年4月10日
(218)宿泊行事、修学旅行でこんな指導  2013年4月15日
(219)教師の自己肯定感を高めましょう 2013年8月6日
(220)「よく来た。」 2013年11月15日
(221)校則違反をした生徒が、感謝される方法 2013年11月17日
(222)先取り挨拶 2013年11月19日
(223)教師のエチケット 口臭
(224)板書するだけで生徒は和気あいあい 早口言葉 2013年12月16日
(225)受験は団体戦である 生徒どうしで面接試験練習 2014年1月26日
(226)学級活動でトランプ 2014年1月31日
(227)大事なときに 静かな1分間 2014年2月2日
(228)連絡黒板と学級経営1 文字色は白で統一 2014年2月11日
(229)連絡黒板と学級経営2 連絡黒板のNG 2014年2月15日
(230)連絡黒板と学級経営3 生徒の自主自立を育む連絡黒板 2014年2月23日
(231)別れの美学 2014年3月23日
(232)4月スタート直前 中学校教師のTO DO LIST 2014年4月2日
(233)朝の会の「おはようございます」が明るい雰囲気になります。 2014年7月4日
(234)遅刻生徒への言葉 2014年8月9日
(235)発表とスライド(プレゼンテーションソフト) 2014年8月15日
(236)「休む力」と「非日常」 リフレッシュして仕事にのぞむ 2014年8月17日
(237)中学校教師 心の安定 「アドラー心理学」 2014年8月30日
(238)職業体験学習での生徒の態度 日常の指導が大切 2014年9月11日
(239)修学旅行導入集会 職員のおすすめスポットプレゼン 2014年11月10日
(240)保護者懇談会/三者面談 生徒を伸ばす作戦会議 2014年12月9日
(241)新年のスタート 名前で折句 2015年1月8日
(242)ちょっとした生徒の行為が嬉しい 2016年5月17日
(243)近所のお宅に挨拶まわり 2016年6月8日
(244)学校のブラック労働条件改善策1 保護者に携帯電話番号を知らせない 2016年9月19日
(245)地域からの指摘を「苦情」と言ってはいけない 2016年9月19日
(246)学校のブラック労働条件改善策2 部活動のルール(指針)を遵守する 2016年9月25日
(247)私の教育理念「自分が社長だったら、一緒に働きたいと思える人材を育てる」「人材をつくる学問」「人材をつくる教育」 2016年11月26日
(248)問題を起こした生徒の反省を促す3つのステップ 2016年12月29日
(249)バレンタインデーが近づき、学校にチョコレートを持って来させないための語り 2017年2月6日
(250)宿泊行事で生徒の自主性を育てる 2017年7月31日
(251)夏休み終盤 夏休み明け 生徒の自死を防ぐ 2017年8月20日
(252)夏休み明け 最初のHR (50分) 2017年8月26日
(253)病欠明けの生徒への対応 2017年9月25日
(254)10月、11月の心身の不調を自覚すること 2017年11月13日
(255)研究授業、ワークショップでメモをしない 2018年1月28日
(256)部活動 勝利は生徒の手柄 敗退は顧問の責任 2018年2月25日
(257)教師である前に、きちんとした社会人として生徒の前に立ちたい 2018年4月22日
(258)生徒の休日を守る。 休日の宿題(家庭学習課題)廃止、削減、改善 2018年5月6日
(259)教師の仕事の当たり前、学校の当たり前を見直すための覚書 修学旅行 2018年9月1日
(260)私の夏休み明けの学級指導 2018年9月1日
(261)"学校の当たり前”見直す 公立中学校の挑戦(紹介) 2018年9月25日
     *教師と学生は「同じ」ではありませんが、人間としては「対等」なのです。
(262)生徒への連絡で、生徒の自主・自律の力を育てる 2018年10月24日
     本の紹介「学校の当たり前をやめた」
(263)道徳の授業で取り上げたこと 2018-2019 2019年1月20日
(264)学級PTA 私の懇談会のもち方 2019年1月27日
(265)中学3年生の授業内容「プリント」について考える 2019年1月29日
     学校の現状を改善 行事の精選
     調査書作成報告と勤務の実態
(266)部活動完全休養一週間を決断し実施しましょう 2019年2月9日
(267)男性教師を避ける女子は正しい 2019年2月10日
(268)PTA 必要? 2019年2月25日
(269)教職員の質を向上するために 2019年8月10日
(270)「人材を作る学問」「一張一弛」 2019年8月14日
(271)「宿題は役に立たない」高校生が制作した番組です 2019年8月14日
(272)シェアします 「海外では宿題なしが主流」 2019年8月18日
(273)教師のこだわりについて考えましょう 給食残食ゼロ 宿題提出の徹底 2019年9月1日
(274)子どもの時間感覚 大人の時間感覚 2019年9月2日
(275)枯れた鉢花に貧乏神が宿る 2019年9月8日
(276)文化祭ステージ発表前に「静かにしてください」とアナウンスをしない 2019年9月23日
(277)学校教職員の働き方が社会のロールモデルとなるための観点から学校の現場の現状を点検する 2019年11 月10日
(278)中学生の募金活動に異を唱える 2019年11 月13日
(279)卒業式 保護者代表挨拶なし 保護者は拍手 2020年2月28日
(280)臨時休校中に考える学校のあり方 教職員の働き方 2020年3月7日
(281)卒業式の縮小で考える 来年度以降もこれで良い 2020年3月22日
(282)wordでプレゼンテーション 2020月5月31日
(283)定期テストの結果を家庭学習のせいにしない 2020年10月25日
(284)生徒があいさつをしないと感じること 2020年12年20日
(285)学校関係者は教材費の削減と給食費公費負担の努力を 2020年12月29日
(286)部活動ガイドラインを徹底するシンプルな解決策 2021年2月28日
(287)久しぶりのGoogle Earth に驚き 2021年5月8日

生徒会顧問シリーズ
1 選挙に向けて推進日程作成 2009-10-11
2 選挙準備日誌10月 いよいよ届出です。 2009-10-28
3 生徒会顧問にお勧めの本です。 2009-10-28
4 学級から候補者を出す 2009-11-03
5 学級から候補者を出す その2 2009-11-03
6 推薦責任者の責任 今回は厳しく指導中 2009-11-09
7 新組織作りの第1歩 2009-12-07
8 生徒会役員心得 2009-12-29
9 委員長みんなで活動を盛り上げる 2009-02-14

 本ブログ開設以来、トータル閲覧数 961075件(2021年8月7日現在)
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 開設して13年を越えました。
 本日も閲覧いただきありがとうございます。
 匿名で綴っているブログにも関わらず、毎日200人から300人の方に訪問いただいています。
 私(ブログ筆者)はアクセス数と訪問者数はわかりますが、訪問者の個人情報は全くわかりませんので、ご安心ください。

 今後も地道に、書き綴っていきたいと思います。


(278)中学生の募金活動に異を唱える

2019年11月13日 | Weblog
 中学生に募金(を集める)活動をさせてよいか。
 個人的な考えですが、私は中学生が募金を集める姿に違和感を覚えます。

 私の感覚が偏っているかもしれませんはが、街頭の募金活動の全てに対して私は否定的な考えを持っています。
 理由はこうです。
 募金を呼びかける大人は、募金で街頭に立つ時間に労働をしてお金を稼ぎ、そのお金を寄付すればよいと思います。
 自分に労働力があるのに、人の財布の中をあてにして慈善活動をしたような気持ちになることはおかしい。
 とりわけ、一般庶民より高収入のスポーツ選手や芸能人が観客やファンに募金を呼びかけている姿を見るとこれでいいのかと疑問に思います。
 一般庶民の財布の中をあてにするよりも、自身で寄付をすればよいのです。

 中学生(子ども)が募金を集める活動をするべきではないと考える理由はこうです。
(1)中学生(子ども)には収入がありません。収入を得る苦労を知りません。収入を得る苦労を知らない子どもが、人の財布の中(苦労によって得た収入)を「お願いします。」と集める感覚は正しくはありません。そこに慈善活動をした満足感があるのであれば、それは誤った満足感です。
(2)学校は募金をする施設ではありません。必要な募金を集めることに適した施設や団体は他にあります。コンビニエンスストアや様々な店舗でも募金箱を置いています。(こうした民間団体もお客さんの財布の中をあてにするのではなく、団体の利益から寄付をすればよいのです。)今の中学校は生徒も教職員も休憩時間がなく多忙です。学校で募金活動をする必要はありません。

 中学校での募金活動、中学生の募金活動を否定するのならば何ができるか。
 中学生に貢献できることを考えるのです。
 できることもあるかもしれません。
 考えても、何もできないことに気づくかもしれません。
 今は何もできませんが、未来の社会を、地域をよくするために、中学生は目の前の勉強をすることができます。
 今、人間力を高めたり、体力を向上したりして、将来、人々に役立つことができます。

 反論もあると思いますが、私は中学生の募金活動、中学校での募金活動に異を唱えます。

(269)教職員の質を向上するために

2019年08月10日 | Weblog
 多くの教職員は、子供達の健やかな成長のために良い教育実践を積み重ねています。
 私の周囲にも尊敬すべき教職員はいます。
 その一方で、教職員の質の低下も実感します。
 質の低下の様子をあげるとこの通り。

・社会人として合格に達しない稚拙な言動や乱暴な言動をする教職員
・社会人として合格に達しない仕事ぶり(時間を守る、約束を守る、整理整頓、体調管理)
・メデイアを賑わす教職員の触法行為

 教職員の質の低下の理由の一つに、教職員に適した人材の不足があると思います。
 人材不足に関して、次のようなことを関係者から耳にします。

・教育系の大学の学生でも、教職を志望する割合が減っている。
・多くの都道府県で、教員採用試験の競争率が下がっている。

 「多くの教職員の時間外勤務が過労死ラインを超えているが、公教育現場には労働基準局の指導すら入らない。」
 「土日祝日も休めるとは限らない。」
 「夜の巡視や地域のイベントにボランティアで参加します。」
 「勤務時間外や休日の電話にも対応します。」
 
 健全な判断力があり、優秀で教員に適した人材が、このような労働環境を選んで就職することは考えにくいです。
 「ブラックな労働環境でも、試練に耐えて、教職に喜びを見出します」と偏った考え方の人が教員採用試験に受験しているから、教職員の様々な問題が発生しているとさえ私は考えています。
 (中には、社会人としてバランスのとれた優秀な方もいますが。)
 教職員の質の向上のために、まずは教員の労働環境を改善するべきだと思います。
 
 私は、現職の中学校職員としてできることから始めたいと思います。

 自分の働く職場で、労働環境の改善に努めます。
 仕事のスリム化。「これって、必要なのか?」と思う業務や教育活動を、検討して、無くしていきます。
 職員間で勤務時間の意識を高めるために、「勤務時間」を意識して口にします。

 私の考え方に賛同される方は、身近な現場から労働環境を改善していきましょう。

 そのことが、教職員の質の向上、教育の質の向上、そして児童生徒たちにとって良い教育環境づくりにつながります。

 書き加えると、私は労働組合に加入していません。

(216)清掃分担、学級内係を決める

2013年04月09日 | Weblog
 4月4日、新学期が始まりました。
 明日は「給食当番」「清掃分担」「学級内係」を決めます。
 給食当番は30人クラスをA班、B班の二つに分けます。名簿順の2つに分けます。
 清掃はくじ引きです。一年のうちに何度か分担を変えますが、ほとんどがくじです。年に一度は希望をとりますが、気が合う生徒が集まってしまうので、清掃に身が入らないことが多いです。気の合う友人と一緒だと、清掃の質が向上すればいいのですか、今の私の指導ではそうはいきません。
 学級内係は希望です。まず黒板に係名を書きます。
 国語(2)
 数学(2)
 道徳(1)
 ( )内の数字は定員です。
 そこへ各生徒は自分の氏名を印字されたマグネットシートをおきます。
 このマグネットシートが便利。私は先ほど作成し終えました。
 作り方。
 ワードで3×10の枠線を作ります。
 枠の一つ一つに生徒氏名を書きます。
 A4用紙いっぱいになるよう文字のサイズを大きくします。
 そして無地のラベルシートに印刷。
 このラベルシートをマグネットシートに貼ります。マグネットシートは100円ショップで入手。数年前に比べると安くなりました。
 枠線に沿って切ると、氏名マグネットができあがり。
 話を係決めに戻します。
 定員2名の係に1名または2名が氏名マグネットをおけば、その生徒は係決定。
 定員1名のところに二人以上が希望した場合は、話し合い、それでも決着がつかなければじゃんけんです。
 残念ながらじゃんけんに負けた生徒は開いている係に氏名マグネットを置きます。
 このとき、早いもの勝ちにならないよう順序よく進めます。

 新学期です。
 生徒も先生も新たな出発をしようをするときです。
 はりきっていきましょう。
 でも、休養もしっかりとりましょう。

追記
 今では、清掃分担を学級担任が決めています。
 生徒に、学級担任が意図的にメンバー構成をしていると感じさせないために、名簿順や席順などをもとにして決めています。
 このコンテンツでは、くじで決めると紹介しましたが、今は短時間で効率化に努めています。
 学級づくりで他にしたいこともありますから。(2021年4月3日)

(156)50分間の歌指導 一工夫①

2009年02月22日 | Weblog
 私は音楽科ではありません。
 音楽が好きなので、ときどき合唱指導で学年生徒の前に立つことがあります。
 先日の合唱指導がうまくいったので紹介します。
 50分の授業時間で、授業終末には生徒たちは気持ちよく歌っていました。
 合唱と書きましたが、斉唱です。
 年度末の生徒会イベントで歌うポピュラーな歌です。

その1 練習会への入場をやりなおす

 音楽練習に限らず、集会のスタートに緊張感を持たせる方法の一つとして、入場をやり直させます。
 集会には静かに入場させるという明確のゴールを教師と生徒が共有していれば、やり直しについて、生徒もそれほど反発しません。4月からの粘り強い指導が必要です。
 やり直しをしたので、静かに入場、整列できました。
 適度な緊張感がもてました。

その2 練習意欲を高めるための話

 これから練習する歌について、指導する私が話しました。
 これまでの学年活動のよさをたたえました。
 この練習までに準備をしてきた先生、生徒を賞賛しました。
 またこの歌を歌う意味を話しました。
 今回は卒業する3年生に送るという明確な目標がありました。
 生徒たちが3年生になったら、この場面を生徒に語らせたいと思います。

その3 練習①

 座らせたまま、歌入りのCDを聞かせました。
 準備段階で、4分の1の生徒はすでに練習をしていました。
 「知っている人は口ずさんでいいですよ。」と私は言いました。
 「歌ってください。」と言うと、歌声が小さいとこちらも不満に思ってしまいます。生徒にも最初から気合が求められます。
 「くちずさんでください。」の指示は、指導側にも生徒にも楽です。
 スモールステップです。
 無理をしません。
 知っている生徒はぼそぼそ歌い、知らない生徒は楽譜を見ていました。
 1番だけ、2回繰り返しました。
 2回目は、1回目より、ほんの少しだけでも、声量が上がったのでよしとしました。

その4 練習②

 次の練習からは、生徒の歌声が劇的に変りました。
 私は歌の歌詞を、パワーポイントに貼り付けました。
 フレーズごとに、スライドを見せていったのです。
 「顔をあげてごらん。ほらカラオケボックスのように歌ってみよう。」
 生徒の表情が少し柔らかくなしました。
 忙しいので、スライドの見せ方をアニメーションで凝ることはありませんでした。
 シンプルなスライドが見やすいです。
 そして目的を達成できます。
 これを2,3回繰り返したら、劇的に声量が増えました。

その5 休憩を取る

 途中で3分の休憩をとりました。
 「指示をしたら、今の位置に座りなさい。暴れないでください。3分休憩。」
 私は、合唱は疲れるものとの認識があります。
 よく音楽科の方が、15分、30分も生徒と立たせて指導されている場面があります。
 私も歌う側になって一緒に立っていると、疲れて歌うことが楽しくありません。
 私は、休憩を入れます。

(71)朝の挨拶「着席」の一言で大きな差

2008年04月10日 | Weblog
 朝の学活の挨拶のお話です。

 私のクラスでは当番が次のように声を出します。
 「起立」
 「机の縦横をそろえてください」この一言を入れると、机の整頓が習慣になります。
 「おはようございます」生徒たちは「おはようございます」と言います。
 「着席」この一言を聞いてから生徒は着席します。

 この「着席」の一言は大きいです。
 挨拶が形骸化すると、礼をしながら座る生徒が出てきます。
 礼さえしないで座る生徒もいます。
 「着席」の一言があると、生徒たちは礼をして頭をあげて、いい姿勢で「着席」の号令を待ちます。
 習慣になるまで躾のつもりで、4月のスタートに指導しています。
 
 この指導でクラスが暗くならないように配慮しています。
 「おはようございます」と言いながら座ろうとする生徒を発見すると笑顔でこういいます。
 「残念、もう一回。ちゃんとやっていた人たち、ごめんね。もう一回お願いします。」

 やり直しを繰り返していると、まじめな生徒がいやな気持ちになります。
 事前に次の一言を言うこともあります。
「挨拶の後、きちんと立ってね。今日は大丈夫かな?」

 楽な方へ流れるのは、自然なことです。
 朝の挨拶ぐらいきちんとさせたいものです。
 きちんとした挨拶は、社会に出たときに役立ちます。

 礼の指導は年度初めだからできます。
 年度途中の指導は困難です。
 
 

(70)学級の係、生徒会委員、清掃場所の決め方

2008年04月09日 | Weblog
学級の係の決め方を例に、書かせていただきます。


黒板に係名とその定員を書く。

 生徒は、希望の係のところに自分のネームプレートをはる。
 ネームプレートは、マグネット板に氏名を書いたものです。
 一斉にはらせると、混乱します。
 私は数名ずつはらせます。


 希望者が定員内の係の生徒は決定になります。
 色チョークで囲みます。


 定員オーバーの生徒たちにこのように言います。
 「定員オーバーの係は、このあとジャンケンで決めます。
黒板を見て、一回だけ変更してよいです。
  変更する人は、ネームプレートの位置を変えなさい。」
 数名の生徒が希望を変えます。


 変更後、希望者が定員内の係の生徒は決定になります。
 色チョークで囲みます。


 定員がオーバーしている係の希望者を集めてジャンケンをさせます。
 不正を防ぐために、教師か学級長の前でジャンケンをさせます。
 勝った生徒は決定となります。
 負けた生徒は、すぐにネームプレートをはらせません。混乱を防ぐためです。


 ジャンケンが一通り終わったところで、ジャンケンに負けた生徒にネームプレートをはらせます。


 定員以内なら決定。
 定員オーバーなら、ジャンケンです。
 「6」からの繰り返しになります。

 新学級のスタートでは、教師主導で進めます。
 2回目からは、教師が援助しながらですが学級のリーダーを中心に進めることができました。
 システムが安定していると、生徒も進めやすいと思います。

 生徒会委員、清掃分担など他のことを決めるときにも使えます。

2019年12 月1日 追記
・ここ数年は、清掃分担や給食当番メンバーとその仕事分担は、私が決めています。会社等の組織の人事発表と同じです。一般社会では、何もかも話しあいで決めるのではありません。何でも話し合いで決める学校的な考え方は、社会では通用しない場合が多いです。リーダーや統率者が人事を決めて発表し、従業員はそれに従って、与えられた仕事をきちんとこなす態度も必要であると考えて、私が決めて発表しています。
 学校、教室で行う行為や活動が、一般社会で通用するかどうか考えることは、私たち教職員に必要なことだと思います。
・2019年12月1日にこの投稿が、このブログ内の人気2位になっていました。閲覧いただきありがとうございます。人気2位でしたので、読み直して、追記しました。

(69)一人でも自分を嫌う人がいると 失愛恐怖

2008年04月08日 | Weblog
昨年度の話です。生徒名は全て、仮の名前です。

学校体制の取り組みの一つとして、授業成立に困難な教室を参観しました。
授業中に、光男君と祐樹君の私語があまりにもうるさかったので、教室の後ろから指導しました。
感情的に怒鳴らないことに気をつけ、低い声で毅然と言いました。
「私語をやめなさい!この授業の遅れをあなたたちはどう責任をとれるのですか?」
学級全体が落ち着きを取り戻し、授業は再開しました。

さて、この授業が終わってから、授業をまじめにやっていた仁志君の様子がおかしい。
学級担任のところへ行き、なぜ私が授業参観に来たのかと不満を言いました。
私に聞こえるように「帰れ!」と教室で何度も叫んでいました。
中学生特有の嫌がらせの技です。

私は学担を介して、仁志君と懇談をしました。
私が授業中の私語について指導したのは仁志君の事ではないこと、仁志君が授業でまじめに学習していることを私は見ていることなどを話しました。
仁志君は、懇談の終わりまでふてくされたような態度でした。
しかし、「すみませんできた」と頭を下げて退室しました。

この懇談を機に、私と仁志君の関係はよくなりました。

仁志君は、このような思いがあったのかもしれません。
「一人の教師(私)が自分を悪い生徒として見ている。」

私たちはたった一人の人に嫌われていると感じるだけで、その場に行きたくもなくなるものです。

仁志君もこのような気持ちだったのかもしれません。

「構成的グループエンカウンター事典」(総編集 國分康孝 國分久子/図書文化)に次のように書かれていました。

失愛恐怖:自己保存本能からくる、人から拒否されると生きてはいけないのではないかと思う気持ち。

(68)次の席替えはいつするか宣言しましょう

2008年04月07日 | Weblog
 1学期の途中、生徒からこのような要望を受けます。
 「先生、席替えしよう。」

 このとき「いつ席替えをしようか」と迷うのであれば、学級担任に対する生徒の信頼をいくらか下げることになると思います。

 生徒の要望に答えて「じゃあ席替えしよう」と決めることは、その後も生徒の要望に答えていかななくてはならない状況になりかねません。

 私のような気弱な教師は、学級をコントロールすることを心がけていかなければなりません。
 学級をコントロールする上で、席替えは教師の権限の一つであると思います。

 そこで私は年度はじめにこのようにしています。

 席替えの方針を生徒に示す。

 明日、学級の生徒にこのように言うと思います。
 「席替えは、2ヶ月に一度とします。次の席替えは、5月末です。」
 私なりの2ヶ月の根拠も話します。

 一週間に一度にするか、1ヶ月に一度にするかは、それぞれの先生のお考えでよいと思います。
 席替えは学級担任の学級経営という意図のもとに行うことが大切だと思います。

 学級によっては、教師の意図が通りにくい場合もあります。
 その場合は、昨年度の踏襲か話し合いを選択します。
 臨機応変で、無理をしないことも大切です。

(67)新学級スタート 明日の学級活動で何をするか 指導案

2008年04月06日 | Weblog
明日の学級活動の時間に何をするか検討してみました。
まずは、活性化のエクササイズです。

1 ジャンケン1
 「ジャンケンで、3人の人に勝ったら座ります。教室内を自由に歩いていいです。全員起立。まずは隣の人とジャンケン、はじめ!」
 全員が座るまで待つ必要はありません。
 30秒から1分で止めさせ、全員座らせます。
 

2 ジャンケン2
 「ジャンケンで、3人の人とあいこになったら座ります。ジャンケンは一人と一回だけです。」
 これは、教師と生徒でモデルも見せたほうがよい。
 「全員起立。まずは隣の人と。はじめ。」

3 スーパージャンケン
 「一回勝ったら座ります。負けた人は、次の対戦相手を探します。最後の一人が決まるまで続けます。最後の一人は誰でしょう?全員起立。まずは隣の人と。はじめ。」
 最後の3人、2人になったら、その対戦に注目させます。
 「どっちか勝つと思う?」
 と全体に問い盛り上げます。
 最後の一人は全敗しているのですが、フォローします。
 「最後までの残って、ある意味これもすごい!チャンピオン!(拍手)」

次に自己紹介。

4 自己紹介文を書かせる。
 作文ではない。
 下の3点を板書し、生徒に箇条書きさせる。
 ①名前 ②出身小学校 ③好きなもの、好きなこと一つ

5 自己紹介のモデルを示す。
 教師と生徒でモデルを示す。

 A:僕の名前はヤマダタロウです。
   富士小学校出身です。
   野球が好きです。
   よろしくお願いします。
 B:私の名前はスズキハナコです。
   東海小学校出身です。
   イチゴは好きです。
   よろしくお願いします。

 このとき傾聴の指導をします。
 「相手を見る」「うなづく」などです。

 隣どうしで自己紹介をさせます。

6 4人グループで紹介しあう。
 これもモデルを示す必要があります。

 A:こちらはイチゴが好きなBさんです。
 B:こちらは野球が好きなB君です。
 C:こちらはゲームが好きなD君です。
 D:こちらはマンガが好きなCさんです。

7 4人グループで名前を覚える。
 全員が下の名前を覚えます。
 モデルを示す。

 A:Bさん、Cさん、D君。
 B:A君、Cさん、D君。
 C:A君、Bさん、D君。
 D:A君、Bさん、Cさん。

 全員が言えたら座ります。

 理解の遅い生徒もいます。
 時間を決めて、途中でも全員座らせます。

8 すごろくトーク
 4人グループですごろくトークをします。
 「構成的グループエンカウンター」の本に掲載されています。

・・・・・・
このように考えました。
構成的グループエンカウンターのエクササイズを使っています。

様々な会合で全員分の自己紹介を聞いても、私はほとんど覚えることができません。
まずは、隣の人と近くの人と関係が作れればよいと思い、上の計画を立てました。
うまくいくかどうかは、明日のお楽しみです。


  


(66)清掃分担場所 一人ひとりの仕事を明確にする

2008年04月06日 | Weblog
メモ用紙を持って、自分の学級の清掃分担区を歩きました。
まずは、教室、分担場所A、分担場所B,分担場所Cと大まかに人数を割り振ります。

次の一人ひとりの範囲、分担区を決めます。
廊下であれば、この柱からこの柱まで一人。
音楽教室を6分割して、一人ひとりに振り分ける。

これまで落ち着いた学校では、あまり細かく作業指示はしてきませんでした。
今年は、一人ひとりの仕事を明確にしています。

自分が与えられた区画をきれいにする。
そしてそれを褒め、やりがいを感じさせる。
そんなことを考えています。

社会性という視点では、数人で協力し合う作業を学ばせたいとも思います。
その前に、一人で作業する。
そういう体験と学びをして欲しいと考えています。

しかし、今回は生徒数に比べて分担区が狭いです。
仕事は、楽よりもちょっと大変くらいのほうがやりがいがありますよね。

(65)教室環境を整える

2008年04月05日 | Weblog
 今日は教室環境を整えるために休日ですが、学校へ行きました。

 まず、生徒の机、天板の傷をパテで埋めました。
 残念ながら刃物で刻み込まれた落書きや穴があります。
 それをパテで埋めました。
 ホームセンターで木工用パテを買いました。
 400円くらい。
 今日初使用ですので、このパテでうまくいっていたら、商品名を紹介します。

 机の天板は生徒の学力に大きな影響を与えると思います。
 集中力のない生徒は、机の落書きや穴に気を奪われてしまいます。
 お金がかかりますが、天板は個人持ちにしてもよいのではないかと思うときもあります。
 月曜には、自分の机に落書きやいたずらをせず、大事に使用しようと生徒に語りたいと思います。

 次に机を縦横そろえておけるように、床にポイントをつけました。
 古い校舎なので、床に油性マジックで点を書きました。
 ポイントの位置は、実際に私が生徒の席に座って前後左右の距離を決めました。

 ロッカーと壁の落書きを消しました。

 学級が荒れることがないよう、事前に打てる手は打ちたいと思います。
 その一つが環境整備です。

(64)学級の係 一人一係 一覧です。

2008年04月05日 | Weblog
学級の係を下のように考えました。

一人一係です。

黒板消しと、蛍光灯を消す仕事を細かく分けることにしました。
これは初挑戦です。

日めくりカレンダー係は、意外にやりがいのあるお仕事です。

№ 係     名 仕        事
1 学級長・班長 生徒会代議員、班長会、出欠黒板記入
2 副学級長・班長 生徒会代議員、班長会、連絡黒板
3 班長・生活記録 班長会、生活記録提出
4 班長・配布物 班長会、配布物
5 班長・総合的な学習の時間 班長会、総合的な学習の時間連絡
6 黒板係 朝の学活後と6校時 朝の学活後、黒板を消す、チョークを整える
7 黒板係 1校時 授業後、黒板を消す、チョークを整える
8 黒板係 2校時 授業後、黒板を消す、チョークを整える
9 黒板係 3校時 授業後、黒板を消す、チョークを整える
10 黒板係 4校時 授業後、黒板を消す、チョークを整える
11 黒板係 5校時 授業後、黒板を消す、チョークを整える
12 国語 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
13 数学A 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
14 数学B 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
15 社会 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
16 理科 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
17 英語A 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
18 英語B 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
19 英語C 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
20 音楽 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
21 美術 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
22 保健体育 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
23 技術家庭 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
24 道徳 授業連絡、提出物回収、教科担任の手伝い
25 掲示物・日報掲示 掲示、日報を掲示
26 日めくりカレンダー カレンダーを毎日めくる
27 保存係 学級通信をファイルに保存
28 保存係 学年通信、学校便りをファイルに保存
29 蛍光灯 朝と6校時 朝の学活後、移動教室前と6校時後の消灯
30 蛍光灯 1校時 授業後、移動教室前の消灯
31 蛍光灯 2校時 授業後、移動教室前の消灯
32 蛍光灯 3校時 授業後、移動教室前の消灯
33 蛍光灯 4校時 授業後、移動教室前の消灯
34 蛍光灯 5校時 授業後、移動教室前か清掃前に消灯
35 北ロッカー 北ロッカー上の美化
36 後ろロッカー 後ろロッカー上の美化

(63)新学期 中学生との出会い 褒めること

2008年04月04日 | Weblog
新学期、中学生は変わろうとしています。
私たちが子どもたちを良く見れば、褒めるところがたくさんあります。

今朝、ある男子生徒が私に近づいてこう言いました。
「先生、ピアス取って来たよ。」
私は褒めました。
「おお、自分で取ってきたんだ。えらい。」

清掃時間中、私が歩いていると女子生徒2人がこう言います。
「先生、きれいにやったよ。」
彼女たちは自分と分担場所の生徒玄関を指します。
水を打ち、ブラシでそうじしたことが分かります。
「おお、すごい。」
私は褒めました。

今日紹介した生徒たちは、昨年度は問題行動を起こしていた生徒たちです。
今年も要注意の生徒たちです。
新学期になってもだらしない面はあります。

それでも変わろうとしています。
小さな変化を発見し、褒め、強化するのが私たちの仕事ですね。

―――「発見」と書きましたが、上記の件では私は発見していませんね。
    生徒は自分から「やったよ」と見せに来ています。
    いい子たちです。

(62)新学期スタート 中学生の出会いで毅然と

2008年04月03日 | Weblog
新学期が始まります。
生徒とも出会いのときです。
はじめが大事です。

若かった私は、こんなことを考えていました。
「生徒をのびのびと成長させよう。」
「中学生とフレンドリーな関係を築こう。」
始めは優しく、そして次第に厳しくしていけばよいと思っていました。
新学期の出会いは、太鼓持のようでした。

だんだん必要に王子で厳しくしようと思っていましたが、
「ここで叱っていいかなあ?」
「もう少し様子を見よう。」
と躊躇してしまいました。
ついに、教師に言うことを聞かない中学生と指導の入らない学級を育てていました。

失敗経験を重ねるにつれ、生徒との出会いの日から、
「教師である私は、好ましくない行為に対して毅然と指導します。」
との基本姿勢を、話し方や態度で生徒に伝えるように努めています。

この新学期も指導や指示の場面では、生徒を視線を送り、低い明瞭な声で毅然と指導をするつもりです。

最初の指導場面を逃さないようにします。

ずっと怖い顔をするということではありません。
基本は笑顔です。

いよいよスタートです。
全国の先生方、はりきって行きましょう。