現実逃避

この現実が破壊されてしまったのも全部ディケイドって奴のせいなんだ

『シューダン!』 第14話 「真剣十二歳」 感想

2017-09-17 13:58:26 | 週刊少年ジャンプ感想

さてと。『週刊少年ジャンプ2017年第42号』 『シューダン!』第14話 「真剣十二歳」の感想です。


トレセンからの帰り道。
『シューダン!』の作品世界が浜松市と明言されているわけではないのですが,ここまで出てきた地名的には多分そうなんでしょう。

トレセンの練習をしているという「平口」という地名は,追分よりかなり北,どうみても浜松市の西方面ではないですね。小学生3人で夜道を帰ろうなんて危険すぎるとか思ってしまう保護者目線。

というか,七瀬母はナナセさんに携帯を持たせたほうがいいと思う(セキュリティ的に)。娘の親は24時間行確(←そっちの方が怖いよ)


...
......


さて,今回はいよいよもって「ロク」さんがなぜ本気を出さないのか問題。これまでも力を出し切っていないことは示唆されていたのですが,今回はナナセさんがそこに切り込みます。



七瀬,切り込む


ここまで家庭の事情だろうかとか,ほかの才能ある選手(律くんとか)との人間関係とか色々妄想してみたんですけれど,今回の七瀬さんの分析はちょっと違う角度だったようです。



実はトレセンの関係者であった麦わら帽の近所のサッカー好きなおじさんとの会話からも,七瀬さんとの対決における会話からも窺えることは,とどのつまり「友達に対する遠慮」なんだね。



ロクのチームに対する姿勢の背景



ロクは浜西FCのメンバーが好きなわけですよ。おじさんに対する反応から見ても,それは疑いようが無い。と同時に,浜西FCの面々はもともと「エンジョイ勢」であり,ロクさんが本気を出して勝ちを狙っていくようなチームではなかったわけです。


となれば,ロクさんとしては下手に本気の力を出して皆んなを気後れさせたくはない。ふがいない自分たちだなんて思わせたくない。


ふがいなく思わせたくない裏返し...(?)


みんなで楽しくサッカーをすればいいだけならば,時々フォローを入れながら楽しいサッカーをしていけばいい。そういう「打算」があってもおかしくないですよね。




ただまあ,それはロクが本気を出さない理由のほんの一側面でしかないような気がします。



チームに馴染んでいない


ナナセさんが今回踏み込んだように,そんなに好きな友達とサッカーをしたいからかというと,その実「チームになじんでいない」という意識がロクにはあるわけです。本来の自分の力を出し切れないチーム。遠慮してプレーせざるを得ないチーム。となるとロクさんの「やりたいサッカー」と「やっているサッカー」にはギャップがあることになる。


まだ仄めかしぐらいで見えていないのですが,実際のところロクは「どんなサッカー」がやりたいのか?てのがまだはっきりしないんですよね。

チームになじめてないというのであれば,ロクさんが本当にやりたいサッカーは「本気でプレーして勝つサッカー」のはずである。それはトレセンの選手育成や,強豪チームのサッカーの方針と多分一致する。でもそれをやらない



これは単なる想像ですが,やらないんじゃなくて「やれない」ってことはないですかね。もともとロクは全力でプレーをし,勝ちを目指すプレーヤーだった。そのなかで「チームの和」が乱れるようなことがあり,原因となった自分はそこを離れざるを得なかった。

だからこそ今の浜西FCではチームの和を崩そうとしないし,自分が自分がというプレーもしない。そんな事情がもう一つ隠れているような気がするんですよね。



律くんはロクを知っていた


というのも律くんは両角禄郎を知っていたからね。これまでトレセンにも来ていなかったし,弱小だった浜西FCでは「結果」を出していないロクを「昔から知っている」ということは,浜西FC以前のロクを知っているということです。同じチームだったのか,対戦相手だったのかはわかりませんが。

それに,この妄想はロクがトレセンに「行きたがらなかった」ことも説明できるんだよね。トレセンには当然才能のある選手...かつてのチームメイトか,対戦相手かわかりませんが,ロクのトラウマにかかわる選手がいてもおかしくないですし。

実際はどうなのか分かりませんが,そんな「もう一つのエピソード」が対追分FC編で出てくるかもしれませんねえ。


...
......


で,話を七瀬さんとロクの対話に戻しまして。

ロクが本気を出していないことは周囲も分かっていても切り込まない。そこはソウちゃんは「男同士でヤボなこと聞かない」と表現していましたけれど,ここで七瀬さんが「女の子」であることの意義が再び強調された感じ。



女子・七瀬晶


新参者ゆえに,あるいはお互いに踏み込まない男同士の距離感とは違う「女子」だからこそ踏み込める境地。ロクの「心の内に秘めているもの」に触れることができたのは,女の子の七瀬さんだからかもしれませんね。

男同士なら遠慮して切り込めない数々の直言。それに対してロクが怒らずに感情を殺せたのは,七瀬さんが女の子だからってこともあったと思うんだよね。律くんほどじゃないにせよ,女子には優しいロクくんだからさ。



感情を懸命に殺すロク


もちろんそれだけではないと思います。
ロクには分かっているわけです。七瀬さんが興味本位で自分の隠している心に踏み込んできたわけではないということが。七瀬さんが敢えてロクの内面に切り込んできたのは,あくまでサッカーのため。全国優勝をめざすチームとなった浜西FCにとって,両角禄朗の「本当の実力」が不可欠だと思ったからだよね。

ナナセさんが加入したことによって浜西FCは生まれ変わった。チームとしてまとまりができ,勝負に対する執着心がでて,実際に結果を出せるようになった。浜西FCは本当に強くなったわけです。

しかしそれはあくまで相対的なもの。全国優勝となるならば,「確固たる実力」が必要不可欠になるわけです。ロクの本気の力が。そしてロクの本気の力を支えられるだけのチーム力が。



ナナセの想い


本気でぶつかりあわなければ,チームとしての浜西FCの実力は「今の浜西FCに合わせたロクが中心となるチーム」のままそれ以上伸びない。そんな想いが最後のセリフにこめられているような気がしました。まる。



...
......

以下余談。


『ダイゴの予感』

全少の予選リーグ1戦目でいきなり対戦...て予想が唐突に出たわけですけれど,まあ文脈的には1戦目で当たるってことですよね。ふうむ。


1戦目からクライマックスの予感


これは何かなー。いろいろな「事情」を反映したものなのかなー...とか思いつつ,せっかくですからとことん描いてほしいですね。本気を出したロク・浜西FCと,律・ダイゴとの対決に期待。



『律とかいうイケメンの話』

さくっと七瀬さんに連絡先を渡す律くん。こいつ...女慣れしてやがる...!


イケメン・律


女性から連絡先を聞くのは難しいですけれど,連絡先を押し付けるのは比較して容易ですからね。連絡とるかどうかは相手に委ねられるし。

というかね。
「縁は異なもの」「いい女がいたら迷わず声かけろ」って,教える兄貴もさることながら実践する弟もなかなかどうしてよ。思いっきり七瀬さんは「いい女」認定されているってことじゃんね。なにこのくどき上手...。末恐ろしいわ。

それに対するソウちゃん(とロク)の反応はこちら



焦ってる焦ってる...(ニヤニヤ)



それにしても七瀬さんはアレですなあ...。高校生ぐらいになったらめっちゃモテそうで,男子の友情がギクシャクするような局面がありそうとか想像してしまう。

キキとハイジにつづく「アオハル」シリーズのCMは,ぜひソウちゃん・ロク・律くん(ついでにヤス)との距離感に悩む七瀬晶さんでお願いします(キリッ!)。






横田先生の前作,「背すじをピン!と」第10巻はこちら


余禄。


『ヤスとかいう悲しい男の話』

いつのまにか本人の知らないところで七瀬さんの写真を撮っているヤス。ちょっと怖い...。


ヤスが壊れていく


そしてゲーム借りっぱネタが回収されていて,これまたヤスの株が下がる下がる...(笑)。ソウちゃんも酷いな。グループRINEでばらさなくってもさあ。


ヤスの明日はどっちだ。てなわけで,再度まる。





*画像は『週刊少年ジャンプ』2017年第42号「シューダン!」第14話 真剣十二歳 より引用しました。
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