現実逃避

この現実が破壊されてしまったのも全部ディケイドって奴のせいなんだ

『ニセコイ』番外編 / 『週刊少年ジャンプ』 2016年第49号 「みんなのこち亀」(古味直志先生) 感想

2016-11-07 23:35:05 | ニセコイ




さてと。『週刊少年ジャンプ2016年第49号』「みんなのこち亀」(古味直志先生)の感想です。


まあぶっちゃけた話,こち亀とのコラボレーションですし,『ニセコイ』本編とは直接的に関係のないお話ではあります。中身については特に語るべきことがないというか,コラボレーションとしてのコメディだなということしかない。ビーハイブの謎薬シリーズからこち亀とのコラボということで,昔懐かしいニセコイの緩いコメディを堪能したい向きには楽しめたのではないでしょうか。


しかしまあ『現実逃避』とならば,与えられた題材の気になった部分を切り取りしてあれこれ考えるのが常でしたからね。こうしたアナザーワールド企画?の中にも思うところはあったので取り上げてみる。


このお話の「肝」というか,コメディとしての「オチ」は最後の一条楽と勘子ちゃんのキスシーンですよね。





うん。

なんというかね。これ『ニセコイ』末期にあった「もやもや」のすべてを表していると思うんですよね。


本編『ニセコイ』においては,キスという行為は特別な行為として描かれてきたと思っています。少なくともそのように読み取れる表現にはなっていたと思います。温泉回における千棘の楽の腰に対するキス。万里花による頬とおでこに対するキス。そこで描かれてきた「キス」という行為には,「最終的に結ばれるヒロインとのみ『真ん中』のキスが行われる」という暗黙のルールが存在していたと思います。

事実,物語の最後に結ばれた楽と千棘のキスシーンで物語は閉じたわけですけれど,それすらも遠目から「キスをしている」ことが伺えるような描写になっていました。


そうした背景を前提にして今回のコラボを振り返ってみると,実にあっさりと楽と勘子ちゃんのマウス・トゥ・マウスの「真ん中のキス」を描いているんですよね。これってどうなんだろうね。


まあ,本編は終わっていますし,これは所詮コラボ漫画ですから大した意味なんてないのでしょう。多分製作者は深く考えていないと思います。舞台的にはアナザーワールドなのでしょうし,本編とは一切関係ない世界です。そうでないと文字通り楽さんの最初の真ん中のキスの相手は「勘子ちゃん」ということになってしまいますからね。(いみじくも楽が否定しているとおり)

なので物語的には気にすることがない,ギャグシーンに過ぎない。


しかしそれでも気になったのは,本編で結ばれた千棘との間ですから描かれなかった正面からの「真ん中のキスの描写」を描いたということなんですよね。何が気になったか上手く伝わっているか自信がないのですが,僕が気になったのは大切にしていたであろう「真ん中のキスシーン」をあっさりコメディとして描いてしまったことですよ。


なんというかね。
一条楽という人物が桐崎千棘を選択して,彼女との人生を進んでいく。25巻にも渡る恋物語の結末に至るまでの「恋物語の重み」みたいなものが軽んじられたような気がしてしまうのですよ。そのキスシーンを描くなら選んだ相手の千棘じゃないと,「物語として大切にしてきた」であろうものをぶち壊してしまっているような気がする。それだけの「重み」が「真ん中のキス」には与えられていたような気がしていたんですけれどね。


まあ,基本読み違えた僕ですから単なる思い込みかもしれませんけれど。言い方が難しいのですが,他ならぬ製作者自身が自らの制作物を雑に扱ったように見えちゃうんですよね。



それは本編の『ニセコイ』にも言える。

小野寺さん=「昔の恋の象徴」で千棘=「今の恋の象徴」であり,楽の選択基準が「ニセコイ」に基づく千棘とのつながりだったから最後に選んだ。このロジックは「辻褄」という意味では筋が通りますし,ロジックが成立すること自体は否定できない。


一方で,「昔の恋の象徴」として描かれてきた小野寺さんに対する楽の姿勢だって「本物」だったはずです。第199話の「マジコイ」がターニングポイントだったとするならば,少なくともそれ以前の小野寺さんに対する気持ちは「本物」として描かれたはずです。

楽と小野寺さんの本物の恋は,制作側にとっては記号的な「昔の恋」だったのかもしれないけれど,(特に小野寺ファンの)読者からしてみれば10年前からの美しい約束の二人だったわけです。それが10年後に再会し,再び互いに恋に落ち,運命のいたずらでそれが伝わることなく,楽の気持ちが変わる姿を見せられていった。


他の人(特に小野寺ファン)がどういう観点で『ニセコイ』を評価しているのかわかりませんけれど,僕が物語の最後の展開から受けた「喪失感」の正体がやっとわかった気がします。

小野寺さんと結ばれなかったことにがっかりしたわけじゃない。もちろん残念には思いますけれど,たぶん一番ガッカリしたのは「誠実である」と言われ続けた一条楽が結局のところ「誠実と思えるように描かれなかった」ことなんだと思います。


以前も書きましたけれど,一条楽ときたらヒロインたちの約束を何一つ守ってはいない。

・10年前に小野寺さんと交わした再会と結婚の約束。
・10年前に千棘と交わした「小野寺さんを幸せにする」約束。
・10年前に万里花と交わした「小野寺さんと結婚しなかったら自分と結婚する」約束。
・千棘が凡矢里を離れるときに楽と交わした「小野寺さんを泣かせない」約束。



物語的には上記のことはすべて「昔の恋」の話なのかもしれない。昔の恋より今の恋(ニセコイつながりに起因する千棘に対する恋)という構成だから,そうしたものは「はい,無しよ」で済むのかもしれない。ロジカルに考えれば。


物語終盤に描かれた楽と小野寺さんの10年前の約束の真相と,最後の「告白」の重みに対して,それでも千棘を選ぶことがしっかりと描かれればロジックだけではなく感情移入できる物語として受け入れられただろうに。実際には「そんなに大切ってわけじゃない存在」「なんとなく」な感情で選んだということしか描かれなかったわけです。

ロジックではわかるけれど,そのように描かれてしまったら(特に小野寺ファンの)読者は一条楽に対して「誠実さ」を感じるのはもう無理である。


結局のところ,僕が『ニセコイ』という物語が最後壊れてしまったように感じるのは,小野寺さんと結びつかなかったことよりも,物語の主人公である一条楽の「誠実さ」が根本から崩れてしまったからなんだと思います。

物語の最後,どこまでも記号的に人物が描かれているなあと思っていたのですが,一条楽という主人公が壊れていったように見えること,言い換えれば製作者側が「登場人物を壊していったように見えてしまった」ということが喪失感の根っこにある。(壊すつもりがあったかは分からない。壊したように「見える」だけですけれど)


そんなことを改めて認識させてくれた,「みんなのこち亀」(古味直志先生)でした。まる。






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コラボ漫画に小野寺さんが登場しないのは,小野寺さんが「昔の恋の象徴」として最後に扱われていたことから判断して,最初から登場するはずがないと思っていました。そこは完全に予想通りでしたね。


さて,『ニセコイ』第25巻ですけれど,あまり話題になっていない「おまけページ」があります。これ。




月明かりの下で絵本を読む幼き小野寺さんの姿です。この事の意味することはわかるな?

10年前の「約束の女の子」は小野寺さんだったわけですけれど,結局,月明かりのもとで楽と出会ったシーンは本編でははっきり描かれませんでした。そこは曖昧にしたままだったのですが,やはり月明かりの下で楽と出会った女の子は小野寺さんだったわけですね。

流れ的には(1)千棘と小野寺さんが友達になる→(2)小野寺さんが月明かり下で絵本を読み泣いているところで楽と出会う,という段取りだったわけですね。そして(3)楽と小野寺さんが再会と結婚の約束をする,と。

どうしてその流れで「なんとなく」小野寺さんとの約束を放棄するのか「誠実さ」とやらはよくわかりませんが,それはさておきこのコマに燦然描かれる「月の形」ですよ。

実在する十七夜月。「真の月」と僕が呼んでいた月が描かれています。
物語本編中,小野寺さんのシーンを中心にこの「真の月」が描かれ続けてきたわけですが,やはりこの月の形の区別(真の月=「約束の女の子」の象徴)は製作者が意図的に行ってきたという「回答」だったのではないでしょうか。


『現実逃避』なんて製作者様はご覧になっていなかったでしょうけれど,どこかでそんな妄想をしているファンがいると聞きつけたのかもしれません。自意識過剰かもしれませんが,答え合わせをしてくれたのであったら嬉しいなと思うのでした。まる。





画像は『週刊少年ジャンプ2016年第49号』「みんなのこち亀」(古味直志先生),『ニセコイ』第25巻より引用しました。

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Unknown (chel)
2016-11-08 22:22:12
ひさしぶりのニセコイ記事に思わずコメントしてしまいます。

さすがにページ数も少ないし、食い合わせも悪いし…ということで、まぁあんまり面白く無かったですね。

この間、GIGAに掲載された「刻ドキ」を読んだのですが、悔しいですが(笑)、非常に巧いお話で面白かったです。

そんなわけで少し期待して読んだのですが、今回のコラボ短編は、肩透かしでした。

どうしてなのか、考えると、古味先生、あんまり、ドタバタ(スラップスティック)が巧くないのではないかなぁ…と思ったりします(僕の好き嫌いもありますが。)。
むしろ、刻ドキだとか、宮本さんのおじいさんのお話だとか、小野寺さんのクリスマスのお話だとか、ああいう、ロマンティックなお話を、少し抑え気味に描くほうが圧倒的に巧いですよね。普通の人が持っている、普遍的な感情を描くほうがずっと巧いです。

ニセコイは、スラップスティックな千棘とのラブコメとロマンティックな小野寺さんとのラブコメとを混ぜ込んだ結果、後者の方が圧倒的に巧く描けてしまった…というのが計算外だったのかもしれませんね。

とはいえ、終盤で崩れてしまったのは、やはり打ち切りの影響だとは思いますけども。もしかしたら正常な精神状態で書かれたのではないのかもしれませんね。
かといって、受け入れることは到底できないんですが(笑)。

最終巻買われたのですね。僕は辛くて買えなかったです。
更新お疲れ様です。 (高田隆史)
2016-11-09 21:30:22
更新お疲れ様です。

個人的にはキスシーンは気になりませんでした。
ayumieさんもおっしゃられている通り、連載終了後の上番外編のコラボ漫画ですので。

ですが、
> それは本編の『ニセコイ』にも言える。
以降の箇所に関しては、ほぼ全くayumieさんのおっしゃる通りだとおもいます。
小野寺さんと結ばれなかったこと以上に、雑で不誠実な終盤の作劇にがっかりしました。

更新ありがとうございました。
ご無沙汰しております (カズジョウ)
2016-11-10 21:08:16
現実逃避さんで、もう『ニセコイ』の記事の更新はないだろうと思っていたので、新しい記事が読めてちょっと嬉しいです。

さて『こち亀』とのコラボ漫画について、個人的には特に感じることはありませんでしたが、ここまで考えるとは流石です、ayumieさん(笑)

『ニセコイ』の物語終盤で感じたモヤモヤというか喪失感、まさに同感です。

「楽が壊れていったように見えた」
「楽が誠実と思えるように“描かれなかった”」

「本物の恋ではなく偽りの恋を選んでしまった」という妙を描く作品なのに、小野寺さんとの描写が強過ぎた故に、終盤は半ば力技のように物語を畳むような作劇になってしまって、皺寄せがいってしまったのが楽なんですよね。

ある意味、小野寺さんに並んで作劇上の犠牲者なのかもしれませんね(こんなこと言ったら怒られますかね^_^;)。


最終巻おまけの「月下の小野寺さん」はコクハク→ケツベツと合わせ読むと涙腺が大変なことに( ;∀;)
Unknown (ayumie)
2016-11-11 07:07:30
>chelさん

コメントありがとうございます。
お返事遅くなりました。

みんなのこち亀については,食合せの問題でしょうね。『ニセコイ』の世界観とこち亀を合わせるにしてもかなり相違がありますし。ネタ的には今回のお話のように組み立てるか,警察つながりで万里花の話にするか,交番に立ち寄る小野寺さんという流れにするぐらいですかね。でもあのページ数なら,当然,楽棘の話になるとは思いましたが(あまり千棘絡まなかったけれど)

GIGAはまだ読んでいないんですよね。試し読みして「しばらくこの絵柄の漫画はちょっと...」とその時思ったのですが,今回25巻を(パラパラと)読んでワンクッションおいたので,いずれは読むかも。適度に評判はいいみたいですね。

まあ読み切りの方が面白いというか,読み切りであれば全体構成を完全に整える時間をかけて描けるというのも大きいのかもしれません。矛盾点を減らし,共感点を増やしつつ物語を「完結」できるわけですから。その点週刊連載は当初より連載予定が延びたときに構成が難しいですよね。

シリアスとドタバタ,どっちが上手かというのは難しいところなのですが,シリアス寄りだったと思われる九州編も特段面白かったわけではありませんしね(ぶっちゃけすぎ)。ロマンティックなお話は確かに上手いと思いますので,あまり長めの尺にせず,短期間(1年ぐらい?)でまとめるぐらいのつもりで一気に書き上げるような作品作りをされたほうがいいのかな,とかちょっぴり思ったり。

『ニセコイ』に関しては,ジャンルがラブコメだったのでどうしてもコメディが入らざるをえなかったわけですが,この題材で扱うならむしろロマンティックな話として少女漫画として描いたほうが上手くまとめられたのかもしれません。

終盤の展開が急旋回だったのは,尺の問題だったのか,尺を伸ばしても説得力のある話を作れないと思ったのか,その辺はよくわかりません。200話以上も続いたお話ですし,「話をまとめにかかりましょう」ということはあっても急に「打ち切り」という話になるのかはよくわからないですけれどね。ただ,展開的にはもっと丁寧に千棘と楽のやり取りを描くつもりはあったんじゃないかと思わなくもないです。

最終巻は,「月のコマ」について人づてに聞いたので買いました。中身はもうパラパラと読んで,最後のおまけ漫画とあとがき,カバーコメント,表紙の絵を見るために買ったようなものです。まあ,もう深く読み込まないので買えたってところはありますねー。
Unknown (ayumie)
2016-11-11 12:30:58
>高田隆史さん

コメントありがとうございます。

まあ本編とは関係ないのですけれど,「キスシーンを描く」ところがキャラや作品を雑に扱った印象をうけたので(笑)。まあ後段のまとめの導入みたいな感想になってしまいましたが。

たぶん「理屈では説明できない好きという感情」を表現する手法として「なんとなく」とか「そんなに大切ってわけでも無いけれど(という照れ隠し)」なんでしょうけれど,うまく機能していないですよね。これまで示してきた世界観をロジックで否定するのであれば,もっと共感できる描写を丁寧に描くべきだったと思います。
Unknown (ayumie)
2016-11-11 12:31:10
>カズジョウさん

コメントありがとうございます。
ご無沙汰しております。

以前ならもっと丁寧に記事を書いたでしょうが,勢いで書いてしまいました。公開直後は全くアクセスがなくて「ニセコイも現実逃避もオワコンだなあ」と思ったものですが,ビッグネームがTwitterでRTしてくれたとたんアクセスがあるのだから流石ですねえ。

キスシーンについては,まあ深く考える必要もないのかもしれませんが,キャラや作品の扱い方に「ん?」と思ったので思わず触れてしまいました。どうせなら千棘と濃厚なべろちゅーでも描けばいいのに(自虐的意見)。

まあ冗談はともかく,作品を描くのは製作者で,その代弁者として動くのが主人公なわけで,作品の流れに違和感を感じれば,それは主人公の言動に対する違和感として受け止められれるのは致し方が無いですよね。

我々読者は小野寺さんと楽の10年前からの「再会と結婚の約束」を物語の導入部分で見せられて,その上,再会後も気持ちの伝わらない「両片想い状態」を見てきたわけです。それが『ニセコイ』という世界のベースだったわけですから,それをひっくり返すような物語展開を漫画として行うならば,「丁寧な描写」は不可欠だったのでしょう。

それがごく短い期間の中で急展開するように世界観がひっくり返され,その理由が「浅く見えて」しまったところに,一条楽や作品に対する喪失感,失望感を感じざるを得なかったのでしょう。仰るとおり,一条楽もまた作品の犠牲者だったのかもしれません。

さて25巻を読み返してみたのですが,結末を知っているだけに涙腺崩壊するような自体にはならなかったのですけれど,こんな約束を積み重ねてきてこの結末かよ,みたいな虚無感は再び味えました(褒めてない)。まあ,歴史に残るラブコメだとは思います,はい。
Unknown (m)
2016-11-12 13:50:09
お疲れ様です。ニセコイの総括記事ということでコメントしました。

記事に完全同意です。自分としてはあの結末になるのなら、もっと千棘との恋愛エピソードが多くても良かったのではと思ってしまいました。なにせ千棘に恋愛的にドキドキする描写が少ないですから。千棘派の人が本当にあの本編で満足しているのか気になっています。

ちなみに自分はニセコイの単行本を買ってませんでした。話の流れによってはニセコイを大人買いでもしようかと思っていましたが、代わりにマジパテを買って満足しました。では。
キャラクター設定 (コー)
2016-11-13 00:32:44
更新お疲れ様です。久し振りにニセコイの記事を書かれたのでコメントさせていただきます。

今回の番外編のキスについては私はあまり気になりませんでした。しかし、本編の感想については全く同感です。本編中でも言われていたように、楽のキャラクター設定は「誠実」だったはずです。なのに…。本編が終わった頃は感情の整理がつかずあまりコメントできませんでした(笑) 私が期待していたこと…ayumieさんの言葉で気付けましたが、小咲と結ばれることではなく(それも望んでいましたが)、誠実なままでいて欲しかった、ということだったのだと思いました。なぜキャラが「壊れて」いってしまったのだろう…そんな疑問は残りますが。
千棘と結ばれたことに不満はありませんが、もっと楽が、小咲を上回るくらい千棘が好きだという描写を見たかったですね。多くの人がそう感じているのではないかと思います。

最後に。月を描き分けていた、というayumieさんの予想が当たり私も喜んでいます(笑)
Unknown (ayumie)
2016-11-16 20:21:52
>mさん

コメントありがとうございます。
お返事遅くなりました。

楽さんが千棘を選ぶのであれば,やはりそれなりに共感できる描写が必要だったとは思います。なまじ小野寺さんのパートが非常に丁寧に描かれていただけに,描写不足に感じられてしまったんですよね。

約束とそれに続く片思いを否定するならば,それを超えるだけの説得力のある千棘と楽の描写が必要だった。なのにそれがなかったから,楽が不誠実に見えてしまった。筋が通っても共感できなければ物語としては失敗なのでしょう。小野寺ファンに限ったことかどうかわかりませんが,そういう思いを抱いた人が一定数いたのは間違いないですから。

マジパテはですね。。。いいお話なんですけれど,やっぱり僕にとっては「別の世界の話」なんですよねえ。どうしても本編における結末がキチンと描かれてほしかったという思いがあって,それで満足することはできなかったです。あれはあれで,いいお話でしたけれど。
Unknown (ayumie)
2016-11-16 20:22:04
>コーさん

コメントありがとうございます。
お返事遅くなりました。

キスについては,まあそういう見方もあるということで,番外編のギャグシーンですから真正面から捉える必要はないとはおもいます。個人的にはなんだかなとは思いましたけれど。

楽についてですが,なまじ「誠実である」ことが強調されていただけに,最後まで誠実であってほしかったという思いが強くなってしまったということなのでしょう。製作者的には千棘に対して誠実だったということなのかもしれませんが,あの描写ではそんなふうに受け止めがたいですよね。まあ描写不足,それに尽きると思います。

月の描き分けについては,まあ当たっていたみたいで素直に嬉しいです。なまら多くの予想をしましたけれど,一つでもあたりが出たのは良かったです(笑)

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