アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

つむぎの会でした。

2016年11月27日 | 日記
今日もまた月に一度のつむぎの会

何度通ったら納得できるんだろう。
何年したらおしまいになるんだろう。
いつか
この石巻にも来れなくなる日がくるのかも
と思いながら
今日も来ました。

仙台でテレビ局の方達と待ち合わせて
石巻へ一緒に行きました。
おかげでボンヤリ考える事もなく
途中の海の風景も
怖いのが少し和らげた感じでした。

石巻までの電車
嫌いじゃないんだけど
塩釜辺りから海が広がって見えて怖いのです。
だから毎回その辺りは寝てしまう。
今日は一緒の人がいたから
ちょっと良かった。

つむぎの会では
娘のお墓の話し
納骨をしていない娘の話し
息子のお位牌の話し
この前の地震の話し
地震より息子達の写真が倒れはしないかと押さえていて心配だった と…
そんな話し

それしかできない。
子供の事なのに
生きてるはずなのに
そんな話しでした。

遺族の方が色んな活動をしているのを見ると
「自分は何をしてるんだろう と思って気持ちが焦ってしまう」
と言っていた方がいました。
6年近くもなると
みんなそれぞれ…
当たり前なのですが
怒りを外に向けている人
まだ家から出れない人もいらっしゃる。
焦る必要もないし
何をどうするか…なんて人それぞれだし
今をただやり過ごすだけでも
それこそ、息をしてるだけでも十分じゃないかと思ってしまいます。

私達
子供をなくした遺族がまだまだこうやって
時々足踏みしていて
あの5年8ヶ月前から狂った時間をただもがいている事を
やっぱり時々わかってほしい
わからないだろうけど
わかろうと思ってくれる人が一人でもいてくれればいいね
って話しました。

石巻でたった3時間半の時間を過ごして
また明日から少し…だいぶ落ち着きを取り戻して生活できます。
いつもいつも
それの繰り返しです。

帰りのバスの中で
震災の時
また今日もアユと凛を見つけられずに
自分達だけ酒田に帰って来て
苦しくて、切なくて罪悪感いっぱいだった事を
思い出しながら帰って来ました。

連れて帰りたかった。
元気なアユと凛を
連れて帰りたかった。
今もそう思います。


最終のバスで帰って来たので遅くなってしまいました。
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