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海を飛ぶ夢  映画

2017-07-23 | 映画
『海を飛ぶ夢』スペイン映画

                   2012年03月23日 | 映画
 
 青年のころ首から下が麻痺状態になったラモンは、28年も寝たきりの状態である。
 兄家族、特に嫂(あによめ)の世話になって生きてきたが、それにも限界を感じて尊厳死を求める裁判を起こす。
 
 弁護士である女性や尊厳死を認める会の市民活動家の女性、男運の悪い近所の女性などが彼の周りにいて、それぞれの個性が非常に魅力的だ。
 なかでも頬の赤い田舎女の嫂は、何十年も看てきた重みがあって出色である。
 手足も動かせない彼は、自分で死ぬこともできないから裁判を起こすのだが、尊厳死は認められない。
 自由を奪われ28年も人の世話になってきた彼は、そんな状態に倦んでいる。
 よく見るのは海を飛ぶ夢。

 痛みを我慢してなら私は15分くらい歩ける。が、近い将来、寝たきり、あるいは呆けるのではないかという不安と恐れににつきまとわれている。
 女性弁護士が言うように、その悪夢について毎日考える。

 つい2年前の自分の姿をあきらめるまで、闊歩している夢を何度も見た。
 夢のなかで“歩ける、歩ける、わたし、歩けるじゃないの”と何度叫んだことだろう。
 メキシコまで行ってしまったりし、目覚めてから、なぜメキシコなのか我ながら首をかしげるしまつ。

 映画は厳しく、悲しいラストシーンである。
彼も、彼が愛した弁護士も。
 ハリウッド映画だったら『ハイジ』に出てくるクララのように歩けるような結末になっていたかもしれない。
 そう簡単に歩けるようになんかならない。実話でもあるし。

  神経がすはだかとなりよろけゆく人体解剖図にあるごとく

  
  ほかのブログで、この映画について評論あるいは問題提起をされていた。
  3年ほど続けていたブログに、以前書いたことを思いだし、再掲することに。
  これは、個人の感想にすぎません。


 
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