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オリバー・ストーンの失望

2017年 05月 19日

オリバー・ストーンの失望

 
アメリカのドナルド・トランプ大統領の身辺がにわかに慌ただしくなってきた。機密漏洩のため、罷免もありうるという。

その動きとは別の話だ。リベラルな映画監督として知られるオリバー・ストーン氏はトランプが大統領に決まった時、ある期待をしていた。
それは「アメリカが正義の味方ごっこをやめること」だった。

トランプはなぜ親ロシアなのか?

でトランプが選挙戦で「ヒラリーが大統領になるとシリアに軍事介入し、それがロシアを刺激して第三次世界大戦を起こしかねない」と述べた旨を書いた。
これを聞いたオリバー・ストーンは「もしトランプが大統領になるのなら、今までのようなアメリカが世界の警察官を自称して勝手な価値観を第三世界に振りまくことはなくなるのではないか?」と期待したのだ。

確かにイスラム圏の価値観は日本をはじめ、欧米諸国の価値観とはかなり異なる。だがそれは欧米が介入して変えさせるべきものではない。決定方法が仮に非民主的であったとしても、それを変えるのは当事者であるべきだ。
ましてや軍事力で自分の思うが通りの価値観に変えさせようという西側の手法は傲慢きわまりない。その結果がアフガンやイラクやリビアであり、これらの国のその後の収拾がつかない混乱を見れば一方的な価値観の押し付けは危険である。

ところがトランプはシリア攻撃に踏み切ってしまった。きっかけは身内の「シリアの子供たちがかわいそう」という言葉を感傷的に受けるというまことに安直かつ愚かな決断によるものだという。

これにはシリアを擁護するロシアは反発した。ロシアもロシア人だけなら西側に近い価値観を持つのだろうが、あの国はイスラム大国でもある。西側のルールばかりを取り入れることができない。

そんな事情を知りもしないトランプの軽挙妄動には呆れ果てるばかりだが、やはりというかオリバー・ストーン監督からも失望の声が上がった。
「まだ正義の味方ごっこを続けるつもりなのか?」

このシリア攻撃に対してアメリカではねじれも起きているようだ。海外への介入をやめ、国内の問題解決に専念することを期待してトランプに投票した人は失望し、また人道行為を好む一部リベラルからは歓迎されたとも伝えられる。

とにかくアメリカという国は保守もリベラルも過剰な「正義の味方ごっこ」に興じたがる人が少なくないようだ。そういう人たちがオリバー・ストーンをいらつかせるのだろうか。 
 
 
 
by leftwing63 | 2017-05-19 09:00 | 社会(国際)
 
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