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対イエメン戦争: 石油と地政学の組み合わせ

発行日時
2015/4/16 0:21
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対イエメン戦争: 石油と地政学の組み合わせ
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記事詳細

Mahdi Darius Nazemroaya

RT Op-Edge
2015年4月9日


(Reuters/Gary Cameron)

対イエメン戦争に関するあらゆるものは煙幕だ。煙の陰に隠されているのは、バブ・エル・マンデブ海峡とアデン湾の支配を狙う、地政学と石油政治の物語だ。

サウード王室と、大半が時代錯誤の君主国で構成される軍事連合は、イエメン国民と彼等の民主主義への移行を救うべく、イエメンを爆撃しているのだと 主張する。モロッコ王国、UAE、クウェート、バーレーン王国、ヨルダン・ハシェミット王国、カタール、パキスタン、エジプト、スーダンと、サウジアラビ ア自身で構成される、サウジアラビア率いる連合が、遅れた世襲独裁と、腐敗した政府という不健全な組み合わせで構成されており、本質的に民主主義とは正反 対のものだという皮肉が見過ごされてはならない。

もう一つ留意すべき重要なことは、サウジアラビアが率いる対イエメン戦争が犯罪行為であることだ。対イエメン軍事攻撃は、国連安全保障理事会によっ て承認されていない。イエメン、アンサール・アッラー(フーシ運動)は、リヤドにとって、戦争の脅威となっておらず、決して、アラビア半島で戦争を始める 意図はないので、サウジアラビア王国は、その爆撃作戦を、国連憲章の第51条で正当化することもできない。だから、サウジアラビア王国の対イエメン戦争 は、もう頭から国連憲章と国際法違反なのだ。

フーシ派は、サウジアラビアを怒らせる意図など皆無で、ましてサウジアラビア王国に対する戦争を始めるつもりなど全くない。サウジアラビアが率いる 対イエメン戦争の直前、フーシ派は密かにリヤドに代表団を派遣して、サウジアラビアとの間で理解を確立し、なだめようとしていたのだ。

イエメンに対する違法な戦争に反対するどころか、難民キャンプ小学校を含む民間インフラの意図的な爆撃によって、戦争犯罪をおかしている違法行為者のサウジアラビア空軍によるイエメン爆撃の背後で、ワシントンとイギリスを含む同盟諸国は、政治的支援をしているのだ。

イエメン犠牲者の大半が民間人であるのは偶然ではない。これは、迅速に軍事的優位を確立する、いわゆる“衝撃と畏怖”と呼ばれているサウジアラビア 戦略の一環なのだ。思い当たる節がおありだろうかる? これは、抵抗勢力の士気をくじき、反対派を脅して降伏させることを狙ったアメリカの戦略をそのまま流用した戦略だ。

ペンタゴンの半ば公然の血まみれの手

別の主権国家に対する更なる違法戦争における、彼らの役割を、余り明らかにしたくはないので、アメリカや、疑いもなく、そのいくつかのNATO加盟 国は、イエメン攻撃では、目立つ行動を控えると決めているのだ。これが、ワシントンが、公的には、対イエメン戦争で、サウジアラビアに、兵站と諜報情報の 支援のみを提供しているだけのふりをすることにした理由だ。

だが対イエメン戦争は、アメリカ抜きには不可能だったろう。アメリカやイギリスの様な国々は、サウジアラビアに戦闘用機器を提供しているのみならず、攻撃用爆弾を提供し、戦闘機に給油し、諜報情報を提供し、サウジアラビア王国に兵站支援をしている。

一体これが、非関与のように聞こえるだろうか? アメリカは本当に、この戦争での非戦闘員と見なすことができるのだろうか?

歴史、しかも、そういうことのごく最近の歴史がイエメンで繰りかえされているのだ。

2011年、ワシントンが、リビアのアラブ・ジャマヒリアと戦争したいと思ってはいないと偽って主張したのを想起するべきなのだ。アメリカは、表向 きは、イギリスとフランスに、NATOの対トリポリ戦争を率いさせたが、実際はペンタゴンが戦争の主力だった。アメリカのバラク・オバマ大統領は、この戦 略を“背後からの指揮”と呼んだ。


2015日4月6日、サウジアラビア・イエメン国境の拠点で弾薬を装?するサウジアラビア兵。(ロイター/Faisal Al Nasser)

アメリカのイエメン戦略は、NATOの対リビア戦争とさほど違うわけではない。これも、アメリカとしては侵略と、国際法違反の背後で、糸を操っているのを見られたくない、もう一つの諜報作戦だ。

サウジアラビアは、ワシントンの許可、あるいは援助無しには、決して、イエメン攻撃などしてはいなかっただろう。ペンタゴンは、サウジアラビア王国 の為に、イエメン国内の爆撃標的まで選んでやっている。“アメリカの軍事計画者達は、イエメン上空監視飛行からのライブ諜報情報提供を利用して、サウジア ラビアがどこで何を爆撃するかを決めるのを支援している”と、戦争が始まった際、ウオール・ストリート・ジャーナルは何気なく報じている。バーナデット・ミーハン国家安全保障会議報道官は、アメリカは、イエメン攻撃を“調整する為、サウジアラビアとの共同計画セル”を設置したとまで述べた。

これこそが、サウジアラビアが、対イエメン戦争を開始することを宣言する場所として、ワシントンを使っても驚かなかった理由だ。AP通信は、サウジ アラビア王国が選んだ、奇妙な演壇に触れている。“珍しい舞台、ワシントンでの記者会見で、駐アメリカ合州国サウジアラビア大使が、爆撃が始まってから約半時間後、サウジアラビアによる、まれな軍事作戦を発表した”と、3月25日、AP通信は報じている。

二重基準: ウクライナのユーロマイダンは覚えておられるだろうか?

次から次の醜悪な二重基準は突出している。サウード王室は、リヤドが、正統なイエメン大統領だと主張するアブド・ラッボ・マンスール・ハーディーを 復位させる為、イエメンに軍事介入したと主張しているが、シリアには、戦争を仕掛け、バシャール・アサド政権を打倒しようとして、アメリカと協力してい る。

ワシントンの対応は、極めて一方的だ。2014年に、キエフで、ユーロマイダンが進行中、ウクライナ大統領ビクトル・ヤヌコーヴィチは出国を強いら れたが、アメリカと同盟諸国は、ヤヌコーヴィチは、ウクライナから逃げたので、あらゆる正統性を失ったと主張した。2015年2月の最近も、アメリカ高官 は、この主張を維持している。“ここで、皆で、事実について新たにしましょう。大統領 - 元大統領ヤヌコーヴィチは、キエフ政治危機の際に、キエフから逃れて、責任を放棄した”と、アメリカ国務省報道官ジェニファー・サキは、記者会見で、記者 団に述べた

そう、アル・ハーディーも国から逃れた。とはいえウクライナを評価するのに使われた同じ物差しは、アル・ハーディーの正統性を評価するのには適用されないのだ。ウクライナでの立場と違い、ワシントンは、アル・ハーディーが依然、正当なイエメン指導者だと主張している。

アメリカは、進んで差異を無視することさえしており、アメリカ国務省がテロ支援国家だと主張しているスーダンと協力し、イエメンを爆撃して、アル・ハーディーの復位を受け入れさせようとしている。

これら全ての矛盾した立場の基盤は、実際、アメリカ権益とマキアベリズムの目印だ。正統性、民主主義や、人権とは全く無関係なのだ。

アル・ハーディーの(非)正統性

二人には多少の類似点もあるが、ウクライナとイエメンの間には、主要な違いがある。こうした主要な違いが、ヤヌコーヴィチと、アル・ハーディーの間で差をつけ、ヤヌコーヴィチを正統とし、アル・ハーディーを非正統なものにするのだ。

そもそも、ヤヌコーヴィチ大統領と違って、アル・ハーディーは、大統領を辞任したのだ。議論上、この件を、延々論じることはするまい。アル・ハーディーの正統性を評価する上で、遥かに重要な点がある。

ヤヌコーヴィチとは違い、アル・ハーディーの任期は実際満了していた。ヤヌコーヴィチ大統領はウクライナ国民による選挙で選ばれ、任期があったが、アル・ハーディー大統領の任期は行政手続きによって延長されたのだ。ロイターを引用しよう。2014年1月21日“イエメンの政治党派が、大統領の任期を一年延期した”。アル・ハーディーは、改革を実施する為だけの目的で、大統領の座を保ったのであり、これが彼の正統性の基準だ。

上記の文脈で、アル・ハーディーは暫定的役割として選ばれたことを想起しなければならない。彼は、民主主義を導入すべく、イエメン大統領になったの であり、彼の任期は、この目的の為、2014年に延長されたのだ。ところが、アル・ハーディーは、彼の正統性の基本的基盤で、彼がイエメンに導入するはず だった民主主義改革には消極的だった。彼は、権限分担や、イエメンの様々な政治党派に権利を与えるという負託を実行しなかった。

大統領アル・ハーディー実際tried to権力を自らの手中に集中しようとし、イエメンの行政地域を描きなおす、ゲリマンダー策で、フーシ派を含む、イエメンの他党派を弱体化しようと工作した。


2015年4月7日、イエメンの首都サナアの西、バイト・レジャル村で、空爆で破壊された家の残骸に集まる人々。(ロイター/ハリド・アブドウッラー)

石油政治とバブ・エル・マンデブ海峡: 石油支配の為の、もう一つの戦争?

イエメンの地政学的重要性は、この文脈で、極めて重い。この戦争の狙いには石油もあるが、サウジアラビアの宗主権と、イエメンを属国にするというサ ウード王室の狙いの問題でもある。イエメンは、ジブチとともに、インド洋のアデン湾と紅海を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡と呼ばれる(涙の門、悲しみの門 としても知られている)重要な海運検問所の一部を形成している。

バブ・エル・マンデブ海峡を世界動脈の一本と呼んでも誇張ではない。海運の検問所として、バブ・エル・マンデブ海峡は、エネルギー輸送と、国際貿易 の為の、最も戦略的で重要な世界回廊の一つを見渡せるので、この海峡は、地中海と紅海とペルシャ湾のホルムズ海峡を結ぶ、エジプトのスエズ運河同様に重要 だ。

アメリカとサウジアラビアのライバルが、バブ・エル・マンデブ海峡やアデン湾を巡る戦略的足場を得るのを防ぐのが、対イエメン戦争の主目的だ。アメ リカとサウード王室は、テヘランが、石油出荷や国際海運の為のホルムズ海峡を封鎖する、イランとの紛争というシナリオで、バブ・エル・マンデブ海峡とアデ ン湾の支配は、戦略的に重要だと見なしている。ニューヨーク・タイムズはこう指摘している。“ほぼ全てのサウジアラビア貿易は海路によるもので、アラビア海に直接アクセスできるようになれば、ペルシャ湾依存、ホルムズ海峡を封鎖するイランの能力への恐怖が軽減できる。”サウジアラビア王国にとって、そのようなシナリオの代替案には、アデン港やイエメンの他の港の利用もある。

イエメン・バルカン化支援は、これと一致するが、イエメン分割という考え方は、2013年のアラブの春以来広まっており、ニューヨーク・タイムズは、 サウジアラビアによる南イエメン奪取と併合を提案した。“アラブ人の間で、南イエメンの一部が最終的にサウジアラビアに併合される話題が飛び交っている。 大半の南イエメン人は、大半のサウジアラビア人と同様、スンナ派だ。彼らの多くは、サウジアラビア王国に親族がいる。最も貧しいアラブ人のイエメン人は、 サウジアラビアの富から恩恵をうけられる可能性がある。引き換えに、サウジアラビアは、貿易の為、アラビア海にアクセスできることになり、ペルシャ湾への 依存やホルムズ海峡に対するイランの事実上の支配を巡る恐れを軽減する”

ところが、フーシ派がイエメンを支配すれば、アメリカとサウジアラビアの計画を面倒にし、遮る可能性があるのだ。

バブ・エル・マンデブ海峡と、戦略的検問所の支配

ヒズボラ議長ハッサン・ナスルッラが、的確に指摘している通り、フーシ派と、イエメン軍は、バブ・エル・マンデブ海峡を封鎖することができるの だ。アデル・アル-ジュベイル駐ワシントン・サウジアラビア大使が、フーシ派は、弾道弾ミサイル、重火器や、イエメン基地を支配するべきではないと強調し た一つの理由は、アメリカとサウジアラビアが、特にイエメンが将来イランの同盟として、テヘランと協力するような場合に、イエメンがバブ・エル・マンデブ 海峡を封鎖する可能性を無力化したがっている為なのだ。この関連で、サウジアラビアは、イエメンのミサイル補給廠を攻撃した。空爆の狙いは、イエメンのミ サイル武器庫が、サウジアラビア軍によるあらゆる行動に対して報復するのに使用されるのを防ぐ為のみならず、テヘランや他のアメリカのライバルと同盟した イエメン政府の手中にあるのを防ぐことでもあった。

しかも、イエメン支配は、ホルムズ海峡がテヘランによって封鎖されるというシナリオの影響を緩和する為にだけ重要だというわけでないことも想起され るべきだ。バブ・エル・マンデブ海峡支配は、イラン包囲網を狭める上でも重要であり、イランとの戦争というシナリオで。インド洋におけるアメリカの対中国 戦略についても同じことがいえるのだ。

2011年当時、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンがブリュッセルで、モスクワのNATO特使をつとめていた頃、彼はワシントンは、イランとの戦争用拠点として、 シリア奪取を計画しているのみならず、アメリカと同盟諸国は、その後、イラン攻撃基盤準備の次ステップとして、イエメンを支配しようとするだろうと述べて いた。当時RIAノーボスチ(現在スプートニクに改名)は“ロゴージンは、シリアと、更にイエメンが、対イラン攻撃途上のNATO最後のステップになり得 るという一部専門家の意見に同意した。”と報じた

一体なぜ、ネタニヤフは、アメリカ議会で、イエメンに関して警告したのか?

イスラエルが、サウジアラビアが率いるイエメン爆撃連合の半ば公然のメンバーだという報道は、上記のバブ・エル・マンデブ海峡を巡る文脈でも、読 み、理解し、分析することが必要だ。ネタニヤフの口にはしない懸念は、イエメンが、イスラエルのインド洋へのアクセス、より具体的には、ドルフィン級潜水 艦をペルシャ湾のイラン沿岸に簡単に配備する能力を損ないかねないことだ。


2015年3月3日、ワシントンで連邦議会の上下両院合同会議で演説を終え、喝采を受けるネタニヤフ(左)。(ロイター/ゲーリー・キャメロン)

誰が誰を脅かしているのだろう? サンデイ・タイムズと、イスラエルの消息筋によると、三隻の核兵器搭載イスラエル潜水艦が、常時、イラン海岸近くに配備され、テルアビブからのイラン爆撃命令に、態勢を整えて待機している。これが、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフが、連邦議会に、3月4日、演説しに出かけた際に、ワシントン界隈でイエメンとバブ・エル・マンデブ海峡について警鐘を鳴らした理由の一部だ。

独立したイエメン政府が、イスラエル核武装潜水艦を、紅海からペルシャ湾に簡単に配備し、イラン攻撃すると脅すのを妨げかねないので、イスラエルはイエメンのことを懸念しているのだ。

イランとフーシ派

ウクライナの場合と同様、イエメンの全ての問題も、近隣諸国のせいにされている。ロシアは、ウクライナの極めて多くの問題に対し、いけにえにされ、非難されおり、サウジアラビアの対イエメン戦争は、イランのせいにされている。

サウジアラビアは、この運動の構成員がザイド派(5イマーム派)シーア派なので、フーシ派を、イランの手先あるいは同盟だと、偽って主張している。 だがフーシ派は、テヘランから独立しており、政治勢力として代理人をもっている。彼等は、いかなる意味でも、イランの手先ではない。共通の信仰が、フーシ 派と、大多数がジャファーリ派(12イマーム派)シーア派であるイランを一緒にさせたわけではない。政治が両者を結びつけたのだ。

イエメンを、シーア派イスラム教徒と、スンナ派イスラム教徒との間の戦場として、偽って描く宗派的言辞は、お粗末か、イエメンの実際の政治や歴史に 関して、人々を意図的に欺くことを狙うものだ。この種の宗派的言辞は、サウード王室が、共和主義者や、自身がフーシ派と対立するザイド派シーア派であるア リー・アブドッラー・サーレハに反対する、ムハンマド・アル=バドル王のザイド派イマーム体制を支持していた時には、決して行われなかった。

ヒズボラ議長のハッサン・ナスララが、サウジアラビアが彼等を助けようとしないか、あるいは、その馬鹿げた政策によって、イランの方へと押しやって いるおかげで、様々な宗派の集団が、助けを求めて、テヘランに頼ろうとしていると指摘したのは、実に正しい。これは、まさにフーシ派にもあてはまる。そも そも、アメリカとサウジアラビアの酷い政策さえなかりせば、フーシ派は、決してイランを頼ろうなどしなかっただろう。

フーシ派は、フーシ派を国際的に孤立化し、弱体化させようとするアメリカとサウジアラビアの、取り組みを克服すべく、モスクワと北京にも代表団を送った。

イエメンは、サウジアラビアのベトナムとなるだろうか?

歴史的に、イエメンへの外国による侵略は概して悲惨なことになっている。イエメンの地形は険峻で隆起した内陸地勢は、ゲリラ戦争にうってつけだ。エジプトのガマル・アブデル・ナセルは、エジプトが多くの責任を負う北イエメン内戦中に多くの兵士を失った。

イブン・サウードがアラビアを征服した際、イエメンで、ヤフヤー国王に止められた。

より最近の歴史、時代、2009年と2010年、サウジアラビアが、フーシ派と戦うため、イエメンに侵略した際には、またしても、イエメンで、事実上、打ち負かされた。フーシ派が、サウジアラビア国内の町々まで占領して終わったのだ。

地上作戦は、サウジアラビアにとって、たやすいことではあるまい。いかなるイエメン侵略や占領も、サウジアラビア王国にとって、惨事となるだろう。 サウジアラビアとイエメンとの間には、複雑な部族的なつながりもある。混乱状態で、パンドラの箱は発火しかねず、それがサウード王国そのものの国内での叛 乱をもたらす可能性がある。

サウード王室は、そうした危険に気づいているように見える。これが、彼等がパキスタンとエジプトに軍を派兵させようとしている理由かも知れない。

誰かが中国の孫子にならって、“戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり”だと、サウード王室に言ってやるべきなのだ。

記事原文のurl:http://rt.com/op-edge/248269-yemen-oil-saudi-mandeb-strait/

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与党二党の間の茶番が続いている。宗主国侵略戦争支援は、原則、国会での事前承認がいるというのと、事後承認で良いというのと。

事前承認であれ、事後承認であれ、侵略戦争支援なり参加は、侵略戦争支援なり参加に変わりない。

上記記事にある、ジブチには、しっかり、属国初の本格的海外基地が設置されている。偶然のはずはない。全て計画どおり。

「キューバはテロ支援国家だ」とのたまう宗主国政治家氏ご尊顔を何度も拝見させられる。

上記記事でわかるとおり、話は真逆。

ロシアが、武器禁輸投票で棄権したのはなぜだろう?「ロシアにとってのもう一つのリビア」、と The Saker氏はいぶかっている。

広島、何度か訪問している。一度は飛行機で往復したこともある。着陸は自動運転と思い込んでいた。まさか、片方からの着陸は、手動だったとは知らなかった。

大本営広報部のイエメン報道(ウクライナ、TPP、集団自衛権、小選挙区、つまり、重要な話題に関するほとんどの報道)ぼけが始まったような小生には意味がわからない。

Paul Craig Roberts氏や、このMahdi Darius Nazemroaya氏の解説を読むと、英語文章なのに、日本語の専門家達(だろうと思う)が報じる、紙媒体や電気洗脳箱報道より、遥かに分かりやすいよ うに思う。本当のことを、つつみかくさず書くので、論理に無理がないためだろう。

ウソをいえば、次々、ウソをつきつづけなければならない。属国が終始独立国のふりをしているウソが、傀儡政治の固定化という悪の根源ではと勝手に想像している。

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』が、数日前出てきたのが、そう思ったきっかけ。

日本語で報じる大本営広報部の報道が、真実で、わかりやすければ、わざわざ英文記事を終日読んで潰さずに済むだろう。そういうことは、生涯おきるまい。老化予防の一方法と思えば、腹はたたない。

個別書籍や、一部ネット・メディアは別。

時折、「ななし」、あるいは「名無し」という方々から、興味あるコメントを頂く。方針として、「ななし」、あるいは「名無し」という様なお名前?の方のコメントは、無条件で、公開しないことにしている。あしからず。

また、コメント頂いても、必ず公開するわけでないことも申しあげておく。当方の恣意的判断で、公開、非公開を決めさせていただいている。

Paul Craig Roberts氏は、無条件で、コメントを受けない主義。

臆病で卑劣なアメリカの売女マスコミ

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イラク戦争後のアメリカは政権の要人を全部追放して失敗した

大戦後のアメリカはA級戦犯達を活用して日本を統治したが
イラク戦争後のアメリカは政権の要人を全部追放して失敗した


2006年9月26日 火曜日

「イスラエル人の苦渋」 2006年09月25日 佐々木 良昭

  パレスチナ占領地の数箇所で軍統治者を経験し、しかも大使、教授を経験したイスラエル人の知人と、2年ぶりに意見を交換する機会を持った。彼との関係は、1987年の第一次インテファーダの頃から続いている。

  最初に出会ったときから、彼はどういうわけか、私に意外とも思えるストレートさで、イスラエルの情況を説明してくれた。そのことから、イスラエルを訪問するたびに、彼と連絡を取り最新の情況を聞くことにしている。

  今回もその例外ではなかった。しかも、最近のイスラエルの情況は、とみに複雑化し、アラブとイスラエル、そしてトルコ、欧米の動きを細かく掴んでいる者にしか、正確には判断できなくなっている。

  彼はイスラム勢力の動きが非常に活発化してきており、それと欧米が対立する形になっていると現状大枠で説明し、次いで、アフリカ大陸もその例外ではない。アフリカの南からキリスト教欧米勢力が北上し、北からはイスラム教勢力が南下していると説明した。

  そして、その双方が世界全体で活発な動きを示していると語り、キリスト教が世界宗教になったのは、16世紀に穏健化したときからだったとした。他方、イスラム教世界では10世紀にイジュテハードが否定された。(イ ジュテハードとは最高位のイスラム教学者たちがコーラン、ハデースというイスラム法の法源に例を見出さない場合に、人間の頭脳で判断するという、柔軟な考 えのことを言うのだが、以来イジュテハードは許容の限界を超えて、人間が判断を広げることを恐れ、イジュテハードの門は閉じられることとなった)

  以来、異教徒に対するイスラム教側の判断は、イスラム教に改宗するか否かの二者択一に変わった。9・11事件以後のイスラム世界の反応は、まさにその典型 であろう。イスラム教徒側は「イスラム教に入信すればイスラム・テロに遭うことはなくなる」と語り始めているではないか。

  もちろん、こうした硬直した考え方のイスラム教徒だけがいるわけではない。イスラム世界は現在穏健派(プラグマテイスト)と原理主義者(ファンダメンタリスト)に分かれている。そのギャップの大きさが問題だ。

  イスラム世界に原理主義が拡大してきたのは、イスラム教徒の劣等感に起因していると言える。簡単な例を挙げれば、イスラム教徒とキリスト教徒の間には、歴然とした収入の格差があるではないか。

  その収入の格差が生じた原因、つまりイスラム教徒側の低所得は、一部の者以外に富が行き渡らない、という民主主義の存在しない社会システムに問題があることが原因なのだ。その民主化が進まなければ、富める者にも貧しい者にも、将来に対する不安が生じよう。

  イスラム世界で唯一民主化に成功したのは、宗教の政治に対する影響を禁止し、世俗主義の政治体制を敷いた、トルコのケマル・アタチュルクだけだ。そのことを考えると、民主化がイスラム世界で進展しないのは、宗教そのものに原因があると考えざるを得まい。

  唯一神を崇める宗教は、原理原則が厳しく、フレックスな対応を選択することが出来ないのだ。その点、日本は極めてフレックスな考え方と対応が出来る国だ。そのことが日本の発展の隠れた要因なのであろう。

  アラブとイスラエルのことについて述べれば、アラブは領土も人口もイスラエルの何十倍もある。しかし、アラブの国のなかには、ひとつも民主的な国家が存在しない大衆は、他の国々との正確な比較が出来ないために、非民主的な体制に対し、何ら問題を感じていない。

  ケマル・アタチュルクの民主化が成功したのは、彼の英断によるところ大だ。彼は「自身を見よ」とも国民に語りかけている。まさにその通りだろう。その意味 で自分自身の置かれている状況を冷静に見、そして考えた人物ケマル・アタチュルクに並ぶ人物は、中東世界ではエジプトの故サダト大統領だけであろう。

  そのサダトとナセルを第三次中東戦争で破ったモシェ・ダヤンは、英雄といわれたが、実際には全くアラブを分かっていなかった。そのため彼のアラブへの対応策は完全に失敗し、今日まで悪影響を及ぼしているのだ。

  アラブに勝利し、戦勝国の軍の指揮官として旧エルサレムに乗り込んだモシェ・ダヤンは、パレスチナ人に対し、民主的な手法を断行し、彼らを変えようとし、 その成功を疑わなかった。彼は全く異なる性質を持つパレスチナ人に対し、彼自身と同じものを押し付け、受容させようとしたのだ。

  考えても見るがいい、1956年の第二次中東戦争でイスラエルがアラブに勝利したとき、彼らはイスラエルに平気で歓迎の意を表したのだ。その後の67年第三次中東戦争の後も、73年の第四次中東戦争の後も同じだった。

  しかし、アラブ人パレスチナ人の本音は、全く異なっていたのだ。こうしたアラブ人パレスチナ人の心理を、十分に理解した上で対応していかなければ、結果的には、いかなる対応策も失敗に終わるのだ。

  モシェ・ダヤンは、パレスチナ占領地に派遣される統治責任者は、特別な知識を有している必要はない、と言ったが間違いだった。パレスチナの占領統治には、スペシャリストの能力が必要なのだ。

  アラブ世界、つまりムスリムの間には、タキーヤというものがある。生き残るためには面従腹背、いわばサバイバルを奨励しているのだ。社会を変革していくには、膨大な時間がかかり、相手の変化を精密に観察していかなければならないのだ。 

  彼らは信仰と実践との格差の中で賢く生き残っているのだ。アラブ社会とアラブ人をもっと研究して、対応しなければ結果的には失敗に終わるのだ。アラブ人は イスラエルの独立を祝って見せてもいたのだ。しかし、それは彼らの本心ではなく、オポチュニストの行動でしかなかったのだ。

  パレスチナのハマースは、イスラエルがパレスチナに与えてしまった自由の産物なのだ。アメリカがイラク戦争を始める前に、イラクにどう対応したらいいのか を訊ねられた。当然答えは「違う政治環境があることを知れ」というものだった。アメリカとイラクはまったく違う政治環境を持つ世界なのだ。

  アメリカがイラクを敗北させ、サダム政権を打倒した後は、ラウド・スピーカーで直ちに戒厳令を敷いたことを知らせるべきだ。そうしなければ、衝突があらゆ る所で発生することになる。アメリカ軍の兵士とイラク人、イラク人同士の間でも衝突は起こるのだ。現実に今の状態はそうなっているだろう。

  そして占領後は、イラクの警察を使うべきだった。それと合わせて、イラクの官僚を使うべきだったのだ。アメリカは彼らを前面に立てて、背後で政策を決定し、イラクの官僚や警察に命令するだけでよかったのだ。

  安 易に「イラクを民主化する」などと言ってはならないのだ。イラクを民主化するには、長い時間が必要なのだ。民主化は鎖と同じで、幾つもの輪がつながって出 来ているのだ。そのことが分からずに、イラクの民主化を進めようとするのは、まるで砂でロープを編むようなものだといえる。

  覚えているだろう。サダム体制下で活躍した幹部たちは、アメリカによって極悪人とされ、個々人の顔がトランプ・カードに印刷された。しか、あれは一体何処へ行ってしまったのか、誰もそのことを取り上げなくなっている。

  実は彼らこそが、アメリカにとって最も利用価値の高い連中だったのだ。そのことに気が付いたからこそ、アメリカはトランプ・カードの主人公たちのことを、口にしなくなったのだ。

  ナポレオンがエジプトを攻撃したのは200年前だった。それまで平安のなかに、怠惰を決め込んでいたアラブ・イスラム教徒たちは、夢から醒め、自分たちは どちらに進むべきかを考えなければならなくなった。イスラム教の原理主義に向かうのか、あるいは西欧に学ぶのかという。そして、彼らが選択したのは西欧に 学ぶ方だった。

  しかし、200年が過ぎたいまも、西欧とイスラム世界とのギャップは埋まらなかった。その結果として、イスラム教徒は原理主義を選択し、ホメイニの革命が成功したのだ。

  彼の今回の説明はおよそこのような内容のものだった。このなかには幾つもの過去、現在に対する鋭い指摘が見られる。


2006/09/25 (月) イスラム原理主義先鋭化の落とし所が見つからない。 勝谷誠彦

今 やイスラム世界のヒーローはビンラディンよりもナスララである。イスラエルはわざわざ新たなヒーローを作るために自国の兵士を殺してヘタ打ったと言ってい い。そのために今やイスラエルの政局は混乱を極めている。イスラエル好きの私としては困ったというほかはない(笑)。しかし始めから「勝ち目」のない戦争 だったのだ。

問題は「勝ち目」を何とするかということだ。今回で言えばイスラエルの領土にミサイルを撃ち込む余地をなくするほど徹底的ヒ ズボラを壊滅することがイスラエルの「勝利」だった。しかしそれは北朝鮮の指導でモグラ戦術にたけるようになったヒズボラ相手には空しかったのだ。このこ とは北朝鮮といざハジけた時に私たちにも考えておくべきことだと言える。

もう同じ失敗をイスラエルはできまい。再度の攻撃は難しいということだ。逆に例えばシリアはゴラン高原などを巡って同じことができないかと考えている。不可能な壁と考えていたイスラエルが意外と脆いとイスラエルの建国以来はじめて知ったのである。

イ スラエルにレバノンを攻撃させたのはもちろんブッシュの許可があったからだ。アメリカはイラクの泥沼から抜けるべくあわよくばシリアも叩き潰して地中海へ の回廊を作ろうと考えた。しかしアメリカ自身が手術で失敗してまき散らしたガン細胞のために強固な反米そしてイスラム原理主義はむしろ強くなっていて試み は大失敗に終わったのだ。さあどうするブッシュ。

次に博打を打つとすればイラン攻撃しかない。残念ながら北朝鮮を叩き潰してもそれは中東のドミノには関係がないからね。ナスララを讃える集会はイスラム圏のあらゆるメディアで出回るだろう。酒も女もない人たちがそれだけをネタに幾晩も語り合うだろう。

このことは毎日新しい娯楽がある私たちの価値観で考えない方がんいい。新総理になる安倍さんの最初の試練は西からやってくると考えることである。


(私のコメント)
私 はアメリカを最重要な同盟国と考えていますが、日本の政治家は何でもアメリカに頼りすぎているような気がする。軍事から外交に至るまで重要な事は何でもア メリカの意向を伺ってからしていますが、肝心のアメリカ外交が迷走していて、むしろ日本からアドバイスしてあげるべきなのだが、日本の政治家に世界が見え ている人がいない。外交の部会長の山本一太議員などイラクの場所が分からなかったぐらいだ。

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アメリカを破壊した9/11

2017年4月26日 (水)

アメリカを破壊した9/11

2017年4月24日
Paul Craig Roberts

2001年9月11日の出来事が世界を変えた。事件は、中東の七カ国を軍事攻撃し、何百万人もの民間人死傷者をもたらし、イスラム教徒難民の波を欧 米世界に送り込むためのアメリカ政府にとっての口実だった。アメリカ国内の公共インフラは劣化し、アメリカ人の住宅は差し押さえられ、アメリカ医療は放置 されたまま、アメリカ政府は、国々の破壊と、女性や子供の殺りくで、何兆ドルも浪費している。9/11は、アメリカ国民の自由を確保するため、アメリカ憲 法が与えている保護を破壊する口実にもなっている。現在、憲法が保障している市民的自由の保護を得ているアメリカ人は皆無だ。http://www.paulcraigroberts.org/2017/04/20/freedom-democracy-tyranny/

2001年9月11日、私の隣人が電話をかけてきて、TVをつけるように言ったので、私はしていたことを中断し、TVをつけた。そこで見たのは、 ワールド・センター二棟の爆発だった。ウオール・ストリート・ジャーナルの私の事務所の向かいにあったワールド・センターの一棟の屋上レストランで、良く 昼食を楽しんだものだった。

比較すれば、ちっぽけで、もろいアルミの旅客機が一つの巨大な鋼鉄の高層ビルに突っ込み、もう一機のアルミの旅客機が別のビルに突っ込んだ。ビルの外部に、多少オレンジ色の炎がでた。更に約一時間後、二棟の高層ビルが各階で段々に爆破し、次々に専有敷地に倒壊した。

ニュースキャスターが、まさに私が目にしていたものを説明していた。“まさに制御解体のように見えます”とニュースキャスターは報じた。そして実際 そうだったのだ。ジョージア工科大学の学生として、私は制御解体に立ち会ったことがあるが、ニュースキャスターが見たものがそうであったように、私がテレ ビで見たものはそうだった。

あの日遅く、ワールド・トレード・センターを所有していた、というか賃借していたシルバースタインが、午後遅くの三棟目のWTC高層ビル、第7ビル が専有敷地上に自然落下崩壊したのは、ビルを“pull”する意図的決定によるものだとテレビで説明した。Pullというのは、破壊するため爆発物が仕掛 けられている建物を意味する、制御解体で使われる専門用語だ。第7ビルには旅客機は激突しておらず、ごくささいな極めて限られた事務所の火事があっただけ だ。後にシルバースタイン発言は、消防士たちをビルから呼び戻すのを意味していたと、当局が訂正した。ところが、多くのビデオで、消防士たち既にビルの外 におり、消防士がビルは倒壊されるところだと述べている。

第7ビルが解体するよう仕掛けられていたのは全く疑いようがないのだから、疑問は一体なぜなのかだ。

アメリカ人が無頓着で信じやすい国民で、自国はもともと良いものだと確信しているおかげで、公式説明が既知の物理学法則と全く矛盾すること、非対称 な損傷で、ビルが崩壊するのは全く矛盾すること、ビルは旅客機の衝突に耐えるあらゆる法的要求に合致しているのだから、旅客機の衝突で崩壊することなどあ り得ないことに、専門家たちさえもが気がつくまでに何年もかかった。三番目の高層ビル、第7ビルが崩壊したことさえ多くの人々は知らない。

スティーブン・E・ジョーンズ教授、ブリガムヤング大学物理学教授は、公式説明が全くの空想であることに気がついた最初の一人だ。真実を果敢に発言 した彼への報いは、大学の終身地位保証契約をブリガムヤング大学によって買い上げられることだったが、スティーブン・ジョーンズを首にしない限り、ブリガ ムヤング大学の全ての科学に対する連邦助成を停止するという脅しと、連邦政府による命令が原因だと考えるむきが多い。

ジョージア州選出アメリカ下院議員だった黒人女性、シンシア・マッキンニーも、白人の同僚たちより、ずっと聡明だったか、ずっと大胆だった。彼女は、9/11に関する当然の質問、是非ともするべき質問をして、議席を失った。

9/11から約五年後、サンフランシスコの建築家、リチャード・ゲージが、三棟のWTCビルは、公式説明に一致するような倒壊を決してしていないの に気がついた。彼は「9/11の真実のための建築家 & エンジニア」という現在会員約3,000人の組織をたちあげた。この集団には超高層ビル建設を実際経験している高層建物建築家や構造工学技術者が参加して いる。言い換えれば、自分たちが発言していることの内容を理解している人々だ。

この3,000人の専門家たちが、三棟の超高層ビル崩壊の公式説明は、物理学、建築、構造工学の既知の法則に矛盾していると言っているのだ。

言い換えれば、公式説明は全くとんでもないものだ。9/11公式説明を信じられるのは無学で無知な大衆だけだ。アメリカ国民は、この記述に当てはまる。

「9/11の真実のための建築家 & エンジニア」は建築家とエンジニアの賛同を徐々に得つつある。従業員がトラックにアメリカ国旗を掲げる愛国的な建設会社もあるアメリカ国民は、“アラブ・ テロリストと連携しているアメリカの敵”である建築家やエンジニアを雇いたがらないので、建築家やエンジニアにとって、真実を支持するのは実に困難だ。ア メリカでは、真実を語れば、顧客や命さえ失う深刻な危険があるのだ。

物理学者たちのことをお考え願いたい。通常、軍に関連する研究で、連邦政府助成金に頼っていない物理学部を一体いくつご存じだろう? 化学も同様だ。公式説明が既知の物理学法則に矛盾するという紛れもない事実で、9/11公式説明に異議を唱える物理学教授は、誰であれ、本人の出世のみな らず、学部全員の出世を棒にふることになる。

アメリカで、真実を発言するには、大変な犠牲を要する。ほとんど誰にも耐えられないような犠牲が必要なのだ。

我々のご主人連中はこれを知っているので、真実を自在に処分できるのだ。しかも、真実を話すだけの勇気がある、あらゆる専門家は“陰謀論者”というレッテルを簡単に貼られてしまう。

一体誰が擁護してくれるだろう? 同僚は擁護してくれない。同僚は出来る限り早いこと、彼とおさらばしたがっている。真実は出世にとって脅威になる。真実と関連付けられることに、彼らは耐えられないのだ。アメリカでは、真実は出世を駄目にする単語だ。

アメリカでは、真実は“ロシア工作員”と同義語になりつつある。ロシア工作員だけが真実を語るのだが、つまり真実がアメリカの敵であることを意味す る。権力者に真実を語り、それゆえ煽動罪のウェブサイト・リストが作成されつつある。現在、アメリカ合州国国民は何のおとがめもなしに自由にウソがつける が、真実を語ることは命取りなのだ。

「9/11の真実のための建築家 & エンジニア」を支援願いたい。彼らは英雄的な人々だ。9/11は、ネオコンによる、何百万人ものイスラム教の人々に対する16年間の戦争犯罪のためにでっち上げられた口実だ。残った人々が、現在、ヨーロッパに避難している。

ネオコン連中の人数はわずかだ。重要な連中は一ダースもいるまい。ところが連中は、何百万人も虐殺するために、アメリカを利用しているのだ。そして、連中は、現在、ロシア、中国、イランや北朝鮮との戦争を煽動している。世界は決してそのような戦争を生き延びられまい。

アメリカ人は、無頓着な余り、一ダースのネオコン・シオニスト連中が世界を破壊するのを傍観するのだろうか?

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/04/24/911-destroyed-america/
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アメリカ-NATO-トルコによる北シリア侵略

2016年9月12日 (月)

アメリカ-NATO-トルコによる北シリア侵略

CIAのトルコ・クーデター“未遂”は、より広範な中東戦争の下準備?
Prof Michel Chossudovsky
2016年8月29日
"Grobal Research"

7月中旬、エルドアン大統領は、アメリカ諜報機関CIAが、彼の政権を狙ったクーデター未遂を支援したと名指して非難した。トルコ当局者は、アメリ カ政府がクーデター未遂の立案者とされる、フェトフッラー・ギュレンの送還を拒否した後、アメリカ-トルコ関係が悪化したと指摘している。

ベキル・ボズダー法務大臣は断定的だった。

    “もし、アメリカが(ギュレンを)引き渡さないのであれば、一人のテロリストのために、トルコとの関係を犠牲にすることになる”

世論は、アメリカとの関係が悪化したばかりでなく、エルドアンは“防衛部門での協力”を含め、モスクワとの“友好の枢軸”を復活させると誓った、というのを信じこまされている。これはでっちあげだったのだ。

トルコのシリア侵略

トルコ侵略の実行には、アメリカと、NATOとの日常的相談や、軍事兵站、諜報、通信システム、地上と空の作戦連係などの調整が必要だ。こうした軍事行動を効果的に行うには、まとまりのある“友好的な”アメリカ-トルコ関係が必要だ。

我々が目にしているのは断片的軍事活動ではない。対シリア戦争を究極的に支配しているペンタゴンによる積極的支援無しに、トルコの『ユーフラテスの盾作戦』はあり得なかった。

7月中旬から、8月中旬、アメリカ、NATOと、トルコ当局者が、対シリア戦争の次段階の計画、アメリカと、NATOに支援されたトルコ地上軍が率いる(違法)侵略に積極的に関与したというのが、ありそうな筋書きだ。



ユーフラテス川西岸で進行中の展開を示す、北アレッポ県でのトルコが率いる攻勢の地図。出典:Wikipedia

クーデター未遂が、地上侵略のお膳立てをした

  1. トルコ国軍と、政府内での大量粛清は、7月クーデターの直後に実施された。これは以前から、しっかり計画されていたのだ。 ”即座に逮捕されたのは、2,839人の軍人で、 2,745人の裁判官と検事が、拘留を命じられた… 一週間の内に、60,000人が解雇されるか、拘留され、2,300の機関が閉鎖された” … “   (Felicity Arbuthnot記事、Global Research、2016年8月2日を参照)
  2. クーデターは、失敗するよう意図されていた。エルドアンは、クーデターを事前に知っており、ワシントンも知っていたのだ。エルドアンに対する、CIAの陰 謀などなかった。全く逆で、クーデター未遂は、エルドアンと協力して、 CIAが画策したのだ。エルドアン政権の強化と、大統領と、“民主主義の名における”その軍事的狙いを、トルコ国民に支持させるようにするのが狙いだった 可能性が非常に高い。
  3. トルコ軍内部の粛清は、軍部内のシリア侵略に反対するメンバーを追い出すのが狙いだった。エルドアンが、逮捕なり、解雇なりする、軍当局者や裁判官や政府 幹部のリスト作りを、CIAは支援したのだろうか? トルコのマスコミも、標的とされており、その多くが閉鎖させられた。
  4. エルドアンは、7月15日のクーデターを、ギュレン運動を支援しているかどで、ワシントンを非難するのに利用しながら、モスクワとのニセの和解を求めてい た。8月9日、プーチン大統領との密室会談のため、彼はサンクトペテルブルクに飛んだ。アンカラとワシントンとの間の溝と対になった“わが友プーチン”発 言シナリオは、オバマ政権の承認を得ていたことはほぼ確実だ。マスコミの偽情報と組み合わされた、入念に設計された諜報作戦の一環だったのだ。エルドアン 大統領は、欧米マスコミ報道によれば “トルコと欧米との溝が広がる中、アンカラとモスクワ間の‘友好の枢軸’を復活させると誓った。”
  5. ロシアとの“関係を修復しながら”トルコ軍と諜報機関は、ワシントンとブリュッセルのNATO本部と協力し、北シリア侵略の計画を練っていたのだ。根底にある狙いは、究極的に、シリアの軍事同盟国と対決し弱体化することだ。ロシアとイランとヒズボラだ。

7月15日のクーデター未遂から間もなく、サンクトペテルブルクで、エルドアンは“親しい友人”ウラジーミル・プーチンに感謝した。

“プーチン大統領が、クーデター未遂の翌日に、電話をしてくれた事実は、実に強力な心理的要素だった”と共同記者会見で彼は述べた。“モスクワとアンカラの友情の枢軸は復活する”と彼は述べた。2016年8月7日、テレグラフ紙

秘密裏にCIAに支援されていたクーデター未遂が、失敗に終わるよう意図されていたことを、プーチンは知っていたのだろうか? ロシア情報機関は、この策謀に気がついており、トルコの侵略計画に関しても知らされていたという憶測もある。

    “国内政治の非常に困難な状況にもかかわらずの今日の訪問は、双方が対話を再開し、ロシアとトルコとの関係回復を望んでいることを示している”と、サンクトペテルブルクのコンスタンチン・パレスで、二人が会った際に、プーチン大統領は述べた。

    … 火曜日、プーチン大統領は、ロシアは経済制裁を“段階的に”解除するつもりだと語り… これに対し、エルドアン大統領は、トルコ初の原子力発電所や、ヨーロッパ向けガス・パイプライン の建設を含む、トルコ国内における主要なロシアのエネルギー・プロジェクトを支援すると約束をした。

    彼は両国は“国防部門における協力”を強化するとも述べたが、詳細は語らなかった。

プーチン-エルドアンのサンクトペテルブルク会談を、マスコミは、クーデター未遂へのCIAの関与とされるものに対応したモスクワとの和解だと解釈した。

ワシントン・ポストによれば、エルドアンの“友好的な” プーチンとの出会いにもかかわらず、アメリカ-NATO-トルコ関係の急変が起きたのだという。

水曜日、NATOは、今週、大統領がモスクワを訪問し、再三“親しい友人”と呼んだ人物ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と新たなレベルの協力をするトルコは、“貴重な同盟国”のままで、加盟資格“は問題になっていない。”と、わざわざ述べた。

ウェブサイトに掲載した声明で、これは“トルコでのクーデター未遂に対するNATOの姿勢と、トルコのNATO加盟資格に関する憶測的マスコミ報道”に応えるものだと言っている。

ばかげた報道だ。実際は、ペンタゴン、NATO、トルコ最高司令部とイスラエルは、永久的な協力関係にあるのだ。イスラエルは、事実上のNATO加盟国で、イスラエルは、トルコと、包括的な二国間軍事・諜報関係を結んでいる。

北シリア国境地域侵略と、トルコ戦車や装甲車両の殺到で、トルコ-ロシア関係は危機的状況にある。そしてそれはアメリカ外交政策の究極的目的だ。

ロシア軍は、同盟国シリアのために活動している。

アメリカ-トルコ-NATOによるシリア地上侵略に対して、クレムリンと、ロシア軍最高司令部はどう対応するのだろう?

彼らはトルコと連合軍にいかに対決するのだろう? ロシアは直接的な軍事的対立を避けるだろうという推測もある。

アメリカに次いで、トルコは、NATOのヘビー級だ。

これまでのところ、トルコの作戦は、狭い国境地域に限定されている。にもかかわらず、これは、シリア戦争の進展における画期的な事件だ。国際法から逸脱した主権国家侵略だ。ダマスカスの“政権転覆”という、ワシントンの最終段階は変わっていない。

今回の軍事行動は、アメリカ-NATOに支援されたトルコによる、更に大規模な軍事行動の前兆なのだろうか? 多くの点で、トルコはアメリカ代理として活動している。

WSJによれば、トルコの侵攻は、アメリカの航空援護、無人機と、埋め込まれた特殊部隊に支援されている。彼らがそこにいるのは、主として、ロシアとシリアが、侵略軍に対して、行動をとることさえ考えられなくさせるためだ。

トルコのシリア侵攻は、自国軍だけでなく、アルカイダ/ヌスラ/シャムと協力しているアメリカが支援するFSA旅団や、子どもの首を切った、先兵を 組織したと報じられているアル・ゼンキを含む数千人の“反政府集団”と一緒だ。シリア領は、トルコ軍によって、あるテロリスト聖戦戦士集団(ISIS)か ら、よりマスコミが受け入れ易く、エルドアン政権、アメリカ、サウジアラビアとカタールのより直接の代理である他の集団へと支配を変えただけで、連中の手 に、公然と渡されつつある。

それはさておき、ISISは、トルコの前進に全く抵抗していない - 単に“消え失せた” (あるいは、ある制服から、別の制服に着替えたのか?)(ムーン・オブ・アラバマ)

シリア軍は、ロシアとイランの支援無しに、トルコ地上軍と対決する軍事能力があるだろうか? トルコ軍の殺到に、テヘランはどう対応するのだろう? 同盟国シリアの救援に行くのだろうか?

“衝突”が、NATOが率いるより広範な戦争を正当化する口実に使われかねないのだ。北大西洋条約(NATOの基本文書)の第5条は“集団的防衛” の原則のもとでは、北大西洋同盟の一つの加盟国に対する攻撃(つまり、トルコ)は北大西洋条約の全加盟国への攻撃とみなすとある。

危険な岐路だ。トルコ地上軍の侵攻により、シリアの同盟国、つまりイランとロシアとの軍事的対立が、シリア国境を越えたエスカレーション・プロセスを招きかねない明らかな可能性となっている。

エルドアン-ジョー・バイデン会談

ワシントンから見れば、この地上侵略で、北シリア部分を、トルコが併合するための舞台準備ができたのだ。中央部と、南部シリアに向けたアメリカ-NATO地上軍作戦を展開するための扉も開いたことになる。

エルドアンは、北シリアにトルコ戦車が殺到した後の8月23日、バイデン副大統領と会談した。侵略は、大規模空軍援護を行ったアメリカと、入念に調整されているのだ。アンカラとワシントンの溝などなく、全く逆だ。

アメリカ軍が依然トルコに駐留し、シリア国内で、アメリカとの共同作戦を行いながら、つい先月の暴力的で失敗に終わったクーデターで、アメリカが国家指導部の首を切ろうとしていたと、トルコが本当に疑っているとは信じがたい。

アメリカ-トルコの仲たがいを装い、ロシアを引き込み、トルコが現在展開している侵攻急襲、国境越えのシリア侵略に反対しそうな、トルコ国軍内のあらゆる分子を、徹底的に粛清するの可能にするため、クーデターが仕組まれた可能性が極めて高い。(The New Atlas、Global Research、2016年8月24日を参照)

マスコミ報道は、未遂クーデターの立案者とされるギュレン送還を議論するため、バイデン-エルドアン会談が行われたという思い違いを伝えている。こ れは煙幕だ。1月にも、エルドアンと会っているジョー・バイデンは、ワシントンの名代として、シリアへのアメリカ-トルコ-NATO共同軍事侵攻の許可を 与えたのだ。

クルド人問題

侵略は、アンカラに守られているダーイシュ (ISIS)に向けられたものではなく、“公式に”アメリカによって支援されているSAA軍と、クルドYPG軍との戦いに向けられていた。アメリカに支援 されたISIS-ダーイシュと、アルカイダ系列の反政府派は、トルコ侵略軍とぐるになって活動している。

侵略は、アメリカ-NATO-トルコ軍事作戦を南方向、シリア中心地帯へと拡大するのに利用可能な、北シリア内に(上の地図を参照)“安全な避難場所”を作るという、トルコ長年のプロジェクトの一環でもある。

ワシントンは、同盟者のクルド人に、トルコ軍とは対決せぬよう警告した

トルコ国内のクルド人と協力し、国境回廊沿いの分離国家設立を意図していると、トルコが主張しているクルド人が、東に戻ると言った約束を守らないなら、いかなる状況下でも、アメリカの支持を“得ることはできず、得ることはない”とバイデンは述べた。

北シリアにおける、トルコの領土拡大プロジェクトに関しては、最終的には、ワシントンが、アンカラと衝突することは確実だ。ワシントンの積年の目標 は、シリアとイラクの領土を分割するという枠組みの中で、北シリアに、クルド人国家を作ることだ。(下記のアメリカ国防大学地図を参照)。辛辣な皮肉は、 この“新中東”プロジェクトは、想定されているクルド国家に、トルコの一部の併合をも含んでいることだ。言い換えれば、トルコの新オスマン領土拡大目標 は、イラク、シリア、イランとトルコを細分化するというワシントンの設計とぶつかる。言い換えれば、アメリカの究極的な帝国設計は、地域勢力としてのトル コを、弱体化させることにあるのだ。

ペンタゴンは軍事ロードマップをこう規定している。“テヘランへの道はダマスカス経由。”北シリア侵略は、より広範な戦争の条件を生み出している。

しかも、アメリカの計画は、長年の目的、つまりイランに戦争をしかけることなのだ。この点で、アメリカの最も頑強な同盟国(トルコ、サウジアラビ ア、イスラエル)が、イランと対決し、間接的に、アメリカ権益のために行動する条件を作り出すというのが、アメリカの基本的軍事作戦だ。つまり“我々のた めに仕事をやってくれ”。

新中東地図

注: この地図はラルフ・ピーターズ中佐が作成したもの。地図は、2006年6月に、Armed Forces Journalに掲載されたもので、ピーターズは、アメリカ国防大学の退役中佐。(地図版権 ラルフ・ピーターズ中佐 2006年)。

地図は、ペンタゴンの方針を公式に反映したものではないが、軍幹部を対象とするNATO国防大学での訓練プログラムで使用されている。この地図は他の似たような地図と同様、国防大学や軍事計画関係者の間で利用されている可能性が高い。

クーデター未遂は、実際CIAに支援されていたが、失敗は、エルドアン大統領と調整されていた。失敗することを意図した、世論を欺くための諜報工作だったのだ。

ミシェル・チョスドフスキーは、受賞歴のある著述家で、オタワ大学経済学教授(名誉)で、モントリオールのCentre for Research on Globalization (CRG)の創設者、理事長で、Global Research編集者である。

Copyright  Prof Michel Chossudovsky、Global Research、2016年

記事原文のurl:http://www.globalresearch.ca/us-nato-turkey-invasion-of-northern-syria-cia-failed-turkey-coup-lays-groundwork-for-broader-middle-east-war/554292

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対イエメン戦争: 石油と地政学の組み合わせ

2015年4月16日 (木)

対イエメン戦争: 石油と地政学の組み合わせ

Mahdi Darius Nazemroaya

RT Op-Edge
2015年4月9日


(Reuters/Gary Cameron)

対イエメン戦争に関するあらゆるものは煙幕だ。煙の陰に隠されているのは、バブ・エル・マンデブ海峡とアデン湾の支配を狙う、地政学と石油政治の物語だ。

サウード王室と、大半が時代錯誤の君主国で構成される軍事連合は、イエメン国民と彼等の民主主義への移行を救うべく、イエメンを爆撃しているのだと 主張する。モロッコ王国、UAE、クウェート、バーレーン王国、ヨルダン・ハシェミット王国、カタール、パキスタン、エジプト、スーダンと、サウジアラビ ア自身で構成される、サウジアラビア率いる連合が、遅れた世襲独裁と、腐敗した政府という不健全な組み合わせで構成されており、本質的に民主主義とは正反 対のものだという皮肉が見過ごされてはならない。

もう一つ留意すべき重要なことは、サウジアラビアが率いる対イエメン戦争が犯罪行為であることだ。対イエメン軍事攻撃は、国連安全保障理事会によっ て承認されていない。イエメン、アンサール・アッラー(フーシ運動)は、リヤドにとって、戦争の脅威となっておらず、決して、アラビア半島で戦争を始める 意図はないので、サウジアラビア王国は、その爆撃作戦を、国連憲章の第51条で正当化することもできない。だから、サウジアラビア王国の対イエメン戦争 は、もう頭から国連憲章と国際法違反なのだ。

フーシ派は、サウジアラビアを怒らせる意図など皆無で、ましてサウジアラビア王国に対する戦争を始めるつもりなど全くない。サウジアラビアが率いる 対イエメン戦争の直前、フーシ派は密かにリヤドに代表団を派遣して、サウジアラビアとの間で理解を確立し、なだめようとしていたのだ。

イエメンに対する違法な戦争に反対するどころか、難民キャンプ小学校を含む民間インフラの意図的な爆撃によって、戦争犯罪をおかしている違法行為者のサウジアラビア空軍によるイエメン爆撃の背後で、ワシントンとイギリスを含む同盟諸国は、政治的支援をしているのだ。

イエメン犠牲者の大半が民間人であるのは偶然ではない。これは、迅速に軍事的優位を確立する、いわゆる“衝撃と畏怖”と呼ばれているサウジアラビア 戦略の一環なのだ。思い当たる節がおありだろうかる? これは、抵抗勢力の士気をくじき、反対派を脅して降伏させることを狙ったアメリカの戦略をそのまま流用した戦略だ。

ペンタゴンの半ば公然の血まみれの手

別の主権国家に対する更なる違法戦争における、彼らの役割を、余り明らかにしたくはないので、アメリカや、疑いもなく、そのいくつかのNATO加盟 国は、イエメン攻撃では、目立つ行動を控えると決めているのだ。これが、ワシントンが、公的には、対イエメン戦争で、サウジアラビアに、兵站と諜報情報の 支援のみを提供しているだけのふりをすることにした理由だ。

だが対イエメン戦争は、アメリカ抜きには不可能だったろう。アメリカやイギリスの様な国々は、サウジアラビアに戦闘用機器を提供しているのみならず、攻撃用爆弾を提供し、戦闘機に給油し、諜報情報を提供し、サウジアラビア王国に兵站支援をしている。

一体これが、非関与のように聞こえるだろうか? アメリカは本当に、この戦争での非戦闘員と見なすことができるのだろうか?

歴史、しかも、そういうことのごく最近の歴史がイエメンで繰りかえされているのだ。

2011年、ワシントンが、リビアのアラブ・ジャマヒリアと戦争したいと思ってはいないと偽って主張したのを想起するべきなのだ。アメリカは、表向 きは、イギリスとフランスに、NATOの対トリポリ戦争を率いさせたが、実際はペンタゴンが戦争の主力だった。アメリカのバラク・オバマ大統領は、この戦 略を“背後からの指揮”と呼んだ。


2015日4月6日、サウジアラビア・イエメン国境の拠点で弾薬を装?するサウジアラビア兵。(ロイター/Faisal Al Nasser)

アメリカのイエメン戦略は、NATOの対リビア戦争とさほど違うわけではない。これも、アメリカとしては侵略と、国際法違反の背後で、糸を操っているのを見られたくない、もう一つの諜報作戦だ。

サウジアラビアは、ワシントンの許可、あるいは援助無しには、決して、イエメン攻撃などしてはいなかっただろう。ペンタゴンは、サウジアラビア王国 の為に、イエメン国内の爆撃標的まで選んでやっている。“アメリカの軍事計画者達は、イエメン上空監視飛行からのライブ諜報情報提供を利用して、サウジア ラビアがどこで何を爆撃するかを決めるのを支援している”と、戦争が始まった際、ウオール・ストリート・ジャーナルは何気なく報じている。バーナデット・ミーハン国家安全保障会議報道官は、アメリカは、イエメン攻撃を“調整する為、サウジアラビアとの共同計画セル”を設置したとまで述べた。

これこそが、サウジアラビアが、対イエメン戦争を開始することを宣言する場所として、ワシントンを使っても驚かなかった理由だ。AP通信は、サウジ アラビア王国が選んだ、奇妙な演壇に触れている。“珍しい舞台、ワシントンでの記者会見で、駐アメリカ合州国サウジアラビア大使が、爆撃が始まってから約半時間後、サウジアラビアによる、まれな軍事作戦を発表した”と、3月25日、AP通信は報じている。

二重基準: ウクライナのユーロマイダンは覚えておられるだろうか?

次から次の醜悪な二重基準は突出している。サウード王室は、リヤドが、正統なイエメン大統領だと主張するアブド・ラッボ・マンスール・ハーディーを 復位させる為、イエメンに軍事介入したと主張しているが、シリアには、戦争を仕掛け、バシャール・アサド政権を打倒しようとして、アメリカと協力してい る。

ワシントンの対応は、極めて一方的だ。2014年に、キエフで、ユーロマイダンが進行中、ウクライナ大統領ビクトル・ヤヌコーヴィチは出国を強いら れたが、アメリカと同盟諸国は、ヤヌコーヴィチは、ウクライナから逃げたので、あらゆる正統性を失ったと主張した。2015年2月の最近も、アメリカ高官 は、この主張を維持している。“ここで、皆で、事実について新たにしましょう。大統領 - 元大統領ヤヌコーヴィチは、キエフ政治危機の際に、キエフから逃れて、責任を放棄した”と、アメリカ国務省報道官ジェニファー・サキは、記者会見で、記者 団に述べた

そう、アル・ハーディーも国から逃れた。とはいえウクライナを評価するのに使われた同じ物差しは、アル・ハーディーの正統性を評価するのには適用されないのだ。ウクライナでの立場と違い、ワシントンは、アル・ハーディーが依然、正当なイエメン指導者だと主張している。

アメリカは、進んで差異を無視することさえしており、アメリカ国務省がテロ支援国家だと主張しているスーダンと協力し、イエメンを爆撃して、アル・ハーディーの復位を受け入れさせようとしている。

これら全ての矛盾した立場の基盤は、実際、アメリカ権益とマキアベリズムの目印だ。正統性、民主主義や、人権とは全く無関係なのだ。

アル・ハーディーの(非)正統性

二人には多少の類似点もあるが、ウクライナとイエメンの間には、主要な違いがある。こうした主要な違いが、ヤヌコーヴィチと、アル・ハーディーの間で差をつけ、ヤヌコーヴィチを正統とし、アル・ハーディーを非正統なものにするのだ。

そもそも、ヤヌコーヴィチ大統領と違って、アル・ハーディーは、大統領を辞任したのだ。議論上、この件を、延々論じることはするまい。アル・ハーディーの正統性を評価する上で、遥かに重要な点がある。

ヤヌコーヴィチとは違い、アル・ハーディーの任期は実際満了していた。ヤヌコーヴィチ大統領はウクライナ国民による選挙で選ばれ、任期があったが、アル・ハーディー大統領の任期は行政手続きによって延長されたのだ。ロイターを引用しよう。2014年1月21日“イエメンの政治党派が、大統領の任期を一年延期した”。アル・ハーディーは、改革を実施する為だけの目的で、大統領の座を保ったのであり、これが彼の正統性の基準だ。

上記の文脈で、アル・ハーディーは暫定的役割として選ばれたことを想起しなければならない。彼は、民主主義を導入すべく、イエメン大統領になったの であり、彼の任期は、この目的の為、2014年に延長されたのだ。ところが、アル・ハーディーは、彼の正統性の基本的基盤で、彼がイエメンに導入するはず だった民主主義改革には消極的だった。彼は、権限分担や、イエメンの様々な政治党派に権利を与えるという負託を実行しなかった。

大統領アル・ハーディー実際tried to権力を自らの手中に集中しようとし、イエメンの行政地域を描きなおす、ゲリマンダー策で、フーシ派を含む、イエメンの他党派を弱体化しようと工作した。


2015年4月7日、イエメンの首都サナアの西、バイト・レジャル村で、空爆で破壊された家の残骸に集まる人々。(ロイター/ハリド・アブドウッラー)

石油政治とバブ・エル・マンデブ海峡: 石油支配の為の、もう一つの戦争?

イエメンの地政学的重要性は、この文脈で、極めて重い。この戦争の狙いには石油もあるが、サウジアラビアの宗主権と、イエメンを属国にするというサ ウード王室の狙いの問題でもある。イエメンは、ジブチとともに、インド洋のアデン湾と紅海を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡と呼ばれる(涙の門、悲しみの門 としても知られている)重要な海運検問所の一部を形成している。

バブ・エル・マンデブ海峡を世界動脈の一本と呼んでも誇張ではない。海運の検問所として、バブ・エル・マンデブ海峡は、エネルギー輸送と、国際貿易 の為の、最も戦略的で重要な世界回廊の一つを見渡せるので、この海峡は、地中海と紅海とペルシャ湾のホルムズ海峡を結ぶ、エジプトのスエズ運河同様に重要 だ。

アメリカとサウジアラビアのライバルが、バブ・エル・マンデブ海峡やアデン湾を巡る戦略的足場を得るのを防ぐのが、対イエメン戦争の主目的だ。アメ リカとサウード王室は、テヘランが、石油出荷や国際海運の為のホルムズ海峡を封鎖する、イランとの紛争というシナリオで、バブ・エル・マンデブ海峡とアデ ン湾の支配は、戦略的に重要だと見なしている。ニューヨーク・タイムズはこう指摘している。“ほぼ全てのサウジアラビア貿易は海路によるもので、アラビア海に直接アクセスできるようになれば、ペルシャ湾依存、ホルムズ海峡を封鎖するイランの能力への恐怖が軽減できる。”サウジアラビア王国にとって、そのようなシナリオの代替案には、アデン港やイエメンの他の港の利用もある。

イエメン・バルカン化支援は、これと一致するが、イエメン分割という考え方は、2013年のアラブの春以来広まっており、ニューヨーク・タイムズは、 サウジアラビアによる南イエメン奪取と併合を提案した。“アラブ人の間で、南イエメンの一部が最終的にサウジアラビアに併合される話題が飛び交っている。 大半の南イエメン人は、大半のサウジアラビア人と同様、スンナ派だ。彼らの多くは、サウジアラビア王国に親族がいる。最も貧しいアラブ人のイエメン人は、 サウジアラビアの富から恩恵をうけられる可能性がある。引き換えに、サウジアラビアは、貿易の為、アラビア海にアクセスできることになり、ペルシャ湾への 依存やホルムズ海峡に対するイランの事実上の支配を巡る恐れを軽減する”

ところが、フーシ派がイエメンを支配すれば、アメリカとサウジアラビアの計画を面倒にし、遮る可能性があるのだ。

バブ・エル・マンデブ海峡と、戦略的検問所の支配

ヒズボラ議長ハッサン・ナスルッラが、的確に指摘している通り、フーシ派と、イエメン軍は、バブ・エル・マンデブ海峡を封鎖することができるの だ。アデル・アル-ジュベイル駐ワシントン・サウジアラビア大使が、フーシ派は、弾道弾ミサイル、重火器や、イエメン基地を支配するべきではないと強調し た一つの理由は、アメリカとサウジアラビアが、特にイエメンが将来イランの同盟として、テヘランと協力するような場合に、イエメンがバブ・エル・マンデブ 海峡を封鎖する可能性を無力化したがっている為なのだ。この関連で、サウジアラビアは、イエメンのミサイル補給廠を攻撃した。空爆の狙いは、イエメンのミ サイル武器庫が、サウジアラビア軍によるあらゆる行動に対して報復するのに使用されるのを防ぐ為のみならず、テヘランや他のアメリカのライバルと同盟した イエメン政府の手中にあるのを防ぐことでもあった。

しかも、イエメン支配は、ホルムズ海峡がテヘランによって封鎖されるというシナリオの影響を緩和する為にだけ重要だというわけでないことも想起され るべきだ。バブ・エル・マンデブ海峡支配は、イラン包囲網を狭める上でも重要であり、イランとの戦争というシナリオで。インド洋におけるアメリカの対中国 戦略についても同じことがいえるのだ。

2011年当時、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージンがブリュッセルで、モスクワのNATO特使をつとめていた頃、彼はワシントンは、イランとの戦争用拠点として、 シリア奪取を計画しているのみならず、アメリカと同盟諸国は、その後、イラン攻撃基盤準備の次ステップとして、イエメンを支配しようとするだろうと述べて いた。当時RIAノーボスチ(現在スプートニクに改名)は“ロゴージンは、シリアと、更にイエメンが、対イラン攻撃途上のNATO最後のステップになり得 るという一部専門家の意見に同意した。”と報じた

一体なぜ、ネタニヤフは、アメリカ議会で、イエメンに関して警告したのか?

イスラエルが、サウジアラビアが率いるイエメン爆撃連合の半ば公然のメンバーだという報道は、上記のバブ・エル・マンデブ海峡を巡る文脈でも、読 み、理解し、分析することが必要だ。ネタニヤフの口にはしない懸念は、イエメンが、イスラエルのインド洋へのアクセス、より具体的には、ドルフィン級潜水 艦をペルシャ湾のイラン沿岸に簡単に配備する能力を損ないかねないことだ。


2015年3月3日、ワシントンで連邦議会の上下両院合同会議で演説を終え、喝采を受けるネタニヤフ(左)。(ロイター/ゲーリー・キャメロン)

誰が誰を脅かしているのだろう? サンデイ・タイムズと、イスラエルの消息筋によると、三隻の核兵器搭載イスラエル潜水艦が、常時、イラン海岸近くに配備され、テルアビブからのイラン爆撃命令に、態勢を整えて待機している。これが、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフが、連邦議会に、3月4日、演説しに出かけた際に、ワシントン界隈でイエメンとバブ・エル・マンデブ海峡について警鐘を鳴らした理由の一部だ。

独立したイエメン政府が、イスラエル核武装潜水艦を、紅海からペルシャ湾に簡単に配備し、イラン攻撃すると脅すのを妨げかねないので、イスラエルはイエメンのことを懸念しているのだ。

イランとフーシ派

ウクライナの場合と同様、イエメンの全ての問題も、近隣諸国のせいにされている。ロシアは、ウクライナの極めて多くの問題に対し、いけにえにされ、非難されおり、サウジアラビアの対イエメン戦争は、イランのせいにされている。

サウジアラビアは、この運動の構成員がザイド派(5イマーム派)シーア派なので、フーシ派を、イランの手先あるいは同盟だと、偽って主張している。 だがフーシ派は、テヘランから独立しており、政治勢力として代理人をもっている。彼等は、いかなる意味でも、イランの手先ではない。共通の信仰が、フーシ 派と、大多数がジャファーリ派(12イマーム派)シーア派であるイランを一緒にさせたわけではない。政治が両者を結びつけたのだ。

イエメンを、シーア派イスラム教徒と、スンナ派イスラム教徒との間の戦場として、偽って描く宗派的言辞は、お粗末か、イエメンの実際の政治や歴史に 関して、人々を意図的に欺くことを狙うものだ。この種の宗派的言辞は、サウード王室が、共和主義者や、自身がフーシ派と対立するザイド派シーア派であるア リー・アブドッラー・サーレハに反対する、ムハンマド・アル=バドル王のザイド派イマーム体制を支持していた時には、決して行われなかった。

ヒズボラ議長のハッサン・ナスララが、サウジアラビアが彼等を助けようとしないか、あるいは、その馬鹿げた政策によって、イランの方へと押しやって いるおかげで、様々な宗派の集団が、助けを求めて、テヘランに頼ろうとしていると指摘したのは、実に正しい。これは、まさにフーシ派にもあてはまる。そも そも、アメリカとサウジアラビアの酷い政策さえなかりせば、フーシ派は、決してイランを頼ろうなどしなかっただろう。

フーシ派は、フーシ派を国際的に孤立化し、弱体化させようとするアメリカとサウジアラビアの、取り組みを克服すべく、モスクワと北京にも代表団を送った。

イエメンは、サウジアラビアのベトナムとなるだろうか?

歴史的に、イエメンへの外国による侵略は概して悲惨なことになっている。イエメンの地形は険峻で隆起した内陸地勢は、ゲリラ戦争にうってつけだ。エジプトのガマル・アブデル・ナセルは、エジプトが多くの責任を負う北イエメン内戦中に多くの兵士を失った。

イブン・サウードがアラビアを征服した際、イエメンで、ヤフヤー国王に止められた。

より最近の歴史、時代、2009年と2010年、サウジアラビアが、フーシ派と戦うため、イエメンに侵略した際には、またしても、イエメンで、事実上、打ち負かされた。フーシ派が、サウジアラビア国内の町々まで占領して終わったのだ。

地上作戦は、サウジアラビアにとって、たやすいことではあるまい。いかなるイエメン侵略や占領も、サウジアラビア王国にとって、惨事となるだろう。 サウジアラビアとイエメンとの間には、複雑な部族的なつながりもある。混乱状態で、パンドラの箱は発火しかねず、それがサウード王国そのものの国内での叛 乱をもたらす可能性がある。

サウード王室は、そうした危険に気づいているように見える。これが、彼等がパキスタンとエジプトに軍を派兵させようとしている理由かも知れない。

誰かが中国の孫子にならって、“戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり”だと、サウード王室に言ってやるべきなのだ。

記事原文のurl:http://rt.com/op-edge/248269-yemen-oil-saudi-mandeb-strait/

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