魚道40号線

Flyfishingとランディングネットの製作など

紫陽花

2008年08月22日 | ランディングネット製作

雨の多い梅雨の頃。
オーダー頂いた作品は、【網の色は藤色になりますか】とメールを受けました。
藤色?自分の中に存在しない色でした。
水に濡れた時と乾いてる時とで色の変化の幅が大きい淡い色を出すのは難しい。
どちらを基調とするかでイメージが違ってしまう・・・濡れ色?乾き色?
そんなことを悩んでると【藤色=藤の花】よりも【水=紫陽花の花】を強くイメージしてしまった。
網の模様を花ビラに見立ててコレまでとは違った手法で編んでみよう。

じゃぁ、フレームも色の変わる杢、パープルハートを使ってみよう。
カチカチに硬いこの木は元々は褐色(茶)、切り出すことで酸化して紫の色調となるんです。
そして長い年月を経てまた元の褐色へ戻っていきます。
背中に背負ってロッドを振る時、渓魚をランディングして水に濡れた時、
2年後、3年後、このランディングネットはオーナー様の手元で様々に変化していくはずです。
考えると嬉しくも楽しい作品となりました。

オーナー様、本日コチラを出発します。末永く使ってやってください。

紫陽花ネット