花のように

都会という砂漠に咲く一輪の花

三亜9 特別編:ある三亜の女性

2017-03-12 22:20:44 | 日本語脳の作文
 その女性のことは、いま私の記憶の中ではっきりとした顔立ちがなく、ただぼんやりとした輪郭だけ残っています。長年海風に吹かれたせいか、肌がやや黒く、ふくよかで、丈夫そうな両腕でバイクのハンドルをしっかり握っており、快活な性格の持ち主でした。
 上海に帰る前夜、私が前方で空港行きのバスの所在を確認していました。歩き疲れた母が私を待っているところ、歩道で彼女に出会ったようです。確認済みの私が遠くで楽しそうに話している2人の姿が見えました。近くに歩いてきた時、道の向こう側でホテルに帰ろうというジェスチャーを母に送りましたが、来て来てと母が手を何回も招きました。しかたがなく、道を渡っていきました。誰ともすぐに話ができる母のこと、時々羨ましく、時には結構面倒な性格とも思いました。
 その女性は三亜生まれ、三亜育ちの子で、意外に私よりも1つ年下だそうです。そのわりには、すでに8歳の男の子の母親で、昼間はオフィスに勤めており、夕食後、第二副業として、新しい不動産物件を通行人に紹介しながら、チラシを配る仕事をしています。人と話すことが大好きで、ストレスの解消にもなれると言っていました。
 三亜のこと、三亜の人のこと、たくさん紹介してくれました。私も自分のこの二、三日の感想を彼女に言いました。三亜の人はとてものんびりしており、ビーチサンダルを履いたままちょっとそこまでの感じで、町でのんびりてくてく歩いていました、と。
 気さくで誰とでもすぐ話ができることが羨ましくてたまりません。その点では母にとても似ており、彼女に親近感を持ったのかもしれません。中国最南端の都市でたくましく生きる彼女の目が輝いていました。
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