海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

今日も機動隊の弾圧に抗して砂利搬入阻止の行動が続く。

2016-08-22 22:40:58 | 米軍・自衛隊・基地問題

 22日は早朝、N1のヘリパッド建設現場に向かう作業員の車両に対する抗議行動が行われた。とある集合地点に集まった作業員の車両4台が午前6時頃出発したのを見つけ、数台で抗議を続けたため作業員たちはN1の現場に直行することをあきらめ、北部訓練場のメインゲートの中に入っていった。

 この後、遅れてやってきたダンプカーの車列と一緒に警察に守られて現場に入ったため、午前中は建設作業がほとんど進められなかった。

 先週の土曜日(20日)からN1に砂利を搬入するダンプカーの移動方法が変わっている。以前は警察車両に守られて午前6時半ごろに国場組の採石場を出発し、車列を組んで低速運転で高江に向かっていた。北部訓練場のメインゲートにつくのが午前8時ごろで、通勤時間に低速運転しているので渋滞が発生していた。

 そのことに地域住民の不満が高まり、苦情が多かったせいか、20日からは国場組の採石場からの出発時間を遅らせ、警察車両はつかないまま2~3台ずつばらばらに通常の速度で移動している。そして、いったん某集合場所に集まってから警察車両と合流し、高江に向かっている。

 そのため警察が配備につく時間も以前より遅くなっている。この日は午前7時47分ごろからダンプカーを迎える態勢を取ろうとした警視庁や福岡県警の機動隊に対して、メインゲートの近くで抗議行動が行われた。警備体制が確立できないとダンプカーの移動が始められないため、その分、砂利の搬入も遅れた。

 メインゲートと高江橋の間でも車を並べて抗議し、そこでもダンプカーの通過が遅れた。複数の場所で抗議を展開することで、対応する機動隊も分散を強いられる。一か所に大量の機動隊が集中すると、それだけ弾圧も激しくなる。作業車や警察の動きを見ながら、臨機応変に抗議行動の場所や方法を変えている。

 この日は高江橋の上やその前後の道路に車両を並べ、ダンプカーを阻止する態勢がとられていた。さらに車の下に潜り込んだり、車列の間に座り込んだりして、強制排除しようとする機動隊に必死に抵抗した。そのため、警察車両や砂利を積んだダンプカー、作業員が乗った車両が橋の手前で進めなくなった。

 機動隊は抗議する市民を力尽くで排除し、この日も機動隊のバスの間に閉じ込めた。排気ガスと暑さに苦しめられ、炎天下で水も飲めず、トイレにも行けない状態が続き、体調不良を訴える人も出た。それでも、市民たちは機動隊の壁を破ろうと抵抗をつづけ、最後まで意気盛んだった。一方で、機動隊の暴力により二人が救急車で搬送された。

 ぴーじゃー(ヤギ)を連れて参加した人もいたが、次は闘牛を連れてきてほしいものだ。午前11時20分頃、橋の上の車両が機動隊によりレッカー移動され、道が開けられてダンプカーがN1表ゲートに向かって進んでいった。暑さと弾圧の激しさもあり、最後は砂利を搬入されたが、何もしなければ午前9時過ぎには終わっている。メインゲートには砂利を積んだ20トントレーラー車2台も入ったが、その分は午前中に搬入されなかった。根気強く頑張りましょう。


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