海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

差別発言への反響と反省しない大阪府警機動隊員

2016-10-19 23:56:10 | 米軍・自衛隊・基地問題

 昨日ユーチューブに投稿した大阪府警の機動隊員による差別発言が大きな問題となっている。沖縄県民を「土人」呼ばわりし、抗議する市民に「黙れ、こら、シナ人」という言葉を投げつける。本来、差別を否定し人権を尊重すべき警察・機動隊員がこれらの発言をしているのだから呆れ果てる。しかも、こういう機動隊員が連日、ヘリパッド建設のために市民に暴力的弾圧を加えているのだ。

 19日は水曜大行動で、北部訓練場のメインゲートで座り込みが行われた。並行してN1ゲート近くの作業ヤード(砂利置き場)の近くでも抗議行動がとりくまれた。前日、差別発言を行った大阪府警の機動隊員2人が警備陣の中に混じっていて、市民に特定されて追及されると後ろに退いた。

 差別発言をした二人のツーショットである。後ろに退いても反省の色などかけらもない。大阪府警の仲間と笑いあっていた。しかし、笑っていられるのも今のうちだ。自分たちが行った差別発言がどれだけ重い意味を持ち、深い問題を持っているか、自覚しきれていないのだろう。だが、警察として勤務中に発した差別発言は、本人も組織も責任が問われる。看過してすまされることはない。

 有刺鉄線を張りめぐらし、防衛局員、機動隊員、民間警備員が何重にも警備するなかで、砂利の搬入が行われた。メインゲートに多くの市民が集まっているので、国頭村の採石場から北回りで県道2号線を通り、10tダンプカー11台が往復を含めて計22台分の砂利を運び入れた。

https://www.youtube.com/watch?v=vquUUhvkCGI&feature=youtu.be

 N1表ゲート近くにある作業ヤード(砂利置き場)の様子である。10tダンプカーでN1表ゲートから運び込まれた砂利は、ここで下されて4トンダンプカーに載せ替えられ、H地区方向へ運ばれていく。

 ワイヤーメッシュと有刺鉄線で柵が作られ、市民が近づけないようになっている。現場のリーダーを逮捕することで委縮効果を狙っているようだが、そういうことはとっくにお見通しだ。そんなやわな運動ならとっくの昔に終わっている。今日の水曜大行動も変わらすに市民が駆けつけていた。

 弾圧に屈することなく、むしろ前に出て頑張りましょう。沖縄への差別発言、基地押しつけを許してはならない。


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