海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

「台所から嘘をつく」島尻議員の策動

2014-02-07 07:06:36 | 米軍・自衛隊・基地問題

 5日付琉球新報が、参議院予算委員会での島尻安伊子議員の発言を報じている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-218976-storytopic-53.html

 1月19日に行われた名護市長選挙で、稲嶺進氏は「市長権限を使って埋め立て工事に反対する」という公約を掲げて再選を果たした。前回の票差の2倍以上となる4000票余の大差で勝利したことは、稲嶺市長への市民の信頼と公約への強い支持を示すものだ。それに対し、日本政府はさまざまな圧力をかけて稲嶺市長を追いつめ、名護市民の民意を踏みにじろうとしている。島尻議員は政府の手先として、そのお先棒を担ごうとしている。

 2010年の参議院選挙で島尻議員は、普天間基地の県外移設を公約に掲げて当選した。にも関わらずその後、自らの公約を破棄しただけでなく、ほかの県選出自民党議員の公約破棄を促す役目を果たした。あまつさえ今度は、名護市長の公約まで突き崩そうと謀っている。いったいどこまで愚劣なのだろうか。

 特定秘密保護法案の審議や裁決でも、島尻議員は率先して賛成の意思を示していた。ここにきてタカ派的本性をむき出しにしているが、次の参議院選挙では、県民の反発が強いので比例区に回るという噂もある。沖縄県選出の議員として島尻議員は、政府からすればヤマトゥ向けの格好の広告塔であり、いろいろアメを用意して自民党中央の指示の下に発言させているのだろう。大宜見小太郎ふうに言えば「昔からあいこー(蟻ん子)んでぃいうしぇー、あみぐゎー(アメ)なんびん(舐める)でぃいち定まとーんよ」というところか。

 島尻議員はまた「反対派」への警察権力の弾圧も呼び込もうとしている。県警に予防措置の強化を促すその発想は治安維持法に通じるものであり、辺野古新基地建設に反対する名護市民、沖縄県民の行動を、国家の暴力装置を使って抑え込もうとするものだ。それこそ現場での大きな混乱と流血の事態を引き起こしかねない危険な発言である。

 島尻議員は、これまで17年余にわたって反対してきた辺野古のお年寄りや、「市民投票」以来、分断と対立に苦しんできた名護市民のことを考えたことがあるのだろうか。自らの選挙公約を破ったばかりか、政府に県民への弾圧を促す島尻議員に、県選出の国会議員たる資格はない。即刻辞任すべきだ。「台所から嘘をつく」が売り物のこの腐りナイチャー議員を、1日も早く沖縄から叩き出さなければならない。

 


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