海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

『沖縄愛楽園将来構想』の早期実現をすすめる名護市民の会結成総会

2011-08-31 14:21:10 | 差別問題
 8月30日午後6時から名護市港区公民館で、『沖縄愛楽園将来構想』の早期実現をすすめる名護市民の会の結成総会が開かれた。50名ほどの市民が参加し、稲嶺進名護市長や山内和雄氏(国立療養所沖縄愛楽園園長)、金城雅春氏(沖縄愛楽園自治会長)、玉城義和氏(県議会議員)のあいさつのあと、議案審議が行われ、規約、2011年度活動計画、予算、役員が承認された。
 以下に総会で採択された「結成アピール」を引用して紹介したい。

      『沖縄愛楽園将来構想』の早期実現を進める名護市民の会結成アピール

 今年は、「らい予防法」廃止15年、「ハンセン病国賠訴訟」勝利10年という節目の年です。しかし、国の隔離政策による差別と偏見の「壁」は今なお厚く、ハンセン病回復者の名誉回復と、高齢化した療養所入所者・退所者の医療・福祉の確保は急務です。
 2008年「ハンセン病問題基本法」が成立し、国の隔離政策による被害の回復義務を定め、国および地方公共団体に医師、看護師、介護員の確保を義務づけ、療養所を地域に開放することを可能にしました。2009年には名護市も「沖縄愛楽園将来構想」をまとめました。「将来構想」の早期実現は問題解決への第一歩であり、突破口です。
 ハンセン病問題の根本的解決をめざし、尊厳と誇りをもって、共に手をつなぎ共に生きる社会づくりへの歩みを踏み出しましょう。市民一丸となった連帯と運動の立ち上がりで、名護市を『人権のまち』として全国に発信していきましょう。「市民の会」結成にあたり、多くの市民の皆様のご協力・ご支援を心より訴えます。
 2011年8月30日
                          『沖縄愛楽園将来構想』の早期実現をすすめる名護市民の会
                           結成総会参加者一同

 会費は年間1口1000円(複数口可)で、名護市民以外の方も加入できます。沖縄愛楽園の入所者の平均年齢は80.7歳になっているとのことです。時間の余裕はありません。『将来構想』早期実現のためには市民の支援が必要です。これから同会による種々のとりくみがなされると思いますが、ご協力を呼びかけます。

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