海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

仮設道路工事への抗議と水陸両用車の訓練、そして島袋さんのトーカチ祝い。

2017-09-27 23:58:50 | 米軍・自衛隊・基地問題

 27日(水)は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船3隻と合流し、いつものようにどくろの絵がある浜と映画館前の二手に分かれて、仮設道路工事に対する抗議・監視行動を行った。

 少人数ではあっても、映画館前ではフロートやオイルフェンスを越えて、少しでも作業現場に近づいて抗議する努力が重ねられている。フロートが広範囲に設置されている今、外から抗議するだけでは作業員に声すら届かないのだ。

 映画館前では根固め用袋材を海に投下し、仮設道路を伸ばす作業が行われていた。カヌー3艇がかなり近くまで行って抗議したので、15分以上作業が止まる場面もあった。その後、海保に拘束されたメンバーは、松田ぬ浜に運ばれて解放された。

 どくろの絵がある浜の前では、前日に続きH鋼の設置作業が進められている。その近くでは米軍の水陸両用車が連日、訓練を行っている。住民の生活空間のすぐそばで、こういう訓練が行われていること自体が異常である。

 なぜ沖縄ではこういうことが許されるのか。沖縄に対するヤマトゥの蔑視、差別が残っているからだ。同じことを他府県ではやらないはずだ。沖縄人はいまだに「二等国民」として、米軍基地を押しつけても当たり前、の扱いというわけだ。

 ゲート前では島袋文子さんのトーカチ祝いが行われた。海に出ていて参加できなかったが、十数年前、てぃだの会ができた頃のことを思い出すと感慨がある。辺野古の地域内から粘り強く活動を続けてきた皆さんに、やっと光が当たるようになった。そのことが嬉しい。 

 海上行動の途中で天気が崩れ、この日は午前中で行動を終えた。午後は久辺三区でのチラシ配布や草刈り作業が行われた。お疲れさまでした。


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