晴耕雨読で住まいを造ろう

都会を離れ農的暮らしをしながら、日々住まいについて考え、家造りを家族と共にDIYで実現させた日記・・その後

Skypeは楽しい

2006年05月31日 | パソコン & SketchUp
 その後、西宮の長女の家とも Skype がつながるようになった。いきなり東京と3次元会話もテストしたが、なかなかいいですよ。さらに東京はカメラも付けたのでTV電話状態。こちらにはまだ取り付けていないので、こちらの姿は見えないが相手の顔は Skype の窓に表示される。ただ3人で話す(会議と呼ぶらしい)と顔が見えなくなったが・・何か設定があるのかもしれない。

 これって身内や仕事仲間ならとても便利で楽しいんじゃないかい?

子供たちは「親の顔見ても仕方ない」って言い方をしたけど、親からすると子供の顔を見れるのは嬉しいものなんだよ。ネ、お母さん。
郷里の親元にこのような設備があれば、こちらは親元の様子が手に取るようにわかるし、親にとっても良い刺激になるように思えるのだが、年齢的に使うのはちょっと難しい・・かな。




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ハーブと野菜

2006年05月31日 | 野良仕事や日々の生活
昨日からの続き:

 こちらへ来てから妻はハーブを育て始めた。畑の一角で育てるので、そんなに気取ったものではない。でも一時期は”ハーブティー”、ハーブティーって騒いでいたのに・・どうしたの今は?


 ハーブにもいろんな種類があり土壌とマッチするものしないもの・・いろいろある。アニメーションの画像は現在畑の片隅で雑草にも負けず頑張っているものたちの姿だ。何と言ってもレモンバーム、パイナップルミント、のこぎり草などは強い。特にのこぎり草はグランドカバー(少し背が高いが)として使えると思う。雑草が生い茂ると見苦しいが、これなら美的感覚上も許されるではないか。
 あと、イタリアンパセリ、普通のパセリ、それとセロリなどが花芽を付けた。このまま放置して花を楽しもうと思う。咲けばまた写真で報告しましょう。
でも、どれがどれか判りますか?

ミックスサラダ菜

 これはハーブではないが、形や色の違うサラダ菜(レタス)の種を始めからミックスした市販の種。最近このようなものが売り出されていて私たちのような家庭菜園を楽しむ者には好都合な種。早春に蒔いたものがようやくここまで大きくなった。間引きしながら食べるとちょうど良い。毎日色とりどりのサラダが楽しめる。 右隣の畝は今年移植したニラ。株が混んできて土も固くなってきたので新しい場所に植え替えたものだ。まだ成長は本格的ではない。ニラなどにはついつい窒素系の肥料を追肥するが、これが数年にわたると土の栄養素が偏りアブラムシなど付きやすくなる。宿根野菜は便利だが時には思い切って場所を移動してやる必要がある。その意味ではアスパラもたいへん。常にアルカリ土壌にしておく必要がある。野菜作りもお天気だけ気をつかってもだめ。やはり科学しなくちゃ。

玉葱

 これは玉葱(赤いのと白いもの)、倒れているのはまもなく収穫できる目安だ。玉葱は生長する間は光合成のために葉も茎もしっかりと立っている。しかし球根が充実してくるとその必要もなくなり茎が細くなって葉っぱが倒れる。全部が倒れるころは梅雨の走りになる時期。そのときは天気予報を頼りに二三日良い天気が続くときに一気に堀上げ半日陽にさらして、根を乾燥させてから軒下に吊るす。
 玉葱や長ネギなどは連作障害を少なくする効果もあるし、その後に植えた他の農作物が病気にかかりにくくする効果もあるという。だから毎年玉葱を植える場所は移動していく。

 プロは少ない品種を大量に作る農業をするが、私たちは少量多品種が本来の目的。その分手間はかかるし、よく考えて種蒔き苗植えの場所を決めなくてはいけない。これが結構難しい。幸いここの環境では休ませても良いくらい広い土地があるので、ちょっと危険かなと思ったら無理に作らずに休ませるようにしている。





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今日もいい天気 by サザエさん

2006年05月30日 | 野良仕事や日々の生活
 昨日に引き続き今日もいい天気だ。

 朝9時半くらいまでネットサーフィン(ブログを読む)してから畑にでる。茄子や胡瓜も順調に成長している様子。虫除けのビニールの多いからはみ出すようになってきた。そろそろ支柱を立てなくてはなるまい。

茄子の苗 胡瓜の苗

 予定通りラッキョウを掘り上げてみた。今年は肥料を与えず小ぶりなものを作るよう心がけたので、程よい大きさに育っている。初めのときは栄養過多で大きなラッキョウになり口の中でモゴモゴするくらいあった。それと晩秋に球根を植えて翌春までほったらかしなので(除草はします)、球根が分結し盛り上がり、土は雨でながされ、球根の肩が露出して葉緑素が定着してしまう。漬け込むと色が汚くなり味そのものには影響はないが見栄えも味のうちだから、昨年までは失敗。やはり真っ白のラッキョウが食べたい。

一個の球根からこれだけに増える 昨年10個植えた球根がこれだけに

今年は大きさも色も成功! 植えつけたのは10個の球根。それが約2kgになるのだからすごい繁殖力だ。ラッキョウ漬けや梅酒作りは今が旬。ラッキョウ漬けは難しいことをされている方もおられるようだが、私は”お多福”のラッキョウ酢に漬け込むだけ。面倒なのは皮むき作業なのだ。球根から出ている髭根の際を切り取りすぎてはカリカリの食感が失われる。ここに注意すれば後は簡単。硝子の広口ビンに入れて夏まで待てば食べられる。もっとも我が家には昨年のものが少し残っているので、ちょうど食べ終わる頃に今年のものが食卓にあがることになる。でも、このラッキョウ、食べてくれる家族はホンの数人。「酢は体にいいから、血液がさらさらになるよ」と言っても好き嫌いの多い人が多いのだ(誰とは言わないが・・)。

 上の写真の片隅に写っていたのが下のニンニク。昨日掘り上げた失敗作だが、大きさはそこそこあるので一個一個にほぐして保存、小さいものは我が家の梅酢で漬け込もうかと思っている。その一部が下の写真。

ニンニク

今なら皮も剥きやすい。指先はすごく匂うが人に会うわけでもないし・・あっ!明日はヨガに行く予定だった。・・まぁ いいか。どうせ後ろの目立たないところでするから・・。
 ニンニクは人が食べるだけでなく、野菜作りのための虫除け剤としても使えるので、本当言うともっとたくさん収穫したかった。まぁこれも時の運で仕方あるまい。


 これは実エンドウ。アミ籠(大き目の水切籠)に一杯ある。これからサヤを外して実だけを保存する。ほんらいならサヤが白くなりかけたくらいが採り頃なんだろうけど、虫も寄ってくるしエンドウの病気(葉が白くなる)にもかかり、さらには風のせいで何度か倒れたのでエンドウのつるが下の方に下がってしまい、根元が蒸れて枯れ始めた。これ以上待っても成長は望めないので収穫することにしたのだ。しっかり実の入ったものはサッと湯がいて冷凍保存。また豆ご飯にしてもらおう。残りは、もし1kg以上あるなら来年の1月まで冷凍保存しておき”エンドウ豆の味噌”に挑戦しようと思う。はたしてどれくらいの実収穫だろうか?



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収穫と草取り

2006年05月29日 | 野良仕事や日々の生活
 今日も良い天気。

除草してすっきりしたアスパラガス

 この間から気になっていたアスパラガスの畝の草取りを行った。アスパラの根は横に張るので除草のために鍬をいれることができない。麦藁帽子をかぶり、腰まで伸びたアスパラガスの葉っぱの間にしゃがむ。そして黙々と手で草を取る。ところどころ土が固くなっているところは潮干狩りに使う熊手のような道具で土を軽く耕し草を引っこ抜く。すっきり片付いた後は雨風で倒れにくいように紐で一抱えにしておいた。アスパラの茎は細いので小雨が降っただけでも、水滴の重さで倒れてしまうのだ。まぁこの紐くらいでは強風には対抗できない。そのときは路地物の運命と諦めなければなるまい・・。

 ついでに他の畝も草取り。何度も雨に叩かれてせっかく芽を出した野菜もいじけたり発芽出来なかった種もある。雨で種が流され、蒔いたはづのない畝の肩に発芽する逞しいものもいるが、そうじて発芽率は悪かった。

 午後からニンニクの収穫をしたが・・今年は失敗の様子。以前に書いたように成長が大きく異なるものがあって、大きいもの外皮が痛みかけたように見える。長ネギなどの根元もジュルとした外皮があるが、それよりひどい。陽に干して皮を少し剥いてみると何とか使えそうなので、とりあえず天日干しのために軒下に置いてある。下の写真は・・実は昨年に収穫できたニンニクだ。数日干したあとで茎の部分を三つに裂き、三つ編みにしてシュロ縄(手で縄に編みなおす)に通して台所の窓辺にぶら下げておく。

昨年のニンニク

 葉っぱものの野菜は不織布をかけているのだが、小松菜はよく虫が好むので注意が必要。

小松菜

ホウレン草は無事・・と喜ぶが、よ~くみると、もう花芽が出始めたものがある。あわてて収穫して、今夜はホウレン草のオヒタシ+オカカ。若菜は本当に柔らかい。満足満足。

キャベツの糠漬け

これは先日漬けたキャベツの糠漬け。だいぶ味が馴染んできて旨味が増したように感じる。夕食前に糠床からキャベツを取り出し一枚剥ぎ取り、かき混ぜた糠床にもう一度戻しておく。刻んだものは今夜のうちに食べ切り。一日一枚(?)

 今日草取りした雑草は天気が続くので畝間に残したまま。明日はその畝間を鍬で鋤取り、畝の肩に戻す。やがて枯れ有機肥料として土に戻る。でもまだ生えるんだよね。ほんと、雑草魂はたくましい。

 明日はラッキョウと実エンドウの収穫をしよう。晴耕雨読は忙しい。
(張り切りすぎて少し腰が痛い。)



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敷地境界線の確認(6)

2006年05月28日 | 敷地について

 敷地境界線の確認(5) からの続きです。 (水色の文字は私の心のつぶやき)


 今日の日曜日は久々に晴れた感じがする。気分も爽快に・・とはいかないが再度地権者の家を訪問した。

今日は法律上の地権者(女性)と、そのお婿さんにも会えたので簡単に自己紹介をして「お聞きとは思いますが・・」と話を始めたのだが

「名義は確かに私になっていますが境界のことは判りませんので父母とお話ください」

と振られてしまう。お婿さんも・しかり・である。
現実に農業をしているのは高齢の父母のみ。若夫婦はサラリーマンで農繁期だけ手伝うくらいではないだろうか。現に今日お会いしたときは野良着ではなかった。

(ノータッチのくせに後で訳わからなくなったとき、父母がここを使っていたから私の土地です。なんて主張するのだろうなぁ)

 トモカク、民民境界なので話し合って折り合いが付いたところで図面や文書で確認しあうつもりであることを伝え、交渉相手が父母であることを再認識した。正直なところ私は本当の地権者である娘さんに期待していた。もう少し現代的な合理性・道理を理解していると思ったのだ。期待外れでは仕方ない。これからの交渉を頑張ろう!

 ちょうど私の地所の東側で田圃の準備にかかっているとのことなので道を戻し私の敷地まで行って見ると、南側の道路予定地に農民車(運搬を目的としたベルトドライブの車。昔のオート三輪車をもっと簡単にしたようなもの)を置いて、少し遠くでご夫婦が一輪車を押し、畦の修理か水張り用の堰止めか何かの土を運んでいるのが見える。仕事の邪魔をしてもいけないし、少し待てばお昼時なので戻ってくると踏んであたりを再検分。まもなく田植えが始まるので溜池周りや田圃の畦道など草刈が行われている。あたりをうろついていると入り口側の地権者の奥方が背中に除草薬を背負って畝の上を歩いている。こちらへ近づいてきたので

「こんにちは。先日はお世話さまでした。おかげでご主人とお話ができました」

と挨拶すると、一瞬「あんた誰?」と思ったのかもしれないが、すぐに思い出したらしく、その場で立ち話を始める。なるべく当たり障りの無い野良仕事やお天気の話に話題を留めたのだが、何となく自分の自慢や誰かの悪口を言うようにも聞こえるから不思議。私としてはともかく聞き流すだけのイイコしておく他ないだろう。

 やがて遠くで作業していたご夫婦が農民車まで戻ってきたので、いままで話し込んだ奥方には「お手を止めまして・・」と別れて農民車のところへ歩み寄る。心なしか心臓がドキドキしてくる。声が届くところまで来て「こんにちは」と大きく声をかける。

 さて本日のネゴシエターの活躍はいかに。
  ・
  ・
  ・
 はっきり言って 疲れました。

 相変わらず所有権と使用権がごっちゃになっている。すでに死んだ人との約束事だったり、4mの巾も主張する。しかし、仮に4m後退してもそれがお互いの敷地境界線で無いことは判りかけたかもしれない。死んだ人と「4m巾まで使う約束になっている」からとの言い回しになってきた。

(でもこのような土地使用権の既得権は持ち主が変われば無効になるはづ。生活に直接関わるなら居住権など簡単に反故にできないものはあるが、農作業の利便性だけで主張はできっこない)

「そちらが農作業の都合を考えて4m巾を主張するのでしょうけど、私のほうも庭先を野菜畑や花畑にしたいのです。そもそもここは道路ではないのですよ(と言っても法律的道路の意味を相手は理解できないだろう)。お互い利便性を考え4m巾空けましょうと言うなら、南側と同じように貴方も半分の2m後退してください」

相変わらず、この話ばかりである。しまいに腹が立って「素人をだますような事をしないでくれ!」と、つい大声を上げてしまった。交渉事でこの態度はいけない。反省・・。

 しかし、ひとつ解決の糸口が見つかったように思えるのは、公図に示された解体撤去された納屋から2mの境界線(私自身もこれが境界線とは思えない。たぶん相手の畦まで含めた図だと思う)、その納屋の軒の雨落ち線が境界線(民民境界では、よくこのような架空の線が境界になる)と聞いていたと奥方が口にしたのだ。私が公図によれば納屋から2mが境界線と主張したので1.5mほどバックさせる心つもりだったのだろう。 そこで、

「それなら、この公図から分一で寸法を採り、現地に無くなった納屋の形で地縄を張りましょう。そこから話を始めませんか」

と言う事に話をまとめた。どの道すぐに解決することではない。地縄を張れば確実にこちらの主張が正しいのはわかるはずだが、もっとも、ああ言えばこう言う、と態度を変えてくるのは必然。相変わらず4m巾が無いと困るとか死んだ人との約束だったと言うだろう。

(どうして4mの巾が必要なのか尋ねると「4mあれば軽トラ二台並列駐車できるし、あんたが塀は作らないと言っているが、あんたの所の何かを傷つけることもないだろう」だって・・ざけんじゃないよ!!)

 そこでもう一つ提案してみた。

「4m巾ないと野良仕事に困るというなら、その東側の畑を私に貸してください。それなら貴方は東側の畑に用はなくなるでしょう」

一瞬、思いがけない言葉を聞いたような顔をした。「お前に農業が出来るのか?」と言うような顔に思えたので、すかさず

「今でもすでに広い土地を借りて野菜だけは自給自足してますよ。チャンスがあればお米も作りたいのですが、こればっかりは田主(たず)が絡むので難しいですけどね」

と経験者顔で言うと「田主の権利売る人がいればなぁ」というので私は「田主の権利は欲しく要りません。あれは金がかかるばかりですから」とやんわり拒否しておく。相手は「田圃の貸し借りは置いといて・・」というので、私も「えぇ、そのときがくれば相談に乗ってください」と話を留保しておく。

 念のために書いておくが、いつもケンカ腰で話し合いをしているわけではない。世間話や私の職業のことや家相など多義に渡る雑談も挟みながら相手の考え方を予想する。もちろん相手の目はシッカリ見ておく。・・・・ほんと つかれました。(お腹もすきました)

来週(?)は巻尺と紐と木杭を持って行こう。





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コルビュジエの母の家

2006年05月27日 |  設計の仕事
 昨夜、自宅計画の資料探しをしてると本棚の片隅から少し古いTOTO通信(2000 Vol.1)が見つかりました。そこには”母なる人の家を考える”特集がありコルビュジエの小さな家が紹介され、建築家中村好文氏のエッセーが寄せられていました。

TOTO通信の表紙 TOTOの機関紙

 2000年といえば私たちがこちらへ引っ越してきた年です。こんなことを書くと愚痴になりますが、この古い家屋は面積が大きい割には使い勝手が良くなく、単純に言うと壁面が少ない。風通しは良いとしても現代のような家具に囲まれて生活するスタイルでは家具の置き場が少ないのです。特に仕事部屋なんてことは考慮されていませんので本棚やデスクを置く場所も少ない。結果的には壁に本棚を寄せ、その本棚にデスクが沿うことになるので、いざ資料を調べようとするとデスクが邪魔になる。机に素足で上がり本を取り出し用が済むと、つい手近な場所に本を押し込む。そういうことを数年続けると整然とした本棚ではなく分類も何も無い積み上げるだけの本棚になって、手が届きにくい場所や下積みになった本は陽の目をみないことになるのです。そのせいでこのTOTO通信は私の記憶から消えていたのでした。このような問題は次の新しい家では解消します(と宣言)。でないと職業人として恥ずかしいですよね。

 それはさておき。この冊子の発見はうれしい発見です。Kobun Nakamura とサインされたスケッチも1頁あり、前回手に入れた翻訳本では不明だった部分も幾つかわかりました。例えば西側にある二階建てがコルビュジエ夫妻のために増築されたもう一つの予備寝室だということ。当時の暖房用燃料は石炭だったとか、11mの窓(リボン・ウィンドウと呼ばれるらしい)の断面イメージなどなど。中村氏らしく家具も数点スケッチされています。また中村氏本人が言うように建築オタク的見方をせずコルビュジエの母へのやさしい思いやりを感ずる家だというエッセーも素敵です。

 このTOTO機関紙によると一般の見学は4月1日から11月14日の間の水曜日、午後1時半から5時。5人以上で申し込むと上記以外の日でも見学が可能とあるので、もし機会あればぜひ訪問してみたいものです。

 このほかの資料も(a+u のバックナンバーはネットの古本屋さんで見つかりませんでした)神戸で建築家として活躍している先輩に雑誌などのコピーを頂くようお願いしました。入手できれば再度 SketchUp でその空間を再現してみたいと思っています。

PS:私はいままで コルビジュエ と書いてましたが(そのように頭にインプットしていた)
   今回から    コルビュジエ に改めました。(あぁ 言いにくい・・)



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Skypeってご存知ですか?

2006年05月26日 | パソコン & SketchUp

 以前から家族の通話はNTTの電話ではなく Skype(スカイプ)にしようと嫁いだ娘たちに話していた。私は長電話をしないが・・うちの誰かさんは・・長~~~ぃ・・からネ。


 インターネットの環境がないとか、あってもISDNなどの旧式接続しかできないなら話は進まないが、今ならたいていは我が家のADSL(1.5M)環境より充実しているしOSもWindowsXPなど新しいマシンがセットされているだろう。もともとMessenger(メッセンジャー)などがWindowsにはインストールされているが・・あまり利用されている話を聞かない。以前、私もXPマシンに切り替えたときに友人とMessengerを試みたことがあるがヘッドセットなど(私は所持していたが)段取りする必要もあり、なによりスタートがキーボードから入力することから始まったので、いつしかチャットはやらなくなった。たまたま私はパソコン通信時代にチャットを釣り仲間のフォーラムで少しだけやったことがある。けっこう緊張したし興奮もした。それと何よりキー入力のスピードを要求される。おかげで多少なりとも入力が速くなったのかもしれないが・・。


 ということで5月初旬に二人の娘夫婦が五月雨的に里帰りしたついでに婿殿の協力を要請した(女の子ってアプリケーションは使えても、こういったテクノロジーには弱いんだよねぇ)。とりあえず一番遠くにいる東京の娘たち(婿殿をひっくるめてタチと呼ぶのは失礼かもしれないが)と昨夜通話のテストをした。


 音声良好! 会話はすぐに妻に代わったがヘッドセットした妻も楽しんでいる。夕食後のひと時だったので、パソコンの前に座っているわけではないから最初は電話でスカイプ開始の連絡は必要だ。でも昼間ならほとんど私はパソコンに向かっているので「いつでもOKよ!」ってことになる。週末には西宮の長女たちとも会話ができるだろう。楽しみ楽しみ。


 Skypeのソフトウェアは無料、メンバー登録も無料、通話料も無料(インターネット接続料金だけ)。当方にはヘッドセットの手持ちがあったのだが、長いこと使っていなかったのでマイクが壊れていて急遽ジャスコへ走り¥980円也のヘッドセットを購入。少し値が張るが、普通の電話機や携帯電話のような手持ちの通話アイテムもある。こちらのほうが電話をかけているスタイルそのままだから、ヘッドセットでパソコンに向かうお客様センターのお姉さんのような感覚にはならないだろう。でも両手があくのはヘッドセット。実は私は、これを使ってフライトシミュレータを楽しみたい考えている。いわゆるマルチプレーだ。


 それはさておき。Skypeのメリットは上に書いたようにADSL以上の早いネット環境があって、OSはWindowsならXP/2000になるがMacでもOKというから、これからはもっと広まるのではないかなぁ。セキュリティーはどうか調べてみたが、特に悪いということは無さそう。むしろMessengerより音質もレスポンスも良いという評価だった。それと何より同時会話ができること。我が家の場合なら、淡路島と長女の西宮市、次女の東京都と3次元中継が楽しめるのだ。さらにカメラをつければTV電話になる。仕事にだって使えば大いに便利な環境だ。


Skypeのサイトへリンクします




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キャベツの糠漬け

2006年05月25日 | 野良仕事や日々の生活
 22日(月曜日)の晩に炒り糠を作りキャベツ一個を丸ごと漬けてみた。毎日かき混ぜる・・のは私の仕事(?)。二日もあれば食べられると思っていたが、糠床に水分が少し足りなかった事と重石も少ないようだ。糠床もポリの漬物樽の中で落ち着くと、意外と目減りしているので、さらに炒り糠を作り足してみた。

キャベツの糠漬け
(フラッシュのせいで糠床が白っぽく乾いたように写っている)

そのついでに一枚キャベツの皮をはいで試食してみた。糠を洗い落としそのまま食べると・・ちょっと塩が強かったので、細切りしたものを流水で洗い塩抜きしてまた口へ・・キャベツの甘みを感じるくらいの浅漬け・・かな? これからどんどん美味しくなっていくと期待している。でも気温が上がる夏に向かう季節は、本当のところ糠漬けは難しいんだよね。

とりあえず、今夜の食卓へ 一品


私は昨日、今日と連続で草刈り。毎3時間くらいだが、つ・か・れ・る
特に昨日は草刈の後スポーツ・ジムへ。初めてのヨガも体験した。初めてだからよけいなところに力が入り、ちょっと無理したみたいだ。
明日からはと天気予報のお姉さんが言っている。明日はキチンと仕事しよう。

これこそ 晴耕雨読



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プランを再構築中

2006年05月23日 |  住まいについて
 境界線の話は21日に出かけようと思っていたが、つい夕方まで何やかんやあって出向けなかった。まぁ、あせることはない。相手が逃げるわけでもないし、ぼちぼち行きましょう。


 で、プランはコルビジュエの家の話のあと再構築しているのだが、どうも考えが堂々巡りしているようで、気がつくと「これって何案目かと似てるね」ってことになる。面積は確かに小さくなった。つまり何を捨てるかが決まりつつある。

一番狙われたのは、納屋部分。やはりこれは後から建てても良いと考えることにした。これは農作業に関わる部分なので後から必要部分を見極めてからでも遅くはないだろう。そして日常生活の収納部分もなるべく切り詰めたい。人生60年もやってると、いつの間にか荷物が増えている。次の引越しには思いっきりが必要になるだろう。捨てるもの。持たないもの。はっきりさせたい。

その意味では、仕事部屋も思いっきり・・無しに・・と言えないのだな、これが。


 SketchUp の練習も兼ねて、今は内観用の備品などを作成している。あれやこれや脳細胞を酷使するせいか、やけに甘いものが欲しくなるときがあり、プランに全エネルギーが集中していないのも計画作業の遅れの原因かもしれない。


 今日、妻と買い物(ジャスコの火曜日)の帰り、妻の友人の家を訪問し、昨日収穫したキャベツを届けてきた。その家のご夫婦も野菜作りやラン栽培に熱中しているお二人。いろんな美しい花や実のなる樹などを見せてもらったし、帰りには幾つか鉢植えも頂いてきた。庭は所狭しとお花が植えられ玄関アプローチと車寄せの境には菱目に組まれたウッドパネルが立てられ、そこへブラケットタイプの花鉢が取り付けられて訪問客の目を楽しませるようになっている。ガーデニングの雑誌にでてくる雰囲気の庭作りで、とてもうらやましく思えた。私達も定着したら実のなる樹などはゼッタイ植えたいし、妻も花壇作りに精をだすだろう・・なんてことを思い浮かべながら帰宅した。計画を急ごう!

(どうも話がばらばらで内容のない日記になってしまった)



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天候不順

2006年05月22日 | 野良仕事や日々の生活
(写真は翌日追加し、少し追記しました)

 先週はあまり良い天気がありませんでしたね。ようやく昨日の日曜日にお日様が出てきて、やれやれと思ったら今日は風が一日中吹いています。またエンドウやトマトの支柱が傾いてしまいました。ここの地は見晴らしが良い分、マゼ(南風)きついです。
苗の虫除け

 これだけ悪天候が続くのに、胡瓜の苗を見るとウリバエ(ウリ科の若葉に群がる黄色いハエ)が群がって葉っぱを食べています。あわてて袋で囲いをしました。これは肥料などのビニール袋を二分割した底のないもの。これを竿などで固定するだけで虫を防除できるので無農薬野菜作りの基本作業でしょうね。新聞紙を長手に二つ折りしたもので囲ってもOKです。でも、これは風が大敵。毎日見回って形を整理しておきます。雨が続くので除草をしていない状態の見苦しい畑ですが、ところどころ芽が出ているのは昨年のニガウリのコボレ種。私がポットに蒔いたのは発芽しませんでした。自然の営みの前には人間の力や知恵が及びません。

 また明日から天気が崩れるというので、思い切ってキャベツを収穫しました。大きさにバラつきがありますが1~1.5kgくらいの玉に育ちました。

春キャベツ

売るほどあります。...困るんだよね。なんでも一時なんだから。
あちこちに配って多少減ったが収穫用の籠に二箱。

それでもキャベツはホウレン草や小松菜より日持ちがするから、これからオイオイあちこち身内や友人へ発送いたします。アスパラがもう少し採れると一緒にと思うのだけど、これだけ雨や風が強いとアスパラはダメージを受けています。

風で倒れたアスパラガス

アスパラは風が大敵!

株を育てるために成長させたアスパラの葉が風で倒れてしまい、畝間の歩く所を塞いでしまいます。それにしてもアスパラの畑って・・整然としてませんね。画像のように葉を茂らすのは、採り忘れもあるけど、来年のために根子を育てるためです。アスパラが美味しいからと採り過ぎてはいけません。山菜摘みやキノコ狩でも、そーですね。


 夕方に玄米を精米に行ってきたので、ついでに糠(ぬか)をもらってきました。この糠を鍋で焦げ付かぬよう炒って塩と少々の水、薬味などを加えて糠床を作り

キャベツの糠漬け を作ろうと思います。漬かれば食べる分(所詮我が家の消費量は知れたもの)だけ皮をむいて、また糠床に付け込む。この繰り返しですが、これが意外と美味しい!

あとはお好み焼きや何かキャベツの大量消費方法を考えないと

もったいない!




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SketchUp

2006年05月19日 |  設計の仕事

 どんどん 3D-CAD の深みにハマって行く感じですが、今日もう一度”SketchUp,スケッチアップ”でググってみるとグッドなブログを発見しましたのでご紹介しておきます。


SeaGate Blog


AutoCADのユーザーさんと思われる方が(私の友人にもAutoCADのパーワーユーザーさんが居られますが彼とは違います) Google Earth と連動する建物、薬師寺境内にある三つの建物を公開されてます。


3D CG with SketchUp


こちらでは SketchUp の使い方をブログで説明されています。ソフト会社のビデオチュートリアルと併せて見ると、とてもよいマニュアルになるでしょう。


(独り言:私の持っている Shade6 はHDDのゴミになりつつあるのが悲しい)




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3Dソフトを使うと

2006年05月18日 | パソコン & SketchUp
 今まで2D-CADを使っていて、パソコン性能に不満は無かった。むしろ趣味のフライト・シミュレータのためになるべくハイスペックマシンを買い替えのときに考慮していたのだが・・、SketchUpを使い出すと、やはりもっと早いCPUやビデオチップが欲しくなる。

(ちなみに私が使っているCADソフトはオフェリア4(Ophelia4)で、正直なところメジャーではない。ダイナウェア社の DynaCAD の生みの親でもあり旧バージョンの DynaCAD4 とほぼ同じものだ。DynaCADは現在 DynaCAD10 となっている)

オフェリアのサイトへ
ダイナウェアのサイトへ

数ヶ月前にメインマシンを DELL Dimension 5150C に入れ替えたが SketchUp のデータが増えてくるとちょっと動きが怪しくなる。これで本格的なレンダリングソフトまで欲しくなったら、もっとハイスペックマシンが欲しくなるだろう。

いつまでたっても、この追いかけっこはなくならないのだなぁ。




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”小さな家”をバーチャル体験

2006年05月17日 |  設計の仕事
 SketchUp はお絵かきのように自由な大きさで家を作ることができるけど、技術屋はそうはできない。やはり寸法がきちんと納まっていないと納得できないのだ。そこで、この小さな家を SketchUp で入力するにあたって感じたことを追記しておこう。前のページとあわせて読んでもらうとバーチャル体験ができるかもしれない(笑)。




 まず、全体の大きさは(内法で考える)短辺4mx長辺16mで64平米になるが著書では60平米で納まったとあるから、どうやら内法計算のようだ。これは日本なら登記床面積に値するだろう。外回りの豊かさは別として室内が60平米程度といえば20坪にも満たないのだから、確かに小さな家だ。

 ところで、フランス人だっけ? 日本の家をウサギ小屋って言ったのは

家族構成は彼の両親が棲む目的で、現実にはお父さんが1年ほどで亡くなったので”母の家”などとも呼ぶ人がいるようだ。横長の長辺がレマン湖に向いていて、その南側に長さ11mの窓がある。その窓に沿ってリビングルーム、メイン寝室+バスルームが並ぶ。東側の小さな区画は窓がなく東へ出られる硝子扉がついているだけだ。ここはリビング兼ゲスト用の寝室にも使うらしい。

そこでスケッチを採寸してみると、メインの寝室は窓に平行に2.8m、奥行き3.0mで大き目の4.5畳くらいだ。多分北側玄関との区画壁が枕元であろう。と考えると玄関(というか廊下というか)は巾8~90cmの巾しか無さそうだ。下駄箱など必要のない生活だが我々の感覚では玄関がちょっと狭い・・かと思いきや、外壁が相当に厚いこともあり、たぶんコンクリートブロックに断熱など考えていると思うし、北側の波板コロニアルも施工代をみるとだいたい4~50cmはあるようだ。であれば玄関の扉を内側(欧米は玄関扉を外開きにしない)に開いても余裕がある。なお玄関の外には金属製の庇が取り付いている。

 さて、ゲスト寝室として使われる部屋はというと、長手が4mだが区画の短辺は2.2mくらいしかない。東へ出入する開口部までの壁の長さも同じくらいだから、たぶんこのコーナーに折り畳みベットかソファーベットが置いてあるのだろう。

リビングは4mx5.6mだから、日本なら14畳あるいは京間の12畳くらいだろう。南面は連続した11mの窓。ただし腰のある窓でありテラスタイプではない。つまりリビングからは直接庭には降りることはできない。このへんも日本人の感覚とちょっと違うところ・・かな? あえて風景を切り取るためにしたと著書で説明があるが・・。北側には風通しのためだけの小さな窓が一ヶ所設けられているだけ。やはり壁のない日本家屋と壁の建築の西洋建築の根本的な違いだろう。

 写真によるとリビングとメイン寝室の区画は半分ほど壁で残り半分はオープン。カーテンがぶら下がっているだけ。多分バスルームもそうだろう。寝室にバスルームが隣り合わせになるのはお馴染みのスタイル。これは家族構成を考えるとすべてオープンでも納得できるが。。しかし日本人にはどうだろう? 夜中のトイレが近くなる老人にはベストなんだが、私個人としてはあまり好きではない。小さな家には不要かもしれないが、客用のバスルームは無い。やはり基本は二人だけということなのかな?

 キッチンやランドリーは玄関を入って右側、つまり北西側にあり6畳を少し細くしたぐらいの部屋だ。ここらがすごく気になるところだが、奥方はここで家事をするのに抵抗はないのだろうか? 日本なら多分奥方に猛反対を受けそうな配置なんだが・・。出来たものをワゴンでコロコロ・・でも

「私は貴方のワイフであってもメイドではありません」

って言われそう。巷ではメイドさんが大持てらしいけどネ。

 キッチンへ入る前に北側に半円で出っ張った部分があるが、これは暖房設備とのことだ。確かに外から見ると煙突もある。もしかして炊事のためのオーブンなども兼用しているのかもしれない。・・燃料が何かは知らないけど。

キッチン・ランドリーの反対側、南西にはリネン、つまり納戸がある。あとクラックの原因になった地下貯蔵庫もある。たぶんワインがずらりと並んでいるのだろう。

 天井は最低2.5m確保してあるらしいが、高窓などがあるので吹抜のような部分もありそうで、けっこう豊かな内部空間と思われる。もしかして小屋裏収納などもあるのかもしれない(笑)。床高さは東側の出入に3ステップほど要しているので60cmほどだろうか。さらに外に廻って西側には屋上へ上がる階段があり、写真を見てもその幅員は70cmくらいと思われる。この階段をあがって屋上庭園(?)にいける。断熱目的であって今言うところのグリーン対策ではない。

そうそう、南側はクラックのため最終的にはアルミのスパンドレルで覆ったらしい。それと西側に直交して建つ建物が何かはわからない。北側は道路だが、特にガレージを設けたようでもない。そもそも300平米の敷地は背の高い塀で覆われていて、南側の一部だけがレマン湖を眺めるために切り取られているようだ。

 建築されたのが1923年、第一次大戦(1924~1918)が終わってほっとしている時期だろう。さほど住環境を取り巻くテクノロジーが今と比べて発達していたわけではないが、発展途上であったことは確か。そのような大きな変化が始まっている時代に作られ80年を経過した今日まで存在価値を失わないこと。

これが何よりもすばらしいことではないか。 ビバ、ルコル!




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コルビジュエの小さな家

2006年05月17日 |  設計の仕事
 小さな家で amazon.com 検索すると、ほとんどが”大草原の小さな家”か宗教的な本にたどり着く。大草原の小さな家もTVドラマで知っている程度だが、もともとは信仰色の強い本。コルビジュエも両親のために”小さな家”を作ったというから小さな家に住む者(考える者も含め)は善人・・なのかな??

 同じ検索でも Google Earth による検索は面白い。IEやネスケなど一般のネットツールは検索して見つかれば一旦お気に入りに入れておいて後でゆっくり・・という作業になるが、そのお気に入りはあくまでも個人のもの。でも Google Earth なら世界中の人が適当なカテゴリーにまとめたものを公開(これをマイプレース(My Places)と呼んでいる)していて、うまく見つけると各地を飛び回りながら必要な情報を得ることができる。FSの話の時の”米国空港トップ20”などもそのマイプレースでフライ・バイしてきた。もっとも英語が公用語みたいなものでちょっと辛いが Google なら機械翻訳までやってくれる。今回のコルビジュエも上手い具合に彼の作品を訪問するマイプレースがあり、


ロンシャン教会

もちろんロンシャンの教会を最初に見たいので飛んでいく。ずいぶん田舎にあるものだ。なんて思いながら住宅系を見に行くと


普通の田舎屋と間違えそう

こんなのもある! まぁなんとも、普通のヨーロッパの田舎屋じゃないですか。他のアパートメントなども見に行くと、はなはだ失礼ながらどこにでもあるようなアパートだったりして・・すべてが優秀作品とはいえないものあるようで、ある意味ホッとしたり親しみすら感じたのは・・巨匠にたいして失礼かな?

そこで現在の”小さな家”は


Photo: T.Mikulas

このような状態。前述した本から私が想像していたより都会の中にある。外壁の波板鉄板はそのままの様子。反対側(レマン湖側)の外壁はコンクリートブロックらしいが建物が長すぎてクラックもあるとか。その原因は地下に作った貯蔵庫が、レマン湖の季節による水位の変動に浮きの役目をしたらしい。また、この建物は1923年(ずいぶん昔ですね)に建てられており、当時はこのような形状の建物は”自然に対する冒涜”と批判されたと著書にかいてある。

 YUKIさんから、この建物に関する図面情報を頂いた。バックナンバーでも探してみようと思うが、その前に Google SketchUp を使って、私の3D-CAD習熟のためにも昨日から入力し始めたものをお見せする。




 これはコルビジュエのスケッチを複写機のズーム機能を使い1/100で採寸可能に拡大。窓の長さ11mが根拠である。西洋では建物の大きさは内法で示されるので拡大コピーしたスケッチにスケールを当てると、長さの内法が16m(屋上へ上がる階段は別)、短辺は内法4mなどいろいろ解ってきたので、スケッチ画像をJPGで取り込み、これを SketchUp にインポート。それをガイドに寸法を計算しながら水平断面としてモデリングしてみた。実際には西側に別棟があるようだし、一部は高くなっていて高窓などもあるが、ともかく間取りがわかるようなものを作ろうと試行錯誤してみた。初めての SketchUp はフェース(面)の設定に失敗の連続で苦労したが、これは使えるとの実感も強くもった。建築設計に関わらずとも、ぜひお試しあれ。




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Une petite maison 小さな家

2006年05月15日 |  設計の仕事

 いつもブログのテーマとかけ離れた話題ばかりを書いて申し訳ないとおもう。所詮ブログは個人的な日記に近いものと諦めて読んでほしいが、今日は多少なりとも本筋に戻って・・ちょっとだけ前回の話題を引きずった話。

 YUKIさんにコメントをいただいた ル・コルビジュエ の”小さな家”。実のところ私はこの家のことを知らなかった。多分私の年代で建築を学んだ人は ライト、コルビジェ、ミース 御三家の誰かのファンとなっていると思うのだが、私はフランク・ロイド・ライトだった(といっても学術的に研究したわけではなく素直(?)なミーハーなのだが)。素直(なにが?)なところ、先日書いたサボア邸とロンシャンの教会と、同じ建築家が仕事したとは思えないくらい別物のような感じがしてならないのだ。もちろんどちらも優れた建築であることには間違いないのだが、多くの作品を見ずに二つの写真を並べると・・やはり別人の作・・って気がする。だから、どうのこうのという訳ではない(念のため)。




 早速 コルビジェの著書を amazon.com で探し”小さな家”(訳:森田一敏)を購入。100ページにも満たない小さな小冊子で、自筆のスケッチとモノクロの写真が載っている。建築家の難しいエッセイや技術的専門書ではないので誰にでもお勧めできる本だ。なまじ何かを期待して読むと裏切られるような書評の難しい本かもしれないが、コルビジェという人間を知るには良い本だと思う。



 上のアニメーション画像は、その小さな家が建っているレマン湖を Google Earth で検索したもの。あいにく解像度が悪いので家の屋根は見えない。もっともその家は屋上が芝生になっているので衛星写真での発見はかなり難しいだろう(笑)。それと彼の自筆のプランのイメージ。本には一切の図面らしきものは載っていない。過去にも彼の公開されている図面など私は見たことがない。いつもあのくしゃくしゃと走り書きしたスケッチしか見たことがないのだが・・他の諸氏は見たことがあるだろうか?(あるとしたら前川國男先生くらいかな?)

一旦休憩


小さな家

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コメント (2)
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