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写真基礎知識編 露出って何ですか?

2013-09-12 11:18:18 | 写真技術講習
思い通りに写真を写そう!(1)

今回は知っているけど、知らない写真の事!
そもそもカメラってラテン語ですよ!(エッ!ラテン系!!)そうです明るく行きましょう!光がなければ全ての物は見えま
せんから。元々は下絵を描くための、写生道具なのです、暗い部屋の小さな雨戸の隙間から、光が射して反対側の壁に外の
景色がスライドの様に投影されると言う、不思議な現象を利用した器具なのです。この写生機をラテン語でカメラオブスキュラ
と呼んでいました。カメラ(部屋/箱)オブスキュラ(暗い)と言う意味だそうですよ!原語からすれば、皆さんは『その箱!
アナログ箱!フィルム箱!デジタル箱!』を連呼してると言う事です。

ハイ本題に入ります。写真を写すには露出の話は避けて通れません。ん?読み方ですか?『露出』(つゆだし)では有りません
(ろしゅつ)と言います。専門書にはシャッターと絞りを調整し感光材料に光を与える事と書かれています。分かりましたか?
ハイ全然分かりません!露天風呂、露店、露出度、露出狂などこれらの言葉は全て表に出ている事を表していますね。要するに
フィルムやCCDなどが光に対し露出して晒されている(光が当たっている)事だと思ってください。

ここから私の持論です、では良い露出/悪い露出(写した画像の明るさの事です)を決定ずける物は何か?
例えば、これからフライパンで目玉焼きを作ります。ガスコンロの火加減のレバー(弱/中/強)と書いて有りますね、
勿論強にすれば最も熱く、そしてフライパンをコンロに乗せている時間が、長ければ目玉焼きは真っ黒ゴゲ!と言う事は
焦げ過ぎた目玉焼きって不味いですよね!また弱火で短い時間しか火に掛けなければ生焼け。
これも頂けない…卵掛けご飯はいいけれど…
丁度良い火加減と調理時間で目玉焼きを作る事が出来れば、美味しいです!これが適正露出で良い写真です!
ところが、人によって半熟が好きな人、カリカリが好きな人などが居ます。なので良い写真(適正露出)とは
人によって左右されると言う事です。(好みの問題ですね。全自動の目玉焼き機能が有ればそれがカメラモードのオート(A)コンロの火加減を自分で決め調理はお任せ!や
プログラム(P)火加減も調理もおまかせ!機能と言う事になります。まあ万人受けする目玉焼きが出来ると言う事です)

■ガスコンロの火加減=絞り(目の中で明るさを調整する瞳。そのような目に入る光の量を制御するレンズの内部に有る機構)
■フライパンで調理する時間=シャッタースピード(フィルム/CCDに光が当たっている時間を調整するカメラ本体内部の機構)

と考えると理解出来ると思いますよ。詰まる所このたった二つの基本機能で写真は写るのです!!



露出その2
な〜んだカメラを操る基本機能は二つしかないのか?そうですよ!

ところが今覚えた事は、車の運転出来ます!と同じ事、アクセルを踏めば走れるし、
ブレーキを踏めば止まります!だけです。前項のレンズ(車のハンドル?)操作や、光の測り方
等複合的な技術を学ばなければなりません、だって文章を読んだだけで、公道を無免許
運転するのと同じですもの!ましてや自動車教習所(写真専門学校)を出ていきなり
F1レースに参加してプロレーサー(プロカメラマン)で活躍なんて…そんなラッキー人も
居ますが(天才?)

自分の思い通りの明るさで写真を撮る!露出テクニックを使って写してみましょう! 

(A)の写真は、カッコエエ感じに、古い杉の御神木の重厚感や神々しさを表現する為、
太陽の光が斜めに当たっている杉の皮に露出を合わせて写しました。明暗差が有りますので
陰の部分は真っ黒に成ります。(明るい部分を測って合わせたので)
(B)の写真は、逆に杉の陰の部分を測って露出を決めたので、陰の部分は綺麗に見えますが
明るい所はより明るくなり何やら神が宿る木よりも天使が飛んで来そうな感じに成りました、ん〜
(C)の写真は光の当たっている強さを分かりやすく四段階の色分けで表示しました。


と言う事で私はしめ縄の結び目(この高齢な杉が御神木と分かる部分)に視点が有り
そこを見つめる視線が有り、その一点に心を惹かれたが為に画面の主題に露出を決める!
種明かしをすればこの様な感じです。これを私は主題を表現する(ピントと露出を主題に
合わせる事)と考えます。画面のどこに明るさを合わせて写すかが、ポイントですね!
しかし、十人十色ですので、見た物、感じたものは人それぞれで正解は有りません!
自身で写真術を学んで行けば、写真や絵画、美術品等の観賞力も上がる事と思いますよ。


■なぜシャッターを押したのかが、自分で分からなくなったら、一番観たい所、長く見つめている所が貴方の画面の主題で有る事が多い、良い写真は自分自身の心に聞くべし!です!

この基本写真講座を読んでから、一般写真書籍を読めば技術論はバッチリになると思いますが、写真って理系?文系?美術系?
全て必要ですが、実はムキムキの体育会系!健康一番で〜す。そして技術と理論は大事ですが、ガチガチになると柔軟さと感じる
事を忘れ写真が詰まらなくなり。逆に感性と気力だけだと機械を介してますので不安定な気まぐれ写真家に!バランスが大事です!

何となく露出と言う言葉が理解できたでしょうか?今後、写真の露出を左右する絞りとシャッターテクニックも掲載して行きたいと思います!

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写真基礎知識編  マクロレンズは何の為に有るの?

2013-07-19 17:00:21 | 写真技術講習
知りたい!見たい!小さな世界を覗いてみよう!

今回はレンズシリーズ第四話、マクロレンズについて!
マクロ(マイクロ)とは‥一行で言うと日本語では(微細)今迄解説したレンズでは、写せない程近づいて
写せるレンズの事。
絶対では無いですが、おおよその目安として、レンズのmm数+-10cm前後が写したい物に近づける
限界が有るんですよ。(35mm判カメラで 24mmレンズならば、最接近距離が28cm位。85mmレンズなら、
85cm迄、24〜70mmズームでは、38cm迄近づける等目安ですが‥)

味気ないサンプルですが、(A)の写真はズームレンズ70mm側で接近出来る限界迄近づいて
撮影。この写真位が精一杯な所です!ナゼって?やってみて下さい!ピントが全然合いませんから。
その距離がカタログに載っているレンズの最高に近づける数字です。

しかし!マクロレンズ(又の名を接写レンズ)を使えば(Bの写真)グングン近づけます!
(A)ではわから無かった微妙な配線迄,細かく写せました!(微細/MICRO)と言う訳です!

では実際に使ってみましょう!例えば指輪や髪飾り、ネックレス等小さくて細かい物を写す
時に威力を発揮します。フィルム(CCD/CMOS)上で実物大で写せる事って凄い事ですよ!
(例えば、35mmフィルムサイズ=36mm×24.5mmで撮影し、実物のダイヤの宝石が2cmだと
すると、実際のフィルム上でも2cmの実物大で写せると言う事です。ここでは触れませんが
レンズとボディーの中間に接写リングと言う器具を付けるともっと大きく写せます。)


この写真たちは、マクロレンズでの作例集。他にも昆虫や小さい部品等を撮るには接写して
写す事で、良い写真が写せますね!この領域は工夫、発想次第でまだまだ未知の世界です。
花や植物は葉の繊維や、雄しべ雌しべ等は多く写されていますが、例えば海や川の生物や植物を
接写してみれば、また新しい写真のジャンルも開拓されるかも知れませんね。

ご紹介していませんが、接写の中には、細胞レベル迄見える顕微鏡写真や、大型カメラで蛇腹を何個か
連結して写し、昔の小さい故人の写真を高画質で大きくプリントしたい場合などの技術も有ります。
レンズからフィルムの距離が伸びて光が届きにくく成る為の複雑な計算が必要です。この計算もデジタルに
成って今後、後輩達にも伝え残すか疑問です。


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写真基礎知識編 望遠レンズってどういう時に役立つの?

2013-04-27 19:17:55 | 写真技術講習
知りたいレンズの事!

今回はレンズシリーズ第三話。望遠系レンズについて!
どういう時に使うのか?です。

(A)の写真は、広角レンズで広さや、周りの状況を説明。緑豊かな低地と厳しい岩山を表現しています。
しかし、もう一押しインパクトが欲しい!そう思ったら広角とは真逆の特徴を持つ(B)の写真が
欲しいですね!その時、第二の視点を発揮するのが望遠レンズです。この高さの構図のまま大きく
写したい。けれど標準や広角レンズで(B)と同じ様に写すには空を飛ばない限りこのまま近づくのは無理です。
■第一の特徴は、足場に制約が有り近づけない物を大きく写せる!です!!■
ここ迄はなん〜だ記事を読むまでもない当たり前の事。でも良く写真を見てみてね。

■第二の特徴。圧縮効果!近景の山並みと奥に見える主題の山の大きさが何だか同じ位に見える!■
これが望遠の圧縮効果です遠景に写る物を肉眼よりも大きく引き寄せ遠近感を無くす効果が有ります。
望遠レンズの数字が大きくなれば(100より200より300mm)遠景の大きさもドンドン手前に近づいてくれて
大きく写りますよ!
圧縮効果を実践すると、写したいクルーザーを主題
遠景の街を副題にしてどちらも表現したい場合等に
有効ですよ!人の脳は面白い事に五感の内の80%は
視覚情報で判断を下します!
写真はパッと見ただけで、このように心に語りかけ
る事が出来るのです。
なので、『横浜港の美しいトワイライトをこのクル
ーザーで楽しみませんか』と見えないコピーが語り
出します。

写真(株)KMC クルーザーオセアンブルーhttp://www.facebook.com/media/set/?set=a.416391015084660.95693.171046879619076&type=3
望遠レンズ活用術

人物を写すのにお勧め!標準レンズよりも少しだけ数字の大きいレンズを使うと、
モデルさんと程よく声が届く距離です。中望遠レンズと言います。(右端は望遠)

■第三の特徴。背景のボケ味が美しく、主題を浮き出させる!背景を単純化も出来る■


上の図の様に出来れば一脚などを使って安定させたいです!重いレンズには、
写真の様に固定用のネジ等が付いてますよ!このリングはネジを緩めれば、
一脚のポジションそのまま回転して縦横に瞬時に切り替えが可能な作りです。
☆ここでもう一つの法則です!
■手持ちで撮影する場合の法則。手ブレを抑止するには、レンズのmm数=mm数以上の
 シャッタースピードを選べ!です。■

例)100mmレンズなら1/125秒 200mmなら1/250秒以上の速度を選ぶ。
と比較的ブレにくいなので20mmレンズなら1/30秒と言う事になりますが、
1/60秒以下は低速(手持ちで写すのには注意が必要)ですので、条件や構えの習熟度に寄りますね!
長くて重いレンズを使うときは注意が必要と言う事です。

もう一点豆知識です。望遠撮影を手持ちで行う場合の左手のホールドは、図の様になるべく
指をのばしてレンズを支え、親指の付け根の辺りでボディーを支え安定度を上げましょう!

■第四-光を測る道具にも成る。■<専門の計測器スポットメーターの代わりになる>
覗いた画面中の最も明るさを知りたい所をスポット的に知る事が出来る!
一眼レフならカメラに、こんな記号が付いてるのを
知っていますか?カメラが光を測る時、何を基準に
考えるかと言うマークです!(詳しくは別の項目で書きますが)

☆上から、画面の真ん中を重点的に考える

☆お次は、全画面を5分割にして、その平均の明るさを参考に
 する。(このマークが最も平均的で失敗しにくい)

☆下のマークは、山の写真の様に山頂の雪に合わせて測ると
 自分の任意の場所を基準に計測出来るマーク(スポット)

メーカーによって多少の違いが有りますが、ライブやステージ
の撮影などにも主役の顔等をスポット的に測る事も出来ますよ!


☆望遠系レンズで動き回る動物や、スポーツ等通常のオートフォーカスでは、追いきれない
物にはこんなマークも用意されてますよ!M=自分の指でピント合わせ!(マニュアル)
S=通常のオートフォーカス(シングルのS)C=追跡し続けるピント合わせ(コンティニアス)です
通常自分に対して横に動くか、斜めに動く物に対しては、Sでも対応出来ますが、自分に向かって来るもの
に対しては、手動でもSでも難しいので、Cにしてやってみて下さい!競技等の場合は、予めピントを合わせ
て置いて、選手がそのピント位置(ゴールなど)に来たらシャッターを切る方法も有りますよ。
(置きピン)望遠レンズも使い込むと奥が深いので、自分なりに研究してみてね!

望遠レンズのまとめ

■メリット■
☆離れた対象物を大きく写せる
☆圧縮効果により、遠景も大きくなる
☆背景をボカシて単純化出来る
☆舞台やステージ、ライブなどの主役の明るさを任意で計測が出来る。

■デメリット
★大きさ長さがカサバル‥
★重い
★狭い室内などには向かない(あまり近い所のピントが苦手)
★遠近感が失われる
★使いこなすには、それなりに機材熟練度を上げなければタンスの肥やしに変身!

写真が上手くなるには、色々な法則を知っておく事が大切で、言って見れば
魔法の呪文を多く知って実際に活用した方が、機材を使いこなす上で有利ですよ!


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写真基礎知識編 広角レンズの使い道!

2013-04-20 17:51:09 | 写真技術講習
知りたいレンズの事!広角レンズ編

本来レンズから映し出される画像ってマン丸なんですよ!知っていましたか?
だってレンズって丸いですよね!下図の様に円くて周辺に行く程暗くボヤけて消えて行きます。

(A)(B)
そして、(B)図の様に周辺が暗く無く、画像の球形状によるゆがみが少ない
良好な状態の部分をフィルムやセンサーの四角い枠で切り写す事で写真って出来ているのですよ。
広角レンズの表示している数字が少なく成ればなる程、このマン丸が小さくなって歪んで広く写ります。
例えば、35ミリフィルム判のカメラなら35mmより24mmの方が写っている円は小さく歪みが多い
そして、18mmの円以上はもう超広角(スーパーワイド)と言えますし、16mm等と書いてあれば、円が小さすぎて
歪んでイッパイ写りますが、そのまま丸い円がフィルム(センサー)に写っちゃってる!写っちゃてるのはショウガナイので、お魚さんが見てる様に(魚になった事が無いので本当にあんな風に見えているか分かりません)写るので、魚の眼と書いて魚眼レンズ(フィッシュアイ)なんて呼ばれてますね!


狭い交差点のカーブミラーみたいな凸面鏡を想像してください。
広く写すため凸面鏡も大きんです。メリットは広く状況が見える事。
デメリットは、見ている映像までの距離感(肉眼より遠くに見える)が分からない事と
画像が、丸く歪んでしまう事です。

■広角レンズが持っている表現力の特徴:広い視野で説明力が高い画面が写せる
/歪みが有るので変化や個性/近くが歪んで強調される/接近するば迫力、臨場感/
高さや広さ、奥行き感を強く出せる遠近感。



■柱に近づいて見上げる事で、迫力+遠近感+高さ、重厚感を表現。因に柱で太陽を隠せば
ハレーションを起こさずクリアーに写ります!

■低い位置から見上げ縦で写す事で、高さ+天井の迫力+奥行きを表現。

■標準レンズより少しだけ広角レンズで写す風景は、歪みも少なく広く程よい遠近感を出せる!

■広角レンズのその他の特性:標準レンズ望遠レンズ等に比べて、広角レンズの方が、ピントの合う範囲が大きい。
(詳しくは、シャッターと絞りの項目に譲りますが、写真の全面にピントが合っている写真を写したい場合は、遠景と言う条件で絞りF11以上、ピントの合わせる位置が3〜4m位にする。これって写ルンですって言う使い捨てカメラの設定
 なんですよ!このテクは『パンフォーカス』と言います。英語だと分かりづらいですね。まあ全面焦点(ピント)です。



上記の写真は写っている景色の手前から最奥部までピントが有っていますね(パンフォーカス)
百聞は一見に如かずですので、晴れた日に試してみて下さいね!因に最近のカメラで写すのなら
モードはAにして写してね!『A』ってAutomaticの略で自動って事なんだけれど、本当は半自動なんですよ!
自分の好きな絞り(F幾つって言う数字。詳細は絞りの項目で‥)を選ぶと、シャッタースピード(詳細はまた後日)
を、その時の明るさや条件によってカメラ君が写る様に考えて決めてくれる機能です。
(綺麗に写すテクニックは、また後日「露出」と言うコーナーで紹介しますね)


●今度は品物を広角の特性を上手く使って撮ってみよう!
(ア)(ア)は望遠レンズ系で写すと歪みが少なくて良い感じ!スタンダードですね!

(イ)
(イ)は広角レンズ系アレ?何だかビヨ〜ンと伸びているし、真ん中が膨らんで不思議ちゃん!
(ウ)
(ウ)は広角レンズ系で下から見上げて近づいてます。本物よりも大きい感じで、見上げる意味合いは、
   偉大と言うメッセージを構図に込める事。パッケージのインパクトと迫力満点!重厚感を出す事で、
   このコーヒーの味ってコクが有り味わいが深いよ!って写真が語ってくれましたね!品物を写すのには
   普段はあまり使わない広角レンズも持ち味を知れば、用途も多様で自由自在。

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写真基礎知識編  標準レンズって何?

2013-04-15 14:40:11 | 写真技術講習



知りたいレンズの事!

フィルムカメラ・コンパクトカメラ・大型カメラ・デジタルカメラ
色々なカメラが有ります。今回は標準レンズに関する不変的な法則を紹介。


自分のカメラに付いているレンズをジックリ見てみましょう!
すると何やら数字が書いてありますね。18 24 35 50…

これは一体何でしょう?実は人の肉眼で見える範囲や大きさを
基準にしてそれよりも大きく見えるか小さく見えるかと言う
指標の数字達なのです!



では、肉眼と同じ位に見えるレンズの数字は?
その数字を記載したレンズを標準レンズと言います。
(ズームレンズでは、この数字を含むレンズは標準ズームと言います)

厄介な事に、カメラの種類によって標準レンズは異なります。
カメラと言うより、フィルムの大きさやCCD・CMOSセンサー
の大きさによって判断できます!

17.6×24mmフィルムを使用(A)

56×82.6mmフィルムを使用(B)

24×36mmフルサイズCMOSセンサー(C)

フィルムカメラの裏蓋を開くと四角い窓が見えます。
この窓から入る光でフィルムに画像を焼き付けます(A)
(とても繊細な部分ですので、良い子はこの様に
定規を当てたりしないで下さいね!)
この窓の大きさ(フィルムサイズ・センサーサイズ)
■縦mm×横mmの対角線の長さが標準レンズの数字に等しい■
と言う法則です。

35mmフィルムサイズのカメラは、24×36mm=43.5mmで
おおよそ50mmレンズが標準とこんな具合です。
(ちなみに43.5mmレンズ等は売っていませんが)
カメラを通して見える画像の大きさが、肉眼で見る
大きさと同じように見えるのが、標準レンズです。

ですので、この数字よりも大きい数字が望遠
小さい数字が広角と判断できますね!

この場合100と書いてあれば、肉眼の倍大きく見えますし
24と書いてあれば、大きさが肉眼の半分位で広さが倍広く
写りますよ!

デジタルカメラ(C)のセンサーの大きさは、カタログ記載のサイズの
対角線で判断出来ます。

56×82.6mmフィルム判カメラ(B)ならば、その対角線は99mmなので、
100mm前後が標準レンズなのです!


実戦での標準レンズ使用方法の特徴としては、肉眼に近い描写と
癖の無い距離感。違和感を感じないナチュラルなレンズです。
なので、広い景色を写す時は、自身が大きく下がれば広角レンズの様に
自身が写したいものに近づけば望遠の様に、また撮りたい物に更に
接近すれば、接写レンズ(接近して写せるレンズ)の様にも使えて
汎用度が高いです。

モデルさんや人物の撮影で全身を写す場合も像が歪まず綺麗に
写せますし、集合写真等も離れられれば使いたいですね。
試しに大人数の集合写真を広角24mmレンズで撮影してみて下さい。
前列の人と最後列の人の顔に遠近感が出て、大きさが違って見えますよ!



ズームレンズではないレンズを単焦点レンズ(数字が1種類しかない50mm等)
と呼びます。個人的にはズームレンズも技術革新でとても綺麗で使い勝手が
良いのですが、単焦点レンズのピントのキレ(キリリと合って見える)
背景のボケ見等も味が有って美しいです。これはアナログもデジタル関係無く
お勧めです!

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