jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

罪なカヴァ ・・・・・・ VERY COOL / LEE KONTZ

2017-06-09 | ジャズ

 

 

’TRANQUILITY’でも聴こうかと探していると、これが目に留まった。

ジャズ本でよく取り上げられる一枚だが、不思議なことに自分の周りで「これはイイ」と言う人に出会ったことがありません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんなんでしょうか、このカヴァ。いくら‛VERY COOL’と雖も氷柱を額縁風に見立てる陳腐さ、文字の書体、大きさも無頓着、カラー・コディネートはチンドン屋も裸足で逃げ出すセンス。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではありませんが、コニッツもコニッツ、頬杖をついて「どお?」だって。ま、ここまでくれば、もうご立派と言うほかありません。

 

このカヴァのせいでまともに聴いた記憶が全くなく、初めての気分で針を落としたところ、10秒もすると、長年、蔑ろにしていた迂闊さが恥へと変わった。

トリスターノ理論がどういうものなのかよく分りませんが、これは「コニッツ流・ハード・バップ」。でも、BN、PRESTIGE等々、レーベル・キャラで聴かせるハード・バップ作品群と一線を画している。

STORYVILLE、ATLANTIC盤や初期のサブコンシャス・リーばかりにスポットが当たり、VERVEと言えば、野心作'MOTION’の方に目が行くけれど、一枚のレコードとして聴き易さも含めて完成度、充実度では、案外、上位に食い込んでくるかもしれない。

 

人気曲として知られる‛Kary's Trance’が収録されていたとは知りませんでした。‛INSIDE HI-FI’ではtsと吹き分けていますが、本作ではas一本に絞り、本気度はこちらが上に聴こえます。

オリジナルを2曲も取り入れられたD・フェララ(tp)もコニッツを足を引っ張ることなく好演している。またスタンダード2曲、'Stairway To Stars’、'Crazy She Calls Me’ もメロディの良さに頼り安易に電子レンジでチンしたり、或いはミキサーで切り刻んだりせずにじっくりと煮込んでいくコニッツは、やはり物が違います。

パーカーの‛Billie's Bounce’で〆るあたり、このアルバムに対するコニッツの一本、筋が通った意欲が解るというもの。

国内モノラル盤なのに、鮮度はともかく意外に音が前に出てくる。中でもインドのbが。急にオリジナル盤で聴きたくなりました。

カヴァで随分、損をしている作品かも。尤も騙された自分が悪いのですが・・・・・・・・・

  

『音楽』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 新緑の木曽谷から伊那谷へ ... | トップ | SONNY CRISS / IN PARIS ・... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ルネ)
2017-06-10 21:43:01
聴いたことありません、やっぱり、ジャケットのせいで。
どこがクールなんだよ、と思ってました。
ケリーズ・トランス、こちらのほうがいいですか、そう言われると聴かなきゃ、ですねえ。
安いオリジナルに出会うことを祈りましょう・・・
Unknown (dodge(bs))
2017-06-10 23:48:42
金持ちのVerveとしてはお遊びのつもりだったかもしれませんが、中途半端は止め、いっその事、赤文字でVERY COLDとした方が一般受けしたかも(笑)。
尤も、絵像が最悪なんですが・・・・・・
 
中身が良くても、外見がこれじゃ、手、腰を引きますよ。
結局、安値狙いに落ち着きますね。

コメントを投稿

ジャズ」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。