jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

昔から苦手な一枚 ・・・・・ GNU HIGH / KENNY WHEELER

2017-02-27 | ジャズ・tp

 

 

 

リリースされた当時、随分、好評を持って迎えられた作品(ECM)。

パーソネルは、

Kenny Wheeler(flugelhorn)  Keith Jarrett(p)  Dave Holland(b)  Jack DeJohnette(ds)

録音は、June 1975. NY

 

Kenny Wheelerの名は全く知らず、1970年のDB誌のクリティク・ポールで‘The Talent Deserving Wilder Recognition’、つまり新人賞?を、あのW・ショーと分けていた、と知り驚いた。

1930年生れ、遅咲きとでもいうのでしょうか。録音時は45歳。

現代音楽から前衛ジャズにも通ずるプレイと透明感あるフリューゲルホーンはECMのレーベル・キャラクターにピッタリ。しかも、リズム・セクションは当時の最先端の一つ、となれば・・・・・・・・・

 

リアルタイムで聴いた時から ・・・・・・・・・、再度、じっくり聴き直したが、やっぱり自分には合わないなぁ。

 

ウィーラーのフリューゲルホーンは、結構、HOTに鳴っているが、ソロの組み立て、展開が意外にパターン化され、途中からどれも同じように聴こえ、しかも音色自体が澄んでいるのでワン・ホーンでは表現力に限界が浮き出てしまう。

また、キースとのコミュニケーションを積極的に行っているとは思えず、キースは「じゃぁ、オレはオレで演るぜ」と言わんばかりに前のめり気味、サイドとしてはOBラインを超える局面も。

事前の打ち合わせ通りなのか、それとも自然の成り行きなのか、キースのソロ・スペースのほうが長く「主客転倒」している。ウィーラーのセッション・リーダーとしての自覚が充分でなかったかもしれませんね。いゃ~、演り始めて、「こりゃ、ものが違う」と思ったのかも。

あくまで勘ですが、ウィーラーもキースもこの企画に内心は気乗りしていなかったのでは。

演奏レベルは決して低くないけれど、やはり、tpのリードとpのアシストが噛み合わないと「tpワンホーンものは難しい」、という壁は超えられないと思う。

 

ま、「お前の耳はタコだ」と笑われるのは、覚悟の上ですが(笑)。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (些)
2017-03-01 21:51:24
はじめまして。
私自身、後期のウィーラーは好きなのですがこのヌーハイに関しましてはジャレットとの相性が合ってないとずっと思っていました。
それとウィーラーの音域自体は広くても フレーズといいそこまで引き出しの多い奏者ではありませんので少し退屈に感じていました。やはりtpのワンホーンは難しいんですね。
Unknown (dodge(bs))
2017-03-02 18:22:07
些さん、コメントありがとうございます。

世評はすこぶる高いアルバムなので、失笑覚悟でUPしましたが、相性、引き出し等々、同じ感想をお持ちの方が居られると知り、安堵(笑)しました。
後期のウィーラーは聴いていませんので、機会があれば勉強したいと思います。

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