オータムリーフの部屋

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豊洲移転-無責任お役所仕事の典型

2016-09-19 | 政治
莫大な予算で施工された豊洲新市場の「盛り土」問題の真相も経過も都民はうかがい知ることはできない。
東京新聞15日朝刊がスクープを報じた。石原慎太郎都知事が在任中の2008年、地下コンクリート箱案を提示していたことがわかった。「もっと費用のかからない、しかし効果の高い技術を模索したい」と説明。その後、専門家会議の座長が「新しい方法論を試すにはリスクが高い」と指摘したのに、「その人の専門性というのはどんなものか分からない」などといちゃもんをつけた。さらに、専門家会議が盛り土計画を固めていたにもかかわらず、「コンクリートの箱を埋め込むことで、その上に市場とかのインフラを支える、その方がずっと安くて早く終わるんじゃないか」と持論を展開していた。
 
さらに石原氏は、BSフジ『プライムニュース』に出演し、強弁をしていた。「僕は騙されたんですね。言葉は悪いかもしれないけど、めくら判を押されたというか、つんぼ桟敷に置かれたっていうかね。結局ね、してない仕事をしたことにして予算出したわけですから、その金どこ行ったんですかね」
在任中に自分で注文をつけておきながら、「騙された」と被害者面とは、かなりの認知症か。
 
石原が“コンクリートの箱”案をもち出した背景には、設計事務所やゼネコンとの癒着疑惑もちらついている。さらに、豊洲新市場をめぐっては業者の落札をめぐる不正疑惑も浮上している。
築地市場(中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)の主要建物3棟の建設工事で、1回目の入札不調後、都当局が入札予定の大手ゼネコン側にヒアリングを行い、積算を事実上聞いていたことが、都幹部や受注ゼネコン幹部の証言で分かった。主要建物3棟の建設工事は別々に発注され、2013年11月の1回目の入札で、青果棟に鹿島の共同企業体(JV)、水産卸売場棟に大成建設JV、水産仲卸売場棟に清水建設JVがそれぞれ単独で参加予定だったが、辞退し、不調に終わった。翌14年2月の再入札では、3件の予定価格を計407億円引き上げて実施。3棟をそれぞれのJVが落札した。受注ゼネコンの幹部によると、1回目の入札では3社は独自に積算した価格より都の予定価格が大幅に安く、資材や人件費が高騰する中で採算がとれないため、辞退したという。都幹部は「入札参加が数社ある場合は見積もりが一番安いところを基準にするが、今回は1社。談合というか、随意契約という風に見えてしまうところはある」と証言した。朝日新聞の取材に対し、鹿島は「事前に受注調整を行ったなどの事実はない」、大成建設は「工事は適正な手続きを経て受注している」、清水建設は、見積価格を都に伝えたり、都から予定価格を上げるので落札してほしいとの要請があったりした「事実はない」と回答している。
 
その後の再入札で3棟工事の予定価格が計407億円増額され、いずれも予定価格の99%超で落札された。
受注ゼネコン幹部は「再入札前に予定価格を引き上げるから落札してほしいと都側からヒアリングとは別ルートで要請があり受け入れた、と社内で説明を受けた」とも証言した。都幹部はこうした要請を否定している。
 
 
巨額の大赤字を出しても責任問われず“わたり鳥”
「伏魔殿ぶりは国以上──」。東京都の天下りの実態についてそう明かすのは、伊藤悠都議(民主)だ。
 
  東京都の外郭団体は、都政と密接した事業を行う「監理団体」33団体と、東京都が出資し、運営状況の報告が求められる「報告団体」50団体がその中心だ。たとえば、前者は、先の東京都住宅供給公社や東京都新都市建設公社が、後者は東京メトロなどが指定されている。 東京都が、国以上に問題とされる理由は、この両団体への天下りこそ公表対象だが、それ以外の各局に無数にぶら下がるその他の外郭団体については、天下りの実態はもちろん、外郭団体の数さえ誰も把握していないからだ。 国との違いはそれだけではない。在職中に出世競争に敗れ“肩たたき”されて天下る国家公務員と異なり、都職員の天下りは総じて定年退職後。悠々自適の第2の人生を送る場にすぎない。 たとえば、09年8月~10年7月の1年間、東京都の幹部職員の退職者数は計236人。そのうち、監理団体と報告団体に79人が天下り、このほか、公益法人に44人、民間企業に29人、再雇用・任用などに55人と、未就職者はわずか1割強だ。定年退職後に、安定した収入源が保障されている。天下り90%とは???・・・・都職員には出世競争もないらしい。自分に関係ない問題に首を突っ込んで人に恨まれない方が良い。事なかれ主義が蔓延するのも無理はない。
 
  不透明な天下りをチェックする内部機関はある。総務局管理団体指導課だ。だが、都庁の課長にとって局長や部長はまさに雲上の存在。「一課長が、元上司に不透明な天下りをやめろと言えるはずがない」(伊藤都議)。批判の矢面に立つ国を隠れ蓑に、首都の“わたり鳥”たちはまさに野放し状態だ。大半の公務員はおいしい待遇、業務の非効率、横並びのぬるま湯体質の中にいる。
 
 
なぜ専門家会議が提言した「盛り土」が行われず、地下に空間がつくられたのか。日刊ゲンダイによると、工法変更の裏に経営危機に陥った「石原銀行」の存在があった。
  豊洲市場予定地で環境基準の4万3000倍という高濃度のベンゼンが検出された08年5月。土壌汚染対策について当時の慎太郎知事は定例会見でこう発言している。
〈もっと費用のかからない、しかし効果の高い、そういう技術があるかもしれない〉(08年5月16日)
〈技術的なことをリサーチするのは私たちの責任。いたずらに金をかけることで済むものじゃない〉(08年5月23日)
その年の7月に専門家会議の最終報告で「盛り土」が提言されるのだが、それまでの過程で慎太郎氏が、汚染対策にかかる“カネ”をしきりに気にしていたことがわかる。
  都庁の内情に詳しいジャーナリストの広野真嗣氏が言う。
「専門家会議の最終報告を愚直にそのまま実現しようとすると、費用は1000億円を超えると推計されました。タイミングの悪いことに、その直前の08年3月の都議会で経営不振だった『新銀行東京』について、1000億円の減資と400億円の追加出資を決めたばかりだった。そのため当局は、豊洲の土壌汚染対策について、新たな財政支出をなるべく抑えた上で、効果的な方法を模索せざるを得なくなったのです」
「そもそも石原知事は豊洲市場のことに関心がなかった」(都庁OB)という声もある。都民のための「食の安全・安心」にカネをかけるより、自分のメンツが大事。
 
 
築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の主要施設下で土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、都が地下空洞を設けた理由について、汚染トラブル時の重機搬入用だったとの見解を調査報告に盛り込む方向で検討していることが18日、都関係者への取材で分かった。当初は配管用と説明していたが、その後、雨水などをためるタンクなどの存在も発覚。都の担当者間での情報共有ができておらず、事実確認のための調査は迷走を続けている。
 
ある幹部は「建物下の地下水で汚染物質が出た際に重機を入れて掘るため、地下空洞を設けると説明を受けた」と言及。別の幹部も「汚染除去は終わっているが、万が一に備えて二重、三重の対策をするのが都の責務だ」と話す。ただ、青果棟以外の2施設の地下は、人がくぐらなければ通れないほど低い位置にまで配管が敷設されており、実際に現場で重機が稼働できるとは思えない。
 
複数の関係者によると、21年7月以降、22年7月までには地下空洞を設置することが決まっていたとみられるが、盛り土を行わない安全対策が適正かどうか専門家会議には諮っておらず、手続き上の瑕疵があったとされるが、専門家の見解など初めから採用するつもりはなかったのではないか。
 
技術会議の当時の議事録には、「空洞を確保することで地下水の浄化が可能になる」と短く記載されており、ここで「盛り土抜き」に舵を切ったことがわかる。しかし、技術会議委員だった川田誠一・産業技術大学院大学学長は「都から説明はなく、議論はされていない。(全面的に盛り土をするという)専門家会議の結論を実現するためにやってきたのに憤りを感じる」と語る。
 
都側にしてみれば、専門家会議が提言する「全面盛り土」にすると、工期も費用もかかるため無視したということだろう。はじめから、専門家会議は「安全」を演出するためのアリバイつくりで、提言に本気で耳を傾けるつもりなどなかったのだろう。
 
18日(日)フジテレビ「新報道2001」では、2011年8月30日付けで総額333億円余の「豊洲市場土壌汚染対策工事」の契約書を公開した。この契約書には建物下に盛り土をしないことが明記されており、ゼネコンと石原都知事名で交わされている。知らなかったとか、だまされたという説明は通らない。
 
都が地下空間を利用した工法の採用を判断したとみられる2009年7月から10年7月に、中央卸売市場長だった岡田至氏は18日、「都において調査が進められており、その結果が出されるまでは個別の取材は、控えさせていただいています」とのコメントを出した。都民にもっともらしい説明を考える時間稼ぎか? 官僚組織に広まった伏魔殿、小池改革が手打ちや討ち死で終わらないことを願う。
 
9/20
都の元中央卸売市場長の岡田至氏が20日、共同通信などの取材に応じ、建物下に盛り土を実施しない工事の発注を決裁したことを認めた。発注仕様書の決裁はしたが「(問題発覚まで)盛り土がされてないとは認識していなかった」と述べた。
「移転を進める責任者として、専門家会議の提言を着実に実施する立場だった。盛り土をしないよう指示したり、地下空間を利用することを議論したりした記憶はない。(決裁の)ハンコを押しといてなんだと言われるが、そこまで確認してなかった」と話した。

何ということだ。信じられないね。自分の職務をわかっていないわけではないらしいが、仕事なんかやる気がないと言うことか?部下を信頼しているから、すべてめくら判で済ましているわけね。ここまで腐っている組織でも改革できる???
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