映像と写真でつづる 地球の記憶
「世界遺産」といっても、人類の叡智の結晶が普遍的価値を持つ「文化遺産」と、地形や大自然の美観と保全を必要とする「自然遺産」、両方にまたがる「複合遺産」の3つのカテゴリーがある。
例えば、イタリアの「アテナ神殿」、インドの「タージマハル」が文化遺産、カナダ・アメリカ国境の「ナイアガラの滝」、ニュージーランド北島の「間欠泉」が自然遺産、オーストラリアの「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」、グアテマラの「ティカル国立公園」が複合遺産として有名である。
各国の世界遺産の写真は、どれも甲乙つけがたいものだった。ただ、世界遺産に登録されている日本の「屋久杉」や「姫路城」の写真の前では、やはり格別な思いがした。
特に、樹齢7000年を超えるともいわれる縄文杉(樹齢1000年以上のものを屋久杉というらしい)は、威容堂々、大樹という言葉でさえもその前には掻き消えていくような気がした。実物をいつか必ず、この眼で確かめてみたい。
世界は一本の樹によって支えられているという「宇宙樹」の神話は、北欧神話に出てくるユグドラシル(トネリコ)をはじめとして、世界を象徴する自然物として語り継がれている。宇宙樹は他にオーク、オリーブ、ブドウの樹などがよく知られている。
地域を問わず古代の人々が、いかに自然を畏怖し敬意を払ってきたかが窺われる。ただ静かに佇み、ひっそりと齢を重ねていく存在は、それだけでわれわれに教えを諭しているのではないか。そう思えてならない。
むろん、そんな気がするというだけのことなのだが。
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■世界遺産写真展III
主催:TBS
会場:横浜高島屋ギャラリー(8階)
期間:3月7日(月)まで開催
横浜高島屋イベント情報
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