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メディアリテラシー

2017年02月25日 | ランドマーク・ポスト
アメリカではほとんどの人が、テレビや新聞などを含めたマスコミ発表を信じていません。アメリカのマスコミ報道を正しいと考えているのは、アメリカ人のわずか32%にしか過ぎないのです。ところが恐らく日本人のほとんどの人は、テレビや新聞に載ったことは正しいと信じています。

本当でしょうか?

ジャストシステムが昨年12月に実施した「メディアリテラシーに関する実態調査」によると、政治や経済について「新聞(全国紙)をよく参考にするし、信頼している」と答えた人の割合は、20代と30代では18.8%で、50代は41.4%、60代は42.3%でした。また、10代の4割弱が、同じニュースでもメディアにより表現や報道のされ方が違うことを理解しているそうです。なかなか優秀ですね。

REUTERS INSTITUTE DIGITAL NEWS REPORT 2016によると、「You can trust most news most of the time」に同意した人の割合は日本では43%でアメリカでは33%でした。両国とも50%未満ですね。「You can trust journalists most of the time」に対して同意した人の割合は、日本では21%でアメリカでは27%でした。アメリカ人と日本人を比べても大差ありませんし、ジャーナリストへの信頼度に関しては日本の方がむしろ低いです。

アメリカ人と日本人のこの大きな違いは何だろう?メディアリテラシーが不足しているのでしょうか?

なぜ、このブロガーは誤った先入観でブログ記事を書いているのでしょうか。メディアリテラシーが不足しているのでしょうか(苦笑)。マスコミが無能だとか一端の評論家気取りですが、批判の出発点で事実を誤認しているので、その後の記事内容が空回りしています。端から見ると滑稽です。

「You can trust most news most of the time」に同意した日本人の割合は43%で、調査対象26カ国中15位です。ほぼ中間に位置しています。ところで、マスコミ報道を正しいと信じる割合が低い国民ほどメディアリテラシーに優れているのでしょうか?ギリシャはこのランキングで最低(20%、26位)ですが、日本人はギリシャ人を見習うべきでしょうか。フィンランドは当ランキングで最高(65%、1位)ですが、フィンランド人はマスコミ報道を鵜呑みにする愚か者の集まりでしょうか?

そうではありませんね。ギリシャでは報道機関が政治的腐敗や買収と関連し、金融危機の遠因にもなっているとされ、国民から信頼されていないようです。マスコミ発表が信じられないのは決して望ましい状態ではありません。一方、フィンランドではジャーナリストが高いプロ意識を持ち、客観性と独立性を重視しているので国民から信頼されているようです。

どうしてやみくもに信用してしまう人が多いのか、私には分かりません。

どうして「やみくもに信用してしまう人が多い」という誤った先入観に凝り固まってしまったのか、私には分かりません。このように思い込みが激しくジャーナリズムの専門教育を受けていない人がその日の気分で書くブログ記事に比べると、日本の主要メディアの方が格段に信頼性が高いと思います。

ところで、日本でメディアリテラシーを論じるなら、プロレスやジャニーズ事務所ではなく、福島第一原発事故の報道やテレビ局への政治圧力などに言及すべきではないでしょうか?前世紀のプロレス報道がどうだったか・・・皆さん、興味ありますか(失笑)。
コメント
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