アメリカの日本庭園専門誌「数寄屋リビングマガジン」は毎年、日本にある庭園のランク付けを行っており、14年連続で島根県安来市の「足立美術館」が1位に選ばれたと4月22日付の朝日新聞土曜版の「フロントランナー」に庭園部長の特集記事が掲載されていました、私も以前、山陰を旅した際に立ち寄り、美術館の大きな窓を額縁にした庭園と、その先の山を借景にした「名庭園」に感動しましたが、その記事の中には2位に桂離宮(京都)、3位に山本亭(東京)とありました。
「山本亭」の知識が無くネットで調べると「山本亭」は柴又の帝釈天に隣接している事を知り、我が家からも近い為、さっそく出かけてきました。
地下鉄千代田線(常磐線)金町下車、京成高砂線に乗り換えて一つ目の柴又で下車し、帝釈天脇の道を歩いて10分、江戸川土手脇に「山本亭」がありました。
「寅さん」と「さくら」像
京成柴又駅前に以前から建てられていた「寅さん」像の向かいに、今年「さくら」像が置かれた
山本亭
亭の案内文によると関東大震災以後、当地に移り住んでカメラ部品製造で財をなした「山本栄之助」翁の自宅を葛飾区が取得して平成3年から一般公開されており、建物は木造瓦葺き2階建で、伝統的な書院造りと洋風建築を複合させた和洋折衷の建物と純和風の庭園の調和が見事とされ、文化的な価値は海外でも高く評価されているそうです。
亭の向かいにある階段を登ると「寅さん記念館」と江戸川の堤に出ます
「寅さん記念館」
川の対岸は私が住む松戸市です、高いビルは伊勢丹松戸店 「矢切の渡し」があるが対岸には何も無い
山本亭
長屋門
長屋門を入ると日本家屋に続く 玄関は閉められていて来訪者は裏手の専用入口に回ります
玄関
和洋折衷の家屋
防空壕跡だそうです
茶室が左手にあった
観光客用の入口
入館料は¥100.-
和室6室中、2室は床の間、違い棚、明かり障子、欄間からなる書院造、家全体を取り巻く廊下は天井が数寄屋風で大きなガラス戸、ガラス欄間が目立つ
座敷からは広くはないが手入れされた日本庭園が見れる
座敷に座ってのんびりと庭園を観ながら女子会中
何故か左から「北京」、「柴又」、「ウィン」の時刻を表すゼンマイ仕掛けの時計が掛けられていた
抹茶と和菓子セットは¥600.-
閉じられていた玄関の内側 玄関に置かれた人力車
玄関の間 玄関の間の横にある洋間のステンドグラス
洋間 暖炉もあった
江戸川堤に咲くツツジ
亭内の休憩所 亭の外観