笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

指導の本質とは

2008-12-29 10:31:55 | Weblog
 今年もあともう少しで終わる。練習は、5日まで休みである。昨年は、選抜優勝大会に出るということで、私の気持ちは年末年始も練習は休んでいても気持ちはそのことばかり考えていた。今年は、その選抜優勝大会から始まった。予選突破はできなかった。子どもも私もかなり緊張していたと思う。普段通りのことがなかなかできなかった。選抜には魔物がいると言う人がいた。今の子ども達もそうだが、そのときの子ども達も「しっかりやろう」「勝てるかもしれない」などという気持ちが入るととたんに体はかたくなってしまう。だからこそ、いつもの動きをいつも通りにできるようになるために練習が大事だと思う。それでも難しい。そこが指導者の力量なのかもしれないなと思う。

 今年は、3年生が入団しなかった。新しい団員がいない中でのスタートとなった。ベンチメンバーぴったしの12人での練習が始まった。これでは、いずれ衰退の一途をたどると思った。ただでさえ、女子の少ない学校である。いろいろな人と相談をしながら、口コミで2年生の子達が4人練習に参加するようになった。保険だけには入ってもらい、後は一切の拘束はなし。来るのも帰るのも自由。身体を動かすこと、ボールに触ること、バレーボールに親しむことをねらいとしてスタートした。子ども達は、この1年でずいぶん慣れ親しんで、バレーに対する興味もわいたのではないかと思う。来年度はどうなるかわからないが、こういうスタイルもあっていいんじゃないかと思う。

 私は、草野健次著「指導者の人間学」をいつも机の横において、読みながら自分を振り替えることが多い。今、世の中が不安定である。自分ができることとは何かなどを考えたりもする。本の中にこんなことが書かれていた。

「指導の本質とは」目の前にいる子どもの20年先、30年先の成長した姿を心の中に思い描きながら指導することである。

 今世の中は目先のことばかりである。私は、子ども達が40歳頃から周りの人を明るく照らすような、そんな人になってほしいなと思う。そのためにも自分もそうありたいと思う。日々努力。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする