フタコブラクダ生活

双子育児・会社生活・好きな本や音楽・・心に留めた事、日々の記録です。

『ゆれる』

2007年11月02日 17時18分36秒 | 映画
一昨日夜、少し子供たちが早めに寝たので図書館で借りてきたDVD鑑賞。

『ゆれる』 
出演:オダギリジョー、香川照之、真木よう子、伊武雅刀、蟹江敬三
監督:西川美和

法事で実家に戻った弟がオダギリジョー。職業カメラマン。都会で自由気ままな暮らし。
実家のガソリンスタンドをついだ真面目な兄が香川照之。
幼馴染(真木よう子)と一緒に渓谷にきた兄弟。
つり橋の上でもめる兄と彼女を目撃した弟。
落下したのは突き落としたのか、それとも事故だったのか。

人の記憶は自分の都合のいいようにすりかえられる。
最後になるまで本当の真実が観てる私にもわからなかった。
観終わった後も、本当の所はどうなんだろう?と思っている。
でも兄弟は何があっても兄弟なのかな・・血の繋がりは切れないし。

オダギリジョーは、何に出ててもオダギリジョーだ。
「オダギリジョー」っていう一つの商品みたいなものかも。
情けない顔がすっごく格好良かった。。

演出が、どうも「誰もしらない」に似てるよなぁ~と思ってみていたらそれもそのはず。
監督の西川美和さんは是枝監督の弟子だった。
「誰もしらない」の雰囲気が好きな方にはおすすめ。


バベル

2007年05月24日 17時14分47秒 | 映画
GWのことで、すっかり忘れかけたが『バベル』を観てきたのだった。
ちょうど子供たちは登園日で、私は会社が休みの日。
1人で何を観ようか少し悩んで(ちょうどお昼の時間帯で他に観たい映画が無かった)チケットを購入。
平日ということもあって空いてた。
多分ニュースでこの映画を観て気分が悪くなったというニュースも流れたあとだったからであろう。

全体的に重くて暗い映画だった。
東京-モロッコ-アメリカ-メキシコとそれぞれ繋がりが無い場所での出来事なのだが、それでも世界は繋がっていて、でも言葉も気持ちも通じ合わない・・という感じであった。(すみません。何を言ってるのか意味不明ですね。)
バベルのタイトルの意味がわからず観たのだけれど
バベルとは旧約聖書にある町の名前で、その地に塔を建てようとしたことに神様が怒り、バベルの人々に別々の言葉を話させるようにしたため話が通じ合わず人々はバラバラになってしまった・・という話から来ているらしい。
確かにそのとおりの映画であったと思う。
観終わった後、上映時間が長いのもあったけれど、哀しいとかでなく気分が少しどんよりしてしまった。カップルにはお勧めしません。

菊地凛子さんは、聾唖の役を頑張っていたと思う。
ほんとうに喋れないし聞こえないんじゃないか?と思えるほどよく演じられているように見えたのだが、実際に聾唖の方が見るとやはり違うのだろうか。
個人的にはメキシコ人の甥っ子のガエル・ガルシア・ベルナルが格好よかった・・。
ちなみに気分は、大丈夫。気持ち悪くもならなかったし。
でも、画面がチカチカ光ったりするのと大音響なので人によっては確かに頭痛とかするかもしれない。なので、これから見るかたは気をつけて。

それにしてもブラピは、年取ったなー。

パイレーツオブカリビアン デッドマンズ・チェスト

2006年09月13日 13時49分47秒 | 映画
なんだかんだで忙しいのだけれど、
こそっと映画も観に行ったりしていた。

興行成績がいまや全世界第3位になるという『パイレーツオブカリビアン デッドマンズ・チェスト』(1位がタイタニック・2位がロードオブザリング・・どっちも観たことが無いんだけど。)

前作はDVDで観た。
今回はその続きで、ジョニー演じる海賊のジャックスパロウがある契約を取り交わした幽霊船船長に追われる話。。
共演はオーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ。
それにしても、ジョニーはどうしてこんなにセクシーなのか・・。
なのにオーランドの方が出番が多かった気がする。
そしてアクションシーンが長い~。
話としては前作の方が面白かったかなぁ。
そして来年5月公開の第3作へと続くのだが、前作を観てないとわからない終わり方。
第4作まであるらしいのだが、どこまで行くのかジャックスパロウ。

でもやはりというか、さすがというか、ディズニー製作。
細部の演出はすごい。
本当にディズニーランドのカリブの海賊を再現したような場面が何度もあった。そんな変なところで感動してしまった。

ところで、私はドッキリ系の映画に弱い。
ホラーでもいきなり地面から手が出たり、いきなりベッドに引きずりこまれたり、ビックリ箱的要素にとことん弱い。
パイレーツでも1度だけそういう場面があったのだけれど(観る人によっては、え?あそこが?とも思うはず。)そこで思い切りビクっとして、手に持っていた珈琲を隣にいたダンナに浴びせてしまった・・・。ダンナでよかった・・・。
そしてそのダンナだけれど、途中寝ていたらしい!
信じられない。どうして寝られるんだ?
気が付いたら寝ていて話が飛んでいた・・って。。あのねぇ。

→公式サイト

新しい映画館

2006年05月10日 17時00分30秒 | 映画
昨日blogに書いたばかりの「かもめ食堂」・・
よくよく調べたら水戸で既に上映中。ありゃー?
4/26にオープンした新しい映画館シネプレックス水戸にて。
まぁ、友達とも会えたし欲しかった買い物も出来たからいいのだ。

シネプレックス水戸・・会社帰りに歩いて10分で行ける。
こう近くにあると、いろいろ観たい気持ちがウズウズしてくる。
なんとか時間をやりくりして観てやろう。。という気になってきた。
年休は、休むためにあるものなのだ。

さて、今週末は遠足なのだが・・天気悪し。
まるで毎日梅雨入りしたような天気の悪さ。
雨の日に、ディズニーランドに行って楽しいでしょうか?
パレードとか中止になったりする?
土曜日だけでも晴れ間が見えないかなぁ。

『かもめ食堂』

2006年05月09日 16時25分53秒 | 映画
GWの真っ只中に、銀座まで行って映画を観てきた。

『かもめ食堂』
 主演:小林聡美・片桐はいり・もたいまさこ
 原作:群ようこ

小林聡美さんは、「かもめ食堂 ruokala lokki」の店主サチエ役。独りでフィンランドのヘルシンキにて開店するが、1ヶ月間お客なし。

初めてのお客さん、日本かぶれのトンミヒルトネン(確かこんな名前)にガッチャマンの歌を聞かれてもわからず、帰る道すがら考えているところに観光客らしきミドリ(片桐はいり)に遭遇。歌を教えてもらったお礼に家に泊め、そのままミドリは食堂を手伝うことに。

少しずつお客が増え始めたある日、マサコ(もたいまさこ)がヘルシンキの空港に降り立つ。しかし、荷物は出てこずターンテーブルは回りつづけ・・。


かもめ食堂のメインメニューはおにぎりなのだが、他にも豚カツやら豚生姜焼きなんかが画面いっぱい調理している場面が出てきてお昼近くに観ていた私にはかなり辛い仕打ち!

フィンランドの町並み・・綺麗だった。
どうして3人が3人ともフィンランド?なんだけれども、理屈抜きにユルユルと楽しめる内容。
旅に出るのもそこに住むのも人それぞれ理由があって、やりたくないことをやらないで生きていけたらいいなぁ~としみじみ思わずにいられない。
そしてそしてもたいまさこさんは!ずーっと変わらない!
あの微笑み・・猫が好きの頃からずっと同じ微笑みだ。
水戸でも上映予定があるので、もう一度観に行こうかな~。

それと、映画の中で使われていた食器に家具がいちいち素敵だった・・・。
公式ブログにLINKがはられているが、イッタラというメーカーの食器らしい。色も形も可愛らしい~。
調理器具もお洒落すぎる・・。

観た人にしかわからないけれども、絶対に観た人は自宅で珈琲を入れるときにフィルター内の粉に指入れておまじないしているだろうなぁ。私は、もちろんしてます・・。ふふ。

公式サイト:かもめ食堂

チャーリーとチョコレート工場

2005年10月06日 16時40分35秒 | 映画
業務も一段落したということで、年休を取って映画を観に行ってきた。

『チャーリーとチョコレート工場』
 監督:ティム・バートン
 出演:ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア

原作はロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』。
1971年にジーン・ワイルダー主演で一度映画化されている。
チャーリー・バケッツは貧しい少年。1年に一度、ウォンカ社のチョコレートを買って食べるのが楽しみだ。
そのチョコレート工場は15年間閉鎖されたまま。誰も出入りするのを見たことが無い。
ところが、ある日町中に張り紙が。
社長のウィリー・ウォンカは世界中で5名だけを工場に招待する。
チョコレートの包み紙の中に、招待券となるゴールデンチケットが入っている。。
そして可愛げのない子供たち4名がそのゴールデンチケットを手にすることになる。
チャーリーは、ある日拾ったお金でチョコレートを買う。すると、中にゴールデンチケットが。。

ティム・バートンとジョニー・デップといえばまさにゴールデンコンビ。映画が面白くないわけが無い。
バートンらしく、ブラック・ユーモアもたっぷり。
そして工場で働くウンパルンパの歌と踊りが絶妙で、バートン映画おなじみのダニーエルフマンの音楽が最大限に盛り上げていたのではないだろうか。

主演のジョニーは大好きな俳優なので文句なし。
でも、主演はどちらかというとチャーリーを演じたフレディー・ハイモアと言ったほうが良いのだろう。
貧しくて、でも心優しい素直な少年という役どころにぴったりだった。

チョコレート工場の中は、もちろんCGも使っているんだろうけどセットだというのが驚きだった。
チョコレートの川や滝(本当にチョコレートで作ったらしい)。。木の実や草まで食べられる。
昔童話で読んだ、お菓子の家を思い出してしまった。
ティムバートンは、おとぎ話のような世界を作り出す天才だと思う。


そして家に帰り、子供にウンパルンパの挨拶を仕込む夫・・・。
なんだかわからないなーって顔しながら、シュウが手を交差して肩にかけておじぎしてた(爆)
DVDになったらまた家で観よう~。

『甘い人生』

2005年07月07日 14時37分37秒 | 映画
『甘い人生』-a bittersweet life-
 監督:キム・ジウン
 出演:イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル

「あなたは怖い人だって、社長が言ってたわ。」
 ホテルの総支配人ソヌ(イ・ビョンホン)は、自分が仕えるカン社長(キム・ヨンチョル)から愛人ヒス(シン・ミナ)の身辺を調査するように依頼される。
 彼女には、若い恋人が出来たらしい。
 もしも男がいたときには自分に連絡するか、男を始末するように言われる。
 しかし、ソヌは彼女と共に部屋にいた男を始末しなかった。
「今、この時間は無かったことにするんだ。全て忘れろ。」
 なぜ、社長の命令に背いたのか。そしてこのことが彼の破滅の道への一歩となる。

これは、「男の美学」とか「ナルシシズム」を描いた作品なんでしょうかね。。
ラブストーリー的要素は期待してはいなかったけどほとんど皆無。
ソヌが築き上げた『完璧な自分』が、たった一つの過ちで全部崩れ去っていく様がすごい。
私からしたら「なんでそんなことでーー?」って画面に向かって叫びたかったが、そんなこともこんなことも許されない世界。
社長が言ってたもんね。
『父親が「間違ってる」と言えば、それは「間違っている」のだ。それがファミリーというものだ。』(台詞、うろ覚え。)

シン・ミナは、「美しき日々」の妹役の印象が強いのだけれども随分大人になって綺麗になった。
でもでもビョンホンと並ぶと、やっぱり妹・・に見える。
チェロリストの役作りのためにチェロを猛特訓したらしい。
本当に弾いてたのかな?どうなんだろー?

ビョンホンは、、やっぱり素敵。はぁ。
アイスを食べる仕草。ネクタイを締める仕草。。どれを取っても見とれっぱなし。
それだけでも観に行った価値があるというものだ。
一番好きなシーンは・・・
部屋で寝ているところにヒスから電話がかかってきて、慌てて起きるところ。
あそこだけが、この映画のストーリーの流れの中ですごく『日常的』な部分だったような気がするので。。

哀しいことに、観に行った日はこちら(水戸)での上映最終日。
DVDになったら、もう1回観ようっと。


真夜中の弥次さん喜多さん

2005年05月11日 15時35分10秒 | 映画
5月6日には、久しぶりに外で映画を観た。

『真夜中の弥次さん喜多さん』
監督・脚本:宮藤官九郎 原作:しりあがり寿
弥次さん:長瀬智也 喜多さん:中村七之助

東海道中膝栗毛だって、まともに読んだことはない。
脚本が宮藤官九郎ってだけで観に行ってしまった。はい。

ホモで愛し合う弥次さんと喜多さん。
喜多さんは、薬中で毎日幻想の世界に生きていて
てんでリアルが感じられない。
リアル探しにお伊勢参りに行こうじゃないか。
笑って、喜んで、歌って、そして真実と魂のありかは
どこに?
これ以上、濃すぎて内容は書けない・・。

クドカン脚本のドラマはだいたい観ているんだけど
いつだって作品を愛してるんだなーーって感じるよ。
出演者も、「もうこの役どころにはこの人しかいない!」って
絶妙な配役。
ただ、ただ、今回は七之助くんはちょっと気持ち悪かった・・。
気持ち悪いってのも、もしかして狙い?だとしたらすごい。
七之助父の中村勘九郎をアーサー王にして出演させちゃったのにも
びっくり。すごい格好だった。ほっぺ真っ赤のちょうちんブルマー(?)そして手からはとろろ汁・・。
研なおこが出てきたときには頭の中は「カックラキン大放送」がぐるぐ~~~る(古すぎ!年がばれる!)。

ところどころにシュールが溢れてたなぁ・・。
ただ溢れすぎてて、観終わった後の胸いっぱい感が否めなかったが。

余談:
さんでーまんでーてやんでぇ!
たいがーたいがーじれったいがー!
タイガー&ドラゴン(ドラマ)も面白すぎ。
ほぼ日の、弥次喜多応援サイトも必見。

『ピンポン』

2005年04月07日 11時59分51秒 | 映画
返却期日が今日になっていたDVDを
昨夜遅くにやけくそ&意地で見倒した。
おかげで眠い。。
だったら見るな。

『ピンポン』
原作:松本大洋 出演:窪塚洋介、ARATA、中村獅童 他

小さいころから幼馴染のペコ(窪塚)とスマイル(ARATA)。
卓球命のペコと、ペコを慕うスマイル。
卓球を通して、友情・挫折・苦悩・奮起を描いた青春映画だ。

窪塚洋介にはオーラがある。
繊細で、大胆で、演じることがすごく楽しそうだ。
いろいろ、問題はあるのかもしれないけど役者業に復帰して欲しい。
切に願います。。ほんと。

これも、脚本は宮藤官九郎でした。
知らずに借りたんだけど。
今、なぜかクドカンに引き寄せられている。
来週からスタートするドラマ「タイガー&ドラゴン」も見逃せない。

ホテル・ビーナス

2005年03月28日 14時48分38秒 | 映画
日曜に、借りてきたDVD『ホテル・ビーナス』を観た。

北のはずれのとある町にあるカフェ・ビーナス。
過去に傷がある人々がカフェの奥にあるホテルを住まいとして
名前も捨ててひっそりと暮らしている。
みんな、傷にしばられたまま動けずに。時がとまったかのように。

淡々と、物語はすすんでいく。
そして過去に縛られた自分を解き放てるのは、
自分でしか無いことを静かに物語っていく。

撮影は、ロシアのウラジオストックで行われたそうだ。
町並み、海の見える景色が美しかった。
映像が全編モノクローム調になっていて、ちょっと『ベルリン天使の詩』を思い出させる。

ちょっと泣けた。
弱っているときだからだろうか。
人は、所詮みんな独りだな。。だから寄り添いあって生きるんだな。
なんて、思いながら観ていた。

豪華ハリウッド映画もいいけど、どちらかというと
こんなミニシアター系の映画が好き。