ちょっとたまには日常から離れた話題に。
梅雨があけなくて全然夏っぽくないけど、夏になると聞きたくなる曲がある。
それが、クリス・レアの「On the beach」
アイルランド出身のどちらかというとブルースシンガー。
でも哀愁漂うメロディの曲が多く、声もハスキーで格好いい。
「On the beach」は高校の終わりの頃流行った曲だ。多分車のCMで使われていて耳にした人も多いのでは。
ギターの切ない音色が耳に残って離れない曲だ。
高校3年の夏から冬にかけて、某工場直送のアイスとケーキのお店でバイトをしていた。
何人かバイトがいて皆女子高生だったんだけど、ただ1人大学生の男の子がいた。
その彼に、3月でもうバイトも終わるという頃にこのクリス・レアのCDをもらったのだ。
「卒業のお祝いに。」とか言われたような・・記憶曖昧。
でもなんと、その頃私はCDプレーヤーを持っていなくて、そのことを彼に告げると次の日にカセットテープにダビングしてくれたのだった。
いいなぁと思っていた曲のCDくれて、こういう曲が好きなんだという話をしたら、いろんなアーティストの曲が入ったテープをまた作ってくれたりして(オリジナルセレクトテープって・・昔流行ったよね。)なんとなくバイト以外の日にも会うようになっていった。
食事もしたし、車でドライブにも連れて行ってもらったし、1回だけだったか一人暮らしの部屋にも遊びに行った。
好きだと言われたわけでも言ったわけでもないけれど、私は好きだったんだよな、きっと。
それに彼の選ぶ曲が好きだった。
シンプリー・レッドやスティング。
結局会わなくなってそれっきりになったけど。
CDだけは、まだ持っている。
夏になると聞きたくなる。
この曲を聴くと彼のことを思い出す。