半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

高柳さんとの教室 「冬は増ゆ」

2012年12月05日 | 自分の時間

来年2月から、おかげさま農場の高柳さんと「食と命」「農村での暮らし方」「有機農業の栽培技術」「生き方」など、高柳さんが有機農業を通じて考えてきたこと、経験してきたことを伝えていく教室をやることになりました

地域に根ざした活動をしている根本さんと有機農業の重鎮の高柳さん、この「成田の宝」である2人に関われていること、「農村コーディネーター」として誇りに思います

高柳さんの教室には

・家庭菜園じゃものたりなく、でもプロ農家になるとは思っていないが、有機農業の農家のところで気楽な気持ちで研修に入ってみたいと思う人

・有機農業を長年やってきた農家さんと、気さくに連絡がとれる関係を築きたい人

・都会での暮らしに疑問を持ち、農村に「何か」を感じ、求めている人

・青空のもと、大地に触れ、土を耕し、野菜を育て、同じ仲間と交流したい人

など、色々な方に来てもらいたいと思っています。

根本さんとやってきた「田んぼと畑の自給教室」は、成田ニュータウンから車で30分ぐらいであること、内容がとても魅力的であるため、根本さんが子供が大好きなことなどから結果としてお子様連れのお母さんがたくさん集まりました。今月は16日(日)に開催されますが、今回もまた「ご紹介」があるなど、満足度が高く、毎回紹介が絶えないほどです。

一方で、高柳さんとの教室では、小さなお子様連れ向けというよりは、家で家庭菜園をやっていて「もっと農作業をバリバリやりたい」とか「有機農業を実践したい」とか「有機農業を長年やってきた農家さんと意見交流をしたい」という方が対象になると予想しています。

いつか、高柳さんと根本さんでコラボ出来たらいいな~と思います

この教室では「食べること」は「生きること」、つまり、健康に丈夫に育った野菜を食べるから、その命を頂いた私たちも健康で丈夫に育つ、という当たり前のことを、実際に畑を通じながら感じてもらいたいと考えています。

また、私としては「地域」についても考える場になればいいな~と思います

かつての私がそうであったように、会社一辺倒の生活は、自分の家族の歴史が切り離された生活になってしまっています。

例えば、戦争の話も教科書で読むのと、自分の親戚が特攻で死んだという「身近な問題」として聞くのでは全く違います。

公害問題も四大公害病という教科書で聞くのと、例えば都民であれば多摩川がかつては「死の川」と呼ばれていたとか、板橋区で大気汚染で高校生がけいれんを起こすなど43人が救急車で運ばれたことがあったとか、知れば、「身近なこと」として捉えられると思います。

社会のことを「身近な問題」として考えるには、どこかの地域に根ざして生きないと、なかなか感じられません。

「食」のこともそうで、どこかの遠くから運ばれてくるものを「お金」で交換する生活をしていると、どうしても、意識が向かず、本やTVなどからの情報がメインになって「頭」優先で「自分ごと」になかなかなりにくい。

「竜馬がゆく」で、お姉さんが竜馬に「根なし草だけにはなるんじゃない」と言っていたところがありますが、まさにそういったことですよね。

地域に根ざして生きることは、先祖から脈々と繋がってきたものを受け継ぎ、また先々の子孫へ繋いでいくことであり、それこそ日本人として誇りが持てる生き方だったんだと思います。

「地域に誇り」を持って生きていたから、地域を守ること、地域のものを子供たちに伝えていくこと、地域をもっとよしていきたいという思いが湧くんだと思います。

それが発展して、市や国や世界と広がるんだと思います。

こういったことを「親が実体感」していないと、子供に伝えようという意識が沸かないですし、そうすると「最も大切な生きることの教育」をできなくなり、「知識が一番大切」と思わされ、「教育は学校依存」になってしまうと思います。

これは、かつて私が受けた、学校に入り、卒業し、会社に入り・・・という「既定路線のレールを歩く教育」を子供にも強いることになってしまいます。こういった「レールが敷かれていること」を子供は気づけません。だからこそ、私は親として子供に「何を知ってもらいたいか、何を感じれるようになってもらいたいか」を教育する必要があると考えています。

世の中のことを身近なこととして捉えることができるようになるためにも、地域のことを学ぶ意味が実体感できる教室になればいいな~と思います。

現在色々考えていますが、「農村は生きるセカンドスクール」というがの私のコンセプトです

 

最後に、月曜日に高柳さんから聞いた言葉。

冬は「増ゆ」とも書いたそうです。単に寒くて何も無い時期ではなく、春にむけて命のエネルギーが増えていくとても素晴らしい時期だと。杉の木を切っても11月が最も締まっていて、12月以降は徐々に春に向けて緩んでいっているそうです。

種も芽を出す前に既に活動をしていて、まず水を体いっぱいに吸い込んで、発芽に適した温度になるのをじっと待ち、その時が来たら一斉に発芽できるようにしているとのこと。

そう考えると冬も尊い季節なんですね

人生も同じ人間の生き方もおんなじですね

私も来年春に向けて、知識、スキル、ご縁、仕事を蓄え増やしていく「冬(増ゆ)」にしたいとおもいます

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