半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

「第4の革命」 感想語り場

2012年02月25日 | 素敵な人・友人との時間
映画『第4の革命 ―エネルギー・デモクラシー』の「感想語り場」に行ってきました。

この映画は、「代替エネルギー」「自然エネルギー」といわれているものの実体を取り上げて、ドイツが「脱原発」を決定をする大きな後押しになった映画と言われています。

日本の3.11以前の映画だけに、とても説得力があります。

詳しくは当日のブログを→コチラ


で、この映画の千葉での開催を主催した「パーマカルチャー井戸端会議@ちば」+「自然エネルギー千葉の会」の方々が用意したのが本日の「映画を観た後の感想語り場」です。


訳あって、30分ほど遅れて到着したため、冒頭30分に講義をされた「特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所・主席研究員 松村先生」のお話しは聞けませんでした

ただ、その後のディスカッションは映画に直接関係がある、というよりは、こういった場に集まる「意識が高い人たち」の話が聞けて、それはそれで面白かったです


・オーガニックライフ、ロハスからくる「人の持つエネルギー」に触れる人

・生物多様性、自然の多様性を観察することで、人間も「エネルギーの多様性」を学ぶべきという話をする人

・今回の震災で「食糧・燃料不足」が実際に起こったのに、それに対する備えが余りにも薄く、これから発生する「首都圏直下型地震」に対して危機感が薄すぎると感じている人

・技術分野から将来的に爆薬の爆発時のエネルギーをゆるやかに取り出せたらワクワクすると語る高校生

色々な意見を持つ方がいて面白かったです


また、私にとっては「再生可能エネルギーの知識」をもっと得たいという目的だけでなく、「そういった意識のある人に知り合いたい」という目的があったため、その後の2次会にも少しだけ参加。


そこで色々な面白い方に出会いました。


・役場で働いている方。

・オーガニック・ジャーナリスト/子どもたちを放射能から守る千葉ネットワーク世話人などをしている吉度日央里さん。

・【東京「原発」都民投票】に関わっている方。
→「原発」の稼働、廃止について、これを都民投票、県民投票、市民投票にかけるための【直接請求】を行う活動。詳しくは→コチラ

例えば、吉度日央里さんは中島デコさんや寺田本家の寺田社長の執筆にも関わっている業界では有名な方なのだそうですが、高校生の息子さんも「感想語り場」に参加させているのが素晴らしいな~、と思いました。

なるほど、「自分で考える」「発信する」ということを若い内からやる環境に子供を置くことは、素晴らしい教育だと思いました。


また一方で「原発後、西日本の野菜にシフトした」という人のお話も。


久々にそういった方に直接会うと、千葉の有機農業をしている農家さんの現状を思うと、訴えたいことはたくさんあるものの、とても歯がゆい思いになりました。

そして、エネルギーシフトの話よりも、どちらかというと、この話で頭が一杯になってしまいました。


その方の気持もよくわかるため「どうしたら、千葉の野菜を買うようになります?」と聞くと「全量測定して、それをしたという証拠を貼るとかしかないと思います。それも数ベクレル(Bq)ほどの基準で測ってNDでないと」との答えでした。


こういった答えは、多くの方が持っているのでしょう。そう答えるしかないのもわかります。安全が100%担保される基準など無いため、本当に難しい問題です。


あえてその場では意見は言いませんでしたが、私の考えを述べるとこうです。

・本来は、不安があるものは全量、国が買い取り「流通させない」ことが一番。有機農業の野菜を流通している大手は、「契約栽培」が多く、「全量買取」をした上で、検出値オーバーのものは買い取った上で破棄しているところがあるのですけど、それは本来は国の役目だと思います。

・でもそれは現実的には無理です。国の基準値は「国際比較」でいうと、問題が無いからです。それでも本気で「全量検査」を要求するとしたら「全量検査のお金は、国民みんなの税金で負担してよいから『全量検査税』を導入してくれ」という運動を起こすべきでしょう。

・「それは国や東電が負担すべきことでしょ?」と思うのか「税金を払っても良いから、国民全員で負担しあって、全量検査の仕組みを作ったり、買取の仕組みを作りましょう」と主張するかは、今回の原発問題に対する当事者意識の問題だと思います。

・私個人の意見は「電気の問題」と同じで、こういった事態を起こした責任は投票権を持っても行使してこなかった「我々大人全員」にあり、国が決めた規制値を下回ったものは、個人としても「買う責任」があって、大人用であれば普通に買う。その上で破棄するかどうかは、その人個人で決める。これは生活クラブの理事さんが書いていたことと同じです。

「電気を享受してきた都会の人達が、福島の野菜も食べるべきだ」と福島の農家さんが言ったという話を聞いたことがありますが、一理あると思います。


私は規制値ぎりぎりの野菜を毎日食べろ、と言われたら、本音では一歩引いてしまうでしょう。でも、今、流通しているものはほとんどが規制値以下でしょうし、突発的にいくつか規制値を超えているものが含まれているとしても、普通に買えるレベルと思っています。

特に、地元の千葉県産のものであれば、全く心配なく食べれます。それは、自分が住んでいるところの数値が、許容範囲になるからでしょうね。


一方で、本当に過敏な人は、直接的か間接的かはともかく「影響」が出ることもあるのは事実だということも何人の方から聞いています。


だから、影響がある人、不安に思う人は、「西日本の生産地を選ぶ」という選択をする権利があるのは当然です。

「我慢して食べるべき」とは一切言えません。


ただ、それは同時に「関東地方の野菜を捨てる選択をした」ということでもある、という「意識」は持ってもらいたいな~、と思います。


だからこそ、お金の余裕のある人は、関東、東北地方のもので食べ物は不安でも、旅行など安心できると思える分野があるなら、その分野には「意識して」お金を使うという意識を持つこと。

お金を使わずとも、二度とこういったことが起きないよう、「意識して」脱原発に関わる活動をすること。


こういったことは、原発を許容してきた大人として、最低限、必要なアクションだと思うんですよね。


今回お会いした人たちは、こういった意識を高く持ち、行動している人達でした。私も良い刺激を受けました。



エネルギー問題も同じですよね。


今年の夏から再生可能エネルギーの「固定買取制度」が始まります。

それだけでは足りないといいます。「環境に優しいエネルギー」を広げるために「環境税」を払う「国民意識の形成」が必要とも言います。


お金があるなら、お金を出し、無いなら小さな行動でも起こす。

そういった時代になっているんですよね、3.11以降は。


な~んて事を改めて考える場になりました


主催者の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

自分の住んでいる地域でこういった方々と触れ合えるのは、とても貴重だと思っています。感謝、感謝
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