「たっくん、めめない」

たっくんの左目まぶたには血管腫がありました。

なんと、一年以上放置してしまった!

2014年04月18日 15時39分56秒 | 日記
こんにちわ。
お元気ですか?
なんと、一年以上放置してしまった!!!!

実はその放置期間内にもいろんなことが有りました。

今日はそのことを語ろうかな。(笑)

まず!!!!!!
去年の今頃。
すっかり家族の一員だったリスのチップちゃんが急死。((´;ω;`))

そして、新しい家族、シマリスのピップをお迎え。
その後もリス熱は続き、今度は同じくシマリスのはなちゃん、ロボロフスキーのしろちゃん、キンクマのきんちゃんをお迎えし、
エキゾチックアニマル天国になる。(笑)

そして、去年。
次男颯くんが自閉症で有ることが判明。
正確に言うと「自閉症スペクトラム」というらしい。

そのことを聞いて思った第一のこと。
「やっぱり」

かえって踏ん切りがついてスッキリした。
なんで?なんでこの子はできない?
なんでこういうことばかりする?

の連続で、保育園や学校からもしつけに関してやんわりいわれ、嫌気が差して子育てに悩んでいたので、
ああ、そういうことか。と、くすぶっていたゴミに勢い良く水をかけられ、一気に消火できたような気持ち。(笑)

そこにゴミ(嫌な思い出)は残ってるけど、あとは自分で綺麗に片付ければいいことだし。

あと、長男匠ですが、この春無事に中学生になりました!!!!!!!!!!!!!!!
相変わらず片目が不自由なので、運動部は選ばず、本人もやりたいと申したので、吹奏楽部に!
私も吹奏楽部をずっと続けてきたのでうれしい!
しかも、今中学校には私が習った先生が戻ってきてくださっているので、親子二代で、この先生に吹奏楽を習えるという!!
先日担当楽器も決まり、本格的に部活をはじめました。

匠には颯の事をきちんと話しました。
もともと弟に優しい匠でしたが、輪をかけて颯を守ってくれるようになりました。
颯の手加減なしの戦いごっこにも付き合い、颯が何かを選べなくて困っていると何気なく手を貸したり、
質問に答えれないと代わりに応えてあげたり。

ご飯を食べさせてくれたりね。

それで、私も動くことにした。

今まで八時間労働の契約社員だったけど、颯との時間を増やすために五時間のパートに切り替えました。
正直、生活はキツイです。
でも、颯が大人になるまでに出来るようにならないといけないことが多すぎる!!!!

完璧に出来なくてもいいけど、「出来る」くらいにはならなくちゃ。

先生(クリニックの)にも、「就職試験を座って受けられるように、きちんと答えられるようにまではなりたいよね」と、とりあえす
それを目標にすることを話し合いました。

もちろん、出来なくても、それはそれで仕方ない。
出来るようになったらいいな、の話だから。

そんなこんな&サボりぐせ、で、ここまで放置してました(笑)
颯が帰宅するまで毎日3時間位時間が空くようになったので、時間を見つけてまた更新していけたらいいな。

よろしくお願いします~。

斜視の手術を受けるかどうか

2011年12月18日 14時25分20秒 | 日記
 匠の手術が終わって2年が経った頃。
斜視の手術のお話がありました。
匠も小学校へ通って女の子の視線が気になるのか?「俺の目、なんでいっつもこっち向いてるんだ?」などと
聞いてきたりします。
このことを主治医の先生に聞いた時です。
「どうしても気になるようでしたら斜視の矯正も手術で出来ますが・・・。」
「え?本当?一回で治ります?」
ちょっと興奮して聞くと、
「・・・・どうでしょう。一度検査を受けてみますか?筋肉とかいろいろ見てみるとわかることも多いので。」
改めて匠の目の検査がありました。

検査が終わった匠は普通に戻ってきて、「あ~、疲れた。お腹すいたし。」と、ケロッとしていました。

再び先生に呼ばれ、検査の結果を聞きました。

「結論から言うと、矯正手術は可能です。でも、見えている目の矯正なら問題ないのですが、
見えていない目を矯正手術しても、いずれ斜視に戻ることがあります。匠君の場合、その確率のほうが高いですね。
今治っても、また受けなくてはいけないかもしれません。」

・・・・・・そうですか・・・・・・

「もし本当に一時的でも受ける気があるのならば、ここでは無理なので、匠君の手術をした病院に行ったほうがいいと思います。
お気持ち決まりましたら、そちらの先生宛に紹介状を書きますので、教えて下さいね。」
優しい口調で言ってくれました。

簡単な手術だからすぐ治るよ、と、聞いていたので、ちょっとショックでした。
匠も、治る話ばかり聞いてきたので、ちょっとがっかりしてるようでした。

そのはず。
「僕の顔、普通になる?」なんて周囲と話していたんですから。

「何回も手術しないといけないかもしれないって。」というと、
「じゃあいいよ。やらない。」
匠は手に持っていたポケモンのフィギュアを転がしながら言いました。

「大人になっても可能です?」と先生に聞くと
「はい、それは大丈夫です。」
というので、匠に大人になっても出来るって。どうする?と聞くと
「大人になってから、自分で治すよ。治したくなったら。」と、言いました。

「え?いいよ。お母さんが治すよ。たっくんが受けたくなったら。」というと、
「いいよ。大人になったら僕だって自分で治せるから。」と、もう一度はっきりした口調で言いました。

待合室に戻ってから、もう一度言いました。
「たっくんが治したくなったらお母さんにも教えて。お母さんも一緒に治したいから。」

すると、匠はこう言いました。
「お母さんは何回も手術したからいいの。僕の目は僕が治すの。」

以前より大人びてきた顔で言いました。

この子は本当に強い子になってくれたんだなあ。
必死で涙をこらえ、また頼もしさに大笑いしたい気持ちもグッとこらえ、
「そうか、お母さん応援してるね!」というと
「うん。治ったらお母さんに見せてあげるね!」と、言ってくれました。

お母さんの一番見たい顔。
匠の顔。
今の顔だってお母さんには十分だよ。
こんなに治ると思わなかったから。

おとなになった匠はどんな顔になるんだろうね~、なんていろいろ想像しながら、
時には大笑いしながら、帰りの車の中で匠と二人、とっても楽しかったです。

「そうか。たっくん見えないんだ」

2011年11月23日 10時57分43秒 | 日記
 



匠の友達はほとんど野球をやっています。
お友達が遊びに来ると、外で野球の真似事が始まります。
匠はいつもピッチャーをやりたがります。

「いつもたっくんピッチャーじゃん!俺もやりたいよ~」
他のこと言い合いになることもしばしば。
私は黙ってみています。
「今度はたっくんバッターやって。」
そしてバッターをやります。

でも、この2つ以外は絶対にやりたがらない時がありました。
「なんでいつもたっくんやらないの?」
「ぼくだってやりたいのに!」
この言い合いも黙って観ていました。
すると、一人の子が言いました。
「そっか、たっくん、見えないんだ。」
すると、他の子も
「あ、そうか。じゃあ仕方ないね。」
と、また匠にピッチャーをやらせ始めました。

匠は「サンキュー♪」と、また投げ始めました。

「たっくんが休憩の時に僕ピッチャーやらせて。」
と、他の子が言うと、
「じゃあ、俺もう一回投げたら休憩するから○くんピッチャーやってね。」
「うん!」


子供たちできちんと匠を理解してくれてるのが嬉しかった。
言い合いの最中に「だって俺見えないんだもん。」とは一言も言わなかった匠にも感心しました。

そしてなにより、匠のことを考えてくれたお友達がうれしかった。
口出ししなくてよかったと、本当に思いました。
親だもの、「ごめんね、匠見えないからやらせてくれる?」と口にだすのは簡単だし、出したくなります。
でも、口に出したらお友達はきっともう匠と野球はしてくれなかったでしょう。

お友達の深い理解を実感した日でした。

そして・・・・悲しいことにやはり見えないんだと実感した日でもありました。


二度目の手術の後

2011年10月17日 19時43分03秒 | 日記


手術が終わって、10日後くらいの写真です。
腫れが引けて、縫い目が見えています。

一度もいたがったことのない匠。

本当に、今の今まで「痛い」という言葉を発しませんでした。
注射の時も。
血液検査の時も。
点滴の時も。
手術の直後も。

強い匠を心から誇りに思います。

視力がない

2011年10月06日 21時27分46秒 | 日記
 

 匠が一年生になる頃、二週間に一度くらいのペースで新しく紹介してもらった眼科に通っていました。
毎回視力検査や斜視の検査が行われました。

そして、検査の結果。

匠の左目はほぼ失明状態であるということがわかりました。

そして、片目でモノを見ることから、右目にも明らかに負担がかかっているので、家でもトレーニングが必要だと言われました。

完全に失明ではないらしいのですが、明るい、暗い、なにか・・・あるかな?くらいは、わかるようです。

あれほど、まぶたを開けて光を入れるようにと言われたのに。
もちろん、手が空く限り、努力しました。
でも、かなわなかった・・・・。

結果を聞いた時、涙が出て、診察室で泣きました。
「なに?お母ちゃん?なに?」

匠の言葉で我に返りました。

ああ、自分一人で来なければよかった・・・。
運転なんかできない・・・。
夫がいてくれたなら・・・。

不安で不安で、言葉が出てこなかった。
先生から「せめて右目だけは、視力が落ちてこないように守ってあげましょう。」と、言われました。
匠に「・・・お母さんちゃんと見えてる?」ときくと、「うん、お母ちゃんの可愛い顔見える~。」と、言ってくれました。

駐車場につくと、匠は車の中のおもちゃで遊び始めました。
車から降りて、ドアの前で夫に電話しました。

「あのね。」
「うん?」
「・・・匠の左目、ね。」
「うん。」
「・・・・見えてないみたい。」
「・・・・・・そっか・・・。」
「・・・・どうしよう、パパ。」
「・・・・どうしようって・・・。右目は見えてるんだろ?」
「うん・・・。」
「片方でも見えてよかったって思おうよ。」
「・・・うん。」
「まず、気をつけて帰ってこい。」
「うん・・・。」
「・・・匠の前でなくなよ?」
「うん・・・。」

夫との会話でますます涙が出てきました。
「おかあちゃん。」
匠が車の中から呼びました。
「なに?」
「あのねえ、たっくんねえ、アイス食べて帰りたい!」
「いいよ!」
途中でイオンに寄り、31で匠の好きなアイスを食べました。

片方の視力がない・・・・。
自分は目がいいので、どのように不自由なのかわからない。
匠に「左目、お母さん見えない?」と聞くと「うん、でもいるのはわかるよ。」と、ケロッと言いました。
「困る時あったら教えてね、お母さんに。」というと
「うん。全然こまんない。」と、これまたケロッと答えました。



帰ってから、夫と検査結果の話をしました。
「そうか・・・。」
すべてを話すと、夫は静かに言いました。
「匠が元気なら、今はそれでいい。」

・・・・夫の偉大さに、毎回脱帽。

匠はそんなしんみりしている私達に、弟と一緒に飛び込んできました。
もちろん、いつもの太陽のような笑顔で。