ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

Pomfret

2017-07-13 22:31:44 | 食材
Pomfretとは魚の種類である。中華系やフィリピン系のスーパーマーケットの鮮魚コーナーには、いつでもこのPomfretが売られているので、米国では一定の水揚げ量がある一般的な食用の魚であることが推察される。しかし、いくら魚食に興味のあるベイエリア30代日本式独身サラリーマンにとっても、Pomfretは見た目が馴染みのない魚であるために、鯖や鯛などの目で見て判る魚に比べると、どうしても近づきにくい種の魚になってしまう。 そこで“もしも旨かったらMOTTAINAI”そんなポジティブな不安をモットーに魚食に取り組む筆者が、このPomfretを紹介しようというのが今回の企画なのだ。


この食材の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①Pomfretとは
Pomfretのかたちは平べったく、正方形に近いひし形をしている。そしてそれは日本ではマナガツオという魚の種に分類されるということであった。マナガツオは、 “東の鮭、西のマナガツオ” と呼ばれるほど関西で獲れる魚であり、料亭などでもよく出される高級魚であるということだ。ただしウェブで見たマナガツオの写真とPomfretは、かたちは似ていても色味など異なる点がある。それに加えて筆者は(おそらく)マナガツオを食べたことがないので、それが同じかどうかも知らない。よって味などに関して責任はとれない。


②Pomfretの種類と値段
市場に出回るPomfretは、たいていゴールデンPomfretと、ブラックPomfretの二種だ。ゴールデンPomfretの方が大き目で、尾っぽの部分が黄色い。それに対してブラックPomfretはゴールデンPomfretよりも二回りほど小さく、手のひらサイズ。色は全体的に黒~灰色だ。値段はというと、ゴールデンPomfretが4~5ドル/ポンド、ブラックPomfretが10ドル/ポンド前後と、ブラックPomfretの方がはるかに高級扱いを受けている。ブラックPomfretの方が、日本のマナガツオに近いルックスである。日本の通販サイトでは、天然マナガツオが約5千円/キロで売られている。もし同じ味であるならこちらのPomfretの方がかなりお手頃価格だ。


③購入方法
料理不精な30代独身日本式サラリーマンは、活きの良さそうなPomfretを選んだら、お店の親父にステーキカットにしてもらうと良い。料理好きの30代独身日本式サラリーマンであるならば、内臓だけ取り除いてもらって自分で捌くのも一興だ。物好きらがマナガツオの捌き方をユーチューブに載せているので参考になる。


④煮るなり焼くなりして食べる
後は“煮るなり焼くなりして食べる”ことだ。マナガツオのレシピなどはネットの世界に行けば物好きが仰山紹介しているので、その中のどれかを選択するといいだろう。ゴールデンもブラックも、どちらも白身魚のあっさり味で、鯛やメバルなどが好きな諸氏には受け入れられる。ただゴールデンの方はブリのように脂が載ったこってり感があり、ブラックの方がやや筋肉質だ。どちらも骨から身が簡単に離れて食べやすい。個人的には煮た方が美味い。



 Pomfret以外にも、中華系スーパーやフィリピンスーパーにはいろいろな魚が売られている。深海魚のようなボテっとした不味そうな魚も多いが、売られているということは食べている人がいるということ、食べているという人がいるということは旨いと思っている人がいるということ。だからそれを食べてみる。たったそれだけのことで毎日がちょっと楽しくなるのだから、やってみない手はない。30代日本式独身サラリーマンは、残り人生40年程度、点滴生活にでもならない限りざっと4万回以上食事をする予定だ。乳離れして以来これまでも数万回程度の食事を経験してきたが、一体何種類の食材を胃袋に入れただろうか。機会があれば次の新たな一種類を、Pomfretにしてみてはいかがだろうか。

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