半澤 写真模写 ミクスドメディア(染料/顔料/油性インク)
どうも!幸介です!本日は大人クラスより半澤さんのこの魅力的な3枚連作の作品をご紹介したいと思います!!
こちらの作品は、昨年の小学生クラスのポロック風アクションペインティングの課題で出来た布をキャンバスに仕立てて制作しました。
この出来上がった布地だけでもかなりアクが強いんです。なので、このキャンバスにマッチするモチーフはなんだろうか、と考えたときに「目には目を、もっとアクの強い物をぶつけるしかない!」という考えに至りました。そこで僕の好きな作家の中からデビッド・ラシャペル(David Lachapelle)という写真家の作品をオススメし、これを模写しようという事になりました。
僕が知っている半澤さんの作品の中でもかなり好きな作品に仕上がって、制作途中なんかももしかしたら描いているほんにんよりも僕の方が興奮していたかもしれません。強い色彩と着彩しない面のバランスや、黒いラインの密集と拡散。浮世絵や日本画に通ずるようなバランスでもありますね。絵画ともデザインとも形容しがたい紋様の氾濫が、模写を超え半澤さんオリジナルの作品へと押し上げています。写真模写というよりも、彼にとっては「写真があった」という出発点でしかないのかもしれませんね。
というわけで魅惑的な作品が仕上がった訳ですが、正直この作品僕が持ち帰りたいほどです……画像では分からないんですが、額無しで飾れるようにキャンバスの横にまでラインが入っています。腹八分目では終わらぬ、満腹による満足感を覚えさせてくれる今作。毎度の事ですが彼の新しい作品が楽しみで仕方ないです!!
田中幸介