Atelier Musee Ohtake / Watches & Clocks 徒然
機械式時計の製作・オーダーメイド・修理整備、コンプリケーション等の修理・整備


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高級時計ブーム

数年前から始まって、最近一気に加速しているそうですが、、
しかし、これも女性の世界でのブランド物信仰と同じメーカー・ショップ・雑誌の戦略の中で、それらの手の中で踊らされてるだけ のあれと同じに見えてしまいます、、

あ、あくまでも私個人の感覚での話しです、、

たまたまTVをつけると高級時計の特集(というよりAPの広告番組)をやっていて、この内容が結局従来から行われてる例のパターンで、、
一人の職人が何週間もかけて一個を仕上げる とか 手作り とか、、、、
以前から時計が好きな私の周りにいる方は最近の時計に興味を無くしてしまって、、 正直、今は 高い時計 はあるけど 高級な時計 は無い というのが私の内情を知っていての率直な感想です、、

最近機械式やコンプリケーションに飛びつき始めた多くの富裕層さん、、商人や広告記事の巧みで危ない内容に作り上げられた高級幻想に踊らされてるだけ というのを横目で見ていたのですが、度々そういった今時の高級とされるコンプリなんかが私のところに来るのですが、、、、(詳しくは書きません・・ってか書けません・・ 予想のつく方は、そうです、その予想通りです)

あ、でもこの番組で面白いというか、正直な事を言ってしまってる点がありました、、
磨き作業がコストの80%・・・
確かにそんな感じでしょうか、、
正確には95%は と言いたいところですが、広告に結構予算かかるので80%が無難でしょう、、

ただの 磨き作業 ですよ?

そんなに簡単にその元となる部品類は出来ちゃうの?
と、そうです、簡単に出来ちゃうんです、、、

何故かというと、今はどんなに複雑な機械式時計でもコンピュータ制御の工作機械で簡単に大量生産ができてしまっているから なんですね、、
ここで 磨き作業 を見せる事で 全てを手作業・手作りされている という印象を持つように操作しているわけです、、
どう考えても今の機械式時計を 手作り と言うには無理があります。

その証拠に、実際に金属の塊から部品が手作りで出来上がっていく過程 というのをテレビや雑誌でどれだけ目にする事ができるのか、、、、
殆どは 磨き か 組み立て のはずです。肝心のその物はあら不思議、既に出来上がっている状態です、、

印刷したポスターにサイン入れて額に入れて 手描きの絵画です と言うのに無理があるのと同じです、、


「それを可能にしたのは卓越した技術」とおっしゃってましたが、その 卓越した技術 とはどこを指すのか、、
それは自動切削機やワイヤーカットの事で、時計メーカーの技術ではありません、、、

それら工作機の発達でコンプリケーションすらも簡単に量産できる様になってもう20年位にはなるでしょうか、、
その為、最近時計の内容が飽和してしまい、奇をてらったとした思えないデザインに溢れてしまった事と、機械パーツの耐久性の低下、オートメーションによる量産 という現実に従来からの時計ファンの一部で最近の時計に全く目が向かなくなってしまっているのでしょう、、、

独立系とされる個人規模のところでさえパーツの製作はオートであとは磨いて組み上げて終わり という工程が一般的となっています、、

機械式時計の何にロマン・魅力を感じるか の違いなんでしょうね、、
私も保守派なわけではありません、、 最近の物に魅力を感じるのもそれは個人個人の感覚の違いでしかなく、別にそれを否定する気は全くありません。


ただ、私は以前からお付き合いのある方を除いて、最近の機械の修理は断る事にしてます、、
最近の機械式時計はクオーツと同じで短サイクルでの使い捨て と見なすのが無難で、全体の寿命が短いので部分の修理では済まなくなっています。メーカーでも今は修理 ではなく 入れ替え が普通でしょうし、設計もそういう思想を取り入れてるとしか思えません。同じ個体の部分を修理を繰り返し、親子何世代にも渡って というのはもはや有り得ません、、、

以前、ある一時期 機械 の設計においてその性能の中に メンテナンス性 と 耐久性 がありましたが、この二つは現在省かれているのが普通です、、
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