アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

第4技法テスト(油絵最終テスト)その10

2016-10-08 15:29:34 | 絵画制作記
 前回で触れたシルバーホワイトを使った厚塗りを含め、試したいことがいくつか出てきたので、この「第4技法テスト(油絵最終テスト)」を続けることにした。

 というのも、今まで描き溜めた自分の風景画を見返していたら、なかなかこれが悪くない。もちろん取っておいた作品だから、ある程度出来がいいのは事実なのだが、それにしても正直、こんなにいいとは思わなかった(もっと酷いと思っていた)。

 そこで自信を持ったというより反省した。つまりはこれは方針の問題なのだと。いったい自分がどういう風景画、どういう色彩や描き方を良しとするのかがはっきり決まらず、そのためあれこれ試しても、自分なりの基準や考え方が揺らめいているものだから、何をやっても気に入らない結果となってしまう。この繰り返しだった。

 改めて見返してみて、そんなに悪くないと思えたのは、ようやく自分なりの判定基準が出来上がり、それに基づいて判断できたことを意味する(もちろんその判定基準がどんなものか自分でわかっている)。そこでその判定基準の再確認と、それをさらに推し進めるべく、いくつか作品を制作することにした次第。現在、カンバスロールの切り残しでF6号が6枚と、F10号とM10号がそれぞれ1枚、計8枚のカンバスが用意できるのでこれを使おうと思う。ただし木枠がないので、画材店へ買いに行かないといけないが。

 で、何を試すのかというと、それが以下の5つ。
①仕上げ用ニスの試作とそのテスト
②独自の調合溶き油
③独自の下地の変更
④シルバーホワイトを使った厚塗り
⑤筆致を生かした描き方

 順に説明すると、①については既にテストが始まっているのだが、本当にこんな方法でうまく行くのかしらん、という感じ。ちゃんと乾燥してくれるのか疑問。今日で塗布4日目だが、まだ乾かない。たぶんうまく行かないでしょう。その場合は別の方法を試すつもり。

 ②については現在2種類の独自の調合溶き油を使っているのだが、どちらかに一本化したい。今後はどっちを使うのか決めてしまいたい。

 ③については、この「第4技法テスト(油絵最終テスト)その1~9」までの結果を受け、独自の下地作りに若干変更を加えたいと思っている。具体的には従来のものよりも明るくしたいと考えている。

 ④は、もともと私は厚塗りしてこなかったので、やってみたいということなのだが、ただ挑戦してみたいというのではなく、画面に意図的に凹凸を作ることで、ある効果を狙っている。とはいえゴッホのような彫刻みたいな凹凸を画面に作り出そうというのではなく、ごくわずかでいいと思っている。人間の目はそうした微妙な差を見分けることができるからだ。

 ⑤は、私は画面の色彩が濁るのを恐れてあまり画面上での混色をしてこなかったのだが、だからグレージングが主体になっていたのだが、もっと画面をぼかしたい。それが自分の目指す絵の方向性だと自覚できたからだ。

 さてこの①から⑤は微妙に関連し合っているので、もし全てがうまく行ったら、私の絵は劇的に変わってしまうことになる。現状の自分の油絵技法に不満があるわけではありませんが、はっきりと自分の目指す油絵の方向性がわかった以上、それに向けて努力するべきでしょう。今自分の頭の中にあることをあまり整理せずに書いているので、何を言っているかわからないとか、何を今さら言っているんだとか思う人もいて当然なんですが、何というか、大体出来上がっている自分の油絵技法に、細かい変更をいくつか加えることで、磨きがかかり、ぐっと良くなるという感じなのです。

 鉄は熱いうちに打てという感じで書いていることと、私もそれなりに長い間油絵を描いてきたので、そういう人が今頭にあることを一気に書いているということで、納得してもらえればと思っています。

 画題は、風景画と人物画の両方を描きます。両方試さないと結果が出ない。しかもできれば今回は急ぎたい。というのもこの試作の結果が良ければ、それをそのまま来年の中美展出品作に適用したい。しかしそれには時間が足りないかな。無理には急がないので間に合わなければ諦めますが。

 というようなわけで、この「第4技法テスト(油絵最終テスト)」は続行となります。どうなるかは本人にもわかりませんが、とにかく最終テストですので、最後の一踏ん張りという心境です。

 付)①から⑤の全てがうまく行くとは限りませんし、結論が出ないままなら、つまり長期間かかりそうなら、そこでいったんこの「第4技法テスト(油絵最終テスト)」は終わりにし、結論が出次第、記事にしたいと思っています。
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