母・美枝子さん。

キレイな花かごでしょ？
職場の皆さんから、お見舞いにいただきました。
明日から、仕事も復帰です。
頑張らなくちゃ・・・








あたしの母は、強いお人デス

あたしの母は泣かない人。
泣いたところを見たのは、今までで３回しかないです。

まぁ、子どもの前で泣かないだけであって
実は辛い思いもしたのかもしれない。
あたしが、知らないだけなのかもしれませんね。


あたしが、６年生の頃おじいちゃんが亡くなった。
母のお父さんです。

つれあいであるおばあちゃんは、憔悴しきっていて
見ていて、とっても心が締め付けられるような切ない思いをしたのを覚えています。

母の姉妹である、叔母さんたちも泣いていました。

ところが、母は泣かない。

涙一つこぼさず、あれやこれやと動き回っていました。

あたしはその時、
「お母さんって、冷たい人？」
そう思ってしまいました・・・。


でも少し大人になってから、そうではない。と思い直しました。


祖父が病気になったとき、祖母の手伝いや祖父の看病をイチバンしていたのは母。

宮城まで、何回も行き来してしていました。
その間、祖母を支え、日に日に痩せていく祖父をも見てきたのです。

確か、亡くなる時も母は側にいたはず。
その時に人知れず、涙を流したかもしれない。

だから、火葬やお葬式のときには、長女として気丈に振舞っていたのでしょう。



そんな母の涙をはじめて見たのは
あたしが大人になってズイブン経ってから。

しかも泣かせたのは、あたしです。

初めて見る母の涙にハッとし、
そして泣かせてしまったことに、今までにないほどの罪悪感でいっぱいになりました。



次に母が泣いたのを見たのは、
あたし達の結婚式の時。



そして３回目の涙は、ついこの間。
あたしの妊娠が分かったとき。

あたしの話を聞いて、手を叩いて喜んでくれました。
そしてしばらくしてから
「あらら、ダメだ。」
と言って、こらえていたのが溢れたみたいにして
涙を流すのでした。


あたしが、なかなか赤ちゃんが出来ないことに焦ったり、愚痴ったりしても
諭すように「大丈夫。ちゃんと来るときはあるから。」
と言って、いつも冷静でした。

その母が、涙を流して喜んでくれている。
初孫でもないしな・・・、なんて思っていたのに
こんなにも喜んでくれている。

あたしまで、泣いちゃいました。




でも、流産が分かったとき、あたしがボロボロになって泣いていたのを
「かわいそうにかわいそうに」
って背中をさすりながら、あたしを支えてくれました。

一緒に泣いたりしません。

母だって、辛かったと思います。

でも泣きません。

母は、そういう人なのです。

誰かが辛いとき、母はその人をシッカリ支えてくれる。守ってくれる。


あの時あたしと一緒に泣いていたら、あたしはもっともっと辛くて
立ち直るのに時間が掛かったかもしれない。

いやいや、強いお人だ。





方や、あたしはと言うと
こう見えて、意外にすぐ泣く。

怒られては泣く。
喧嘩しては泣く。
注意されては泣く。

（感動しても泣きますよ。）


昔から、母からもよく「すぐ泣く！」と言われていたし、
仕事でも、若い頃は会議などで突っ込まれたりすると、涙が出てしまい
当時の園長から「すぐ泣くな！」と怒られました・・・

泣くなと言われてもね～、出てくるのよ涙が。

何故泣くのか。
許しを請おうというわけでもないし、
泣けばいいと思ってるわけでもないのですが、
どうにも自分に悔しくなって、泣いちゃうんですね～。

今じゃ、仕事上で泣くことはめったにないですけどね。
強くなったと言うよりは、図太くなったと言いましょうか・・・。

友達からも、鬼嫁的な存在に見られているようだしっ



母のような、精神的に強い人になりたいなぁ。と思いますが
あたしにはまだまだ、修行が足りないようです。

ガンバロっ