もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2011年G1第5戦・天皇賞(春)予想

2011年04月30日 | G1予想&結果
◆天皇賞出走表

1-1 ビートブラック(牡4、岩田康誠、栗東・中村均)
1-2 ヒルノダムール(牡4、藤田伸二、栗東・昆貢)
2-3 ナムラクレセント(牡6、和田竜二、栗東・福島信晴)
2-4 ローズキングダム(牡4、武豊、栗東・橋口弘次郎)
3-5 ジェントゥー(セン7、D.ブフ、仏・A.リヨン)
3-6 ペルーサ(牡4、横山典弘、美浦・藤沢和雄)
4-7 マカニビスティー(牡4、小牧太、栗東・矢作芳人)
4-8 マイネルキッツ(牡8、松岡正海、美浦・国枝栄)
5-9 トゥザグローリー(牡4、四位洋文、栗東・池江泰寿)
5-10 トーセンクラウン(牡7、江田照男、美浦・菅原泰夫)
6-11 ゲシュタルト(牡4、藤岡佑介、栗東・長浜博之)
6-12 コスモヘレノス(牡4、中谷雄太、美浦・菊川正達)
7-13 ジャミール(牡5、C.ウィリアムズ、栗東・松元茂樹)
7-14 トウカイトリック(牡9、川田将雅、栗東・野中賢二)
7-15 エイシンフラッシュ(牡4、内田博幸、栗東・藤原英昭)
8-16 オウケンブルースリ(牡6、浜中俊、栗東・音無秀孝)
8-17 フォゲッタブル(牡5、丸山元気、栗東・池江泰寿)
8-18 コスモメドウ(牡4、丹内祐次、美浦・畠山重則)

◆今回は、netkeibaの調教寸評を予想の参考としてみる。

◇トゥザグローリー
 前走は池江泰郎厩舎から池江泰寿厩舎への転厩初戦。これまで最終追いはずっと栗PだったところをCWに変更されたが、中間の調教本数は今までと変わらず仕上げられたこともあり、強い勝ち方を見せて本番に駒を進めた。
 今回は中3週のローテーションだが、調教本数は坂路とCWで4本。決して少ないわけではないが、前走と比べれば確実に少ない。最終追い切りでマイネルキッツに先着したという派手な内容から調教の上積みが大きい印象もあるかも知れないが、実際の中身はそこまで評価できるものではない。
◇ローズキングダム
 4歳になってからの2戦は3着が続いているが「斤量の影響が大きい」とは橋口調教師。ようやく定量で走れる今回は「強いところを見せたい」と師の期待するところも大きい。
 それは調教内容にも表れていて、最終追い切りは時計の掛かる馬場状態で坂路4F52.1秒。いくら武豊騎手が跨ったとはいえ、非常に速い数字。またラスト1Fが13.6秒だった前走に比べて、今回は13.0秒でまとめた点も良化を感じさせる数字となっている。
◇エイシンフラッシュ
 調教本数もしっかりこなした休養明けの大阪杯は見せ場十分の3着。次に良化を感じさせる内容となっていたが、思っていた通り、調教内容は確実に前走以上と思われる。
 中3週ではあるが、坂路とCWを併用して最終追いを含めて6本。CWでの調教はすべて併せ馬と強い負荷を掛けられた中身の濃い調教となっている。特に最終追いはCWでゴッドエンブレムを大きく追走してのもの。直線に向いて追いつくと、しっかり手前を替えてゴール板まで突き抜けた。道中の走りに引っ掛かるような仕草もなく、最高の状態で本番を迎えることになりそうだ。
◇ヒルノダムール
 3歳時の若駒Sで勝って以来、善戦はするものの、勝ち星から遠ざかっていたが、これまでの惜敗を一掃するレコード勝ち。見事な勝ちっぷりを見せた。
 しかしこの中間はその反動が出たのではないだろうか。これまでの中3週では中間に3~4本の調教をこなしていたが、今回は2本。また最終追いは坂路だったが、最初の1Fを14.6秒とかなり遅く入った割にはラストは12.5秒。時計の掛かる馬場だったのは間違いないが、この馬らしい弾けっぷりを見ることができなかった。前走は評価できても、この調教内容は決して評価できない。

◆まず近10年の傾向をみてみる。
 天皇賞(春)というレースは、2002年から2007年までは若い4歳馬が連に絡んでおり、その中には2003年7番人気のヒシミラクル、2005年13番人気のスズカマンボ、2007年11番人気のエリモエクスパイアなどがいる。馬柱をみたらとても買えない馬でも4歳馬さえ買えばオイシイ馬券にありつける構図だった。
 ところが、この傾向は2008年以降ガラリと変わり、2008年=5歳+5歳、2009年=6歳+5歳、2010年=6歳+7歳。と4歳馬は3着までにしかきていない。
 また1番人気の4歳馬は2006年以外は、2004年リンカーン13着、2008年アサクサキングス3着、2010年フォゲッタブル6着、と振るわない。ちなみにリンカーンは5歳時にも引き続き1番人気で6着、6歳時にやっと2番人気で2着と人気に沿った結果を出せた。そのリンカーン2着時の1着馬が、近10年で唯一4歳1番人気で1着となったディープインパクトだったのは運命のめぐり合わせか?世が世ならリンカーンにとって3年越しの天皇賞馬の栄冠が手に入ったのにねえ。
 ここ4年連続で連に絡んでいるのが2007年4歳馬世代。ただ、4歳・5歳時にはメイショウサムソン、6歳・7歳時にはマイネルキッツの2頭であって、世代論ではなく個体の能力の問題かもしれんが・・・・。

◆今年の4歳馬は「さほど強くない」との評価もあったが、秋からの古馬混合重賞では「世代2番手クラス」の馬も含め怒涛の活躍をみせている。ヴィクトワールピサのドゥバイWC制覇も含め、これは「古馬が弱いのではなく4歳馬世代が強い」と素直に評価すべきなのかもしれない。

 ならば、18頭中10頭と珍しく大挙して出走してきた4歳馬の中から取捨選択することが是。早速その基本線で予想にとりかかることにする。

◆4歳馬のTOPクラスは5頭。こいつらは置いといて、まずは2軍クラスの5頭から。

 4歳馬は2軍クラスとはいえ芝重賞馬ウィナーが3頭、残り2頭もオープン勝ち&ダートG1馬。この中からは、人気の盲点になっていて前売りで15番人気でしかないが11ゲシュタルトをピックアップしたい。
 ゲシュタルトは3歳春にG2京都新聞杯を制しダービー4着。父マンハッタンカフェに母系サドラーズウェルズで「長い距離になる菊花賞で期待」と評されていた。しかし、その後菊花賞10着-中日新聞杯3着-日経新春杯6着-ダイヤモンドS5着-阪神大賞典6着と今イチの成績のため、かなりの人気薄になっている。そもそもこの馬ダイヤモンドSでは力量を見極める目のあるJRAハンディキャッパーの評価は56kgで、コスモヘレノスと同斤量、55kgビートブラックや53kgコスモメドウよりも重いので、「能力は上」とジャッジされていたハズ。んでもって、結果も日経新春杯はビートブラックやコスモヘレノスには先着、ダイヤモンドSも1kg差のビートブラックとは0.3秒差、阪神大賞典は1kg差のコスモメドウとは0.2秒差。なのになのに、ビートブラック8番人気単勝オッズ18.7倍、コスモメドウ10番人気24.9倍に比べて、ゲシュタルト15番人気90.5倍とはあんまりな評価でないかい???
 ビートブラックは、天皇賞への出走を確保するために前走大阪ハンブルグCで目一杯の仕上げをして臨んだ。結果1着で天皇賞出走を果たしたものの、究極の仕上げに2番はない。菊花賞3着と鞍上岩田が評価されての8番人気なのだろうが、馬券圏内にくることは100%ない。
 続いてコスモ2頭だが、鞍上がいかにも弱い。短距離なら「馬8人2」だが、長距離だと「馬4人6」だろう。鞍上が中谷と丹内では歴史ある天皇賞で上位を目指す配置じゃないだろうさ。
 G1東京ダービー馬とはいえダートでしか勝ち鞍のないマカニビスティーもここじゃいらん。

 結論:4歳2軍からはゲシュタルトをピックアップする。

◆じゃ次に、古馬の評価。

 仏国からの参戦ジュントゥーは、G1を2勝、3000m以上で5戦4勝2着1回という戦績。welcome to Japan。それだけ。評価するまでもない。馬場渋ってもいらんのに明日は晴れなので尚更いらん。
 フォゲッタブルは2009年有馬記念で3着にきた時には「古馬になったら長距離はこの馬が天下を獲るぞ」と思った。しかし、その後は惨敗を繰り返しておりどうやら池江郎流のハードな調教によって燃え尽きた感が強い。
 同じく燃え尽きた組は、9歳馬トウカイトリックとオウケンブルースリの2頭。オウケンブルースリは2009年JCでウオッカに肉迫した時にやはり「次世代はこの馬かも」と思ったが、その後10ケ月の休養が悪い目に出たような気がする。
 トーセンクラウンは水かき付きの脚を利して極悪馬場の中山記念を圧勝したが、そもそもローカルG3でも軸にできるような馬じゃない。いくら何でもこの馬まで買ったら馬券代がかさんで仕方がない。

 結論:古馬のうち残ったのは、3ナムラクレセント、8マイネルキッツ、13ジャミールの3頭。でも1着にくることはないだろうから、せいぜい押さえまで。

◆さてさて、ほんじゃ仕上げの強い4歳馬5頭の順位付けをば。

 2ヒルノダムールは惜しい競馬を続けてきたが勝利までもう一歩届かなかった。前走の選択としては日経賞か阪神大賞典か大阪杯のいずれかがあったが、大阪杯を選んだのはこの馬の距離適正が2000m前後にあるがゆえではないのだろうか。そして前走大阪杯は陣営の目論見通り快勝したものの、この中間は2本しか時計を出せていないのは前述の通り。距離適正への疑念と体調への疑問符から5番手評価に止める。

 15エイシンフラッシュもやはりベストは2000m-2200mだろう。藤原調教師は「いい馬を預かっているからにはクラシックに馬を出すことが大事」とのスタンスで、皐月賞ではワンチャンスをものにするために前哨戦でトーセンラーとダノンミルをメイチに仕上げた。その結果、2頭とも皐月賞には出走できたもののレースでは見せ場のないままだった。このスタンスを基本に考えれば、藤原師の思考では「ダービー馬として古馬最高峰の天皇賞に出走できるのであれば、出すのが馬主に対する調教師の義務」となるのではないか。とすれば、例え調教師自身が「2マイルに距離適正はない」と考えても出走させるに違いない。天皇賞で凡走し人気を落とした後に距離適正の高い宝塚記念でメイチ勝負をかける、と読んで4番手評価に。

 9トゥザグローリーも距離適正に疑問が残る1頭。池江父の評価では「ダート2000mがベスト」とのことであり、やや首の高く前輪駆動で進むフォームはおよそステイヤーとはかけ離れたイメージが強い。本来なら年明け2戦2勝した後は安田記念に向うのがベストのはずが、共同馬主ゆえ距離適正のない天皇賞に出走せざるを得ないのだと思う。3番手評価。

 残る4歳馬は4ローズキングダムと6ペルーサの2頭だが、前走時は調教でもレースでも武豊によれば「もたれていた」のに59kgを背負って3着に食い込んだローズキングダムを本命とする。今回の調教VTRでは坂路を真っ直ぐ走れていたとのことなので、今までの「追っても伸びない状況」とは違った姿がみれることを期待する。ペルーサは「いつももう一歩」というブロンズコレクターの匂いがプンプンする。「G1で2着が得意」のヨコテンとセットでぜひ本領発揮願いたいところだ。

◆評価

◎4 ローズキングダム(牡4、武豊、栗東・橋口弘次郎)
○6 ペルーサ(牡4、横山典弘、美浦・藤沢和雄)
▲9 トゥザグローリー(牡4、四位洋文、栗東・池江泰寿)
▲11 ゲシュタルト(牡4、藤岡佑介、栗東・長浜博之)
▲15 エイシンフラッシュ(牡4、内田博幸、栗東・藤原英昭)
▲2 ヒルノダムール(牡4、藤田伸二、栗東・昆貢)
△3 ナムラクレセント(牡6、和田竜二、栗東・福島信晴)
△8 マイネルキッツ(牡8、松岡正海、美浦・国枝栄)
△13 ジャミール(牡5、C.ウィリアムズ、栗東・松元茂樹)

◆馬券

□馬単
 4-6×3000、6-4×2000
□馬連
 4-2,9,11,15×@1500、6-2,9,11,15×@1000
 4-3,8,13×@500、6-3,8,13×@500
□3連複
 4-6-2,9,11,15,3,8,13×@1000
□3連単
 4,6-4,6-2,9,11,15,3,8,13×@500
 4,6-2,9,11,15,3,8,13-4,6×@200
 4,6-4,6,2,9,11,15-4,6,2,9,11,15,3,8,13×@100

 そんなこんなで、合計41800ゴールドなり。

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