囲碁日記:明日への一打

囲碁上達を夢見る一アマチュアの日記です。

京都・子供囲碁合宿

2012年08月26日 10時45分46秒 | 囲碁関連の話題
京都で行われた子供囲碁合宿に娘と二人で参加した。

この夏一番楽しみにしていたイベントだった。
8月17日(金)から20日(月)の3泊4日の間、基本的に碁を打ち続けるのだ。
初日は午後からだったが、2日目3日目は朝9時から夜9時まで、正に囲碁三昧であった。
会場は、2万平方米の聖護院門跡の境内にある聖護院御殿荘という宿泊施設で、平安神宮の北、京都大学の南の閑静な住宅街に位置し、申し分のない環境であった。
外はカンカン照りだったり土砂降りの雷雨だったりと大変だったようだが、麦茶やらアイスコーヒーやら飲み物が用意された冷房のきいた部屋で快適に過ごすことが出来た。
三時のおやつもあるし、三度の食事は盛りだくさんで食べきれない場面もあるくらいで大満足であった。

今回はじめての参加だったが、思った以上にハードだった。
私は最終日は打たなかったが、指導碁5局を含め全部で29局打った。
初日午後から8局打った時点で既にへろへろだった。
2日目の互先のリーグ戦は体力棋力ともに伴わず5戦全敗してしまった。
中にははっきり勝てそうな碁もあったけれど、アタリに突っ込むは、打って返しを見損じるは、基本死活のありえない間違いをするはと、ヘボを露呈してしまっては勝てる碁も勝てない。
6段でエントリーして最終的に6段認定(大人は認定状は出ないが)だったのは、互先のリーグ戦はポイントに影響しなかったからか、お情けか。
もっとも、私に勝っていった女の子達が皆7段認定を受けていたので、オジサンとしては彼女達の認定に多少貢献できたから良しとするか、というところ。

しかし子供達は元気だ。
こちとら夜になると白石がピンクに見えてくるし(単に照明の関係かもしれないが)、頭はぼーっとしてくるし、青息吐息だった。
羽根直樹九段としげ子初段のご長男は60局位対局したらしく、最終日に表彰されていた。
うちの子は、途中追いかけっこをしたり売店を覗いたりして遊んでいたので36局、まだまだである。
ちなみに、羽根さんちは5人のお子さん全員が姿をみせていたが、末っ子の赤ちゃん以外の4人が参加していて、私は双子の女の子の一人(次女か三女のどちらか)と対局することができた。
羽根直樹九段は参加されていなかったが、しげ子初段は赤ちゃんの世話もしつつ、時おり指導碁を打っておられた。私もしげ子初段に指導碁を打って頂きたかったが、残念ながらその機会はなかった。

(1日目)対局:3勝3敗
     指導碁:洪アマ名人4子局 負け
         森野節男九段5子局 勝ち

(2日目)対局:1勝8敗(うち互先リーグ戦5戦全敗)
     指導碁:中野泰宏九段5子局 勝ち
         瀬戸大樹七段5子局 勝ち
         孫英世五段4子局 勝ち
(3日目)対局:4勝5敗

指導碁以外の対局は8勝16敗、こりゃまた随分負け越したもんだ。
まだまだ弱い。
さっき書いたように、恥ずかしい負け方が多かった。
しっかり反省して基本をしっかり身につけないと、有段と言ったところで笑われてしまう。

指導碁については、最初の洪アマ名人に4子で打ってもらったのは無謀な挑戦だったが、残り4局を勝つことができて満足。
洪アマ名人にひどい目にあったので、じっくり手堅く打つように心がけたのが幸いしたのかもしれない。

洪アマ名人の指導碁は、もともと実力が足りない上にこちらに力みもあり、ボロボロにされてしまった。
序盤早々から碁にならなかったが、対局後にポイントを説明してもらい勉強になった。
洪アマ名人はなかなかの好青年だった。
他のプロ棋士の先生方は、それで間に合うのだろうかと思うくらいに落ち着いた自然な手を打ってこられるので感心した。
自分が置かせる立場で打つとそうはいかない。全然足らなくなってしまうか、無理してつぶれるかどちらかだ。
黒がどう打てば良かったかについて教えて頂いたが、上手の心構えについても教わった気がする。

最終日、熱心なお母さんがお子さんの囲碁の勉強について先生に質問しているのを聞いていたら、有段を目指すお子さんに絶対お勧めできる本として、先生は次の3冊を紹介されていた。

1.「天下五目の必勝戦略」宮本直毅九段、マイコミ囲碁文庫シリーズ
2.「三子局に強くなる本」森野節男九段、山海堂
3.「苑田勇一の大模様はこうして勝て」苑田勇一九段、誠文堂新光社

1.はまだ店頭に在庫のある書店もあるようだが、新品の入手は既に困難になっているようだ。
2.と3.は新品では入手できないと思う。
2.の山海堂はもう存在しないし、3.は誠文堂新光社のホームページをみると品切れになっている。ただ、どちらもアマゾンの中古で安く入手できるようだ。

その先生は実際に本を持っておられたが、どれもまさに擦り切れるくらいに読み込んだ状態であった。
私も持ってはいるが、そこまで読み込んではいなかった。
今一度読み返してみようと思う。
実は、合宿に森野九段の「三子局に強くなる本」を持ってきていて、最終日の表彰式の前に森野九段に本へサインして頂いたのであった。
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