後から考えると「あの時は本当に人生の転換期だったな」と思える時期が、人生には何回かあると思います。そういう時期に出会ったチャンスを前向きにチャンスと捉えるか、準備不足でしり込みしてしまうかが、その後の人生を大きく変えると思います。今年は私にとって本当にそいういったエポックメイキングな、大事件が多く起こった年でした。
1月1日、まさに今年のスタートの日、98歳でもすべて自分の身の回りは自分でできていた母が、急に亡くなりました。
半日入院しただけで、私もそうありたいと思うほど、大往生でした。
悲しいことは悲しいけれど、見事な人生のしめくくりに感動すら覚えました。
その2カ月後、丁度49日が終わりやっと落ち着いたと思った時に、偶然日経新聞に老人ホームが紹介されていました。
かねてより子供がいない私は、老人ホームに入るつもりで研究していましたので、その記事にひきつけられ、あんまり知らない土地にあるホームだけれど良さそうだから見学だけでもしてみようと、”ふしぎ”と一緒に第一歩を踏み出しました。
そこは、私たちが決めていた老人ホームの条件をほぼ100%満たす、今まで見学してきたホームにない理想的なホームとわかりました。
一旦帰って落ち着いて検討してみても、考えていたより入る年齢が早すぎるけれど、これを逃しては後悔すると、ついに決断して入居申し込みをしました。
ところが見学のときには空いていた二人部屋が、もう埋まってしまっていて、順番待ち1位で空くのを待つことになりました。
これも結構中途半端で不安な時期でした。明日空くかもしれませんが、2〜3年後かもしれない。しかも住居と店舗があった地域より1時間半も離れた場所です。店をどうするか、が大きな課題でした。入居が決まるまで待つこともできたでしょうが、私たちは陶器販売の実店舗はもうたたんで、ネットショップに専念し、そのための事務所を探しておこうということに決めました。
ネットでワンルームマンションなどの情報を収集し、とりあえず事務所ウォッチングに行ったときのこと、ホームに一度挨拶しておこうと向かったその時、ホームの真ん前と言っていいマンションの1階に貸し店舗の文字が・・・
見た目も、広さも場所も理想的、後は家賃のみが問題とおもいましたが、なんと想像したよりずっとお安く、もう借りるしかない気持ちになりました。
少し間をおけばもう他の人が借りてしまいそうな良い立地。すぐ不動産屋に電話し2,3日後に借りることができるようになりました。
でも、まだホームに入居できるわけではありません。
借りてしまった店を放置しておくのは経済的に負担ですから、とにかく店の内装をして、8月には前の店から引っ越しできる状況になりました。
仕方がない、1時間半かけて通うか・・・66歳と74歳のカップルにはきついなぁと思っていたのですが、なんとなんと、8月にホームに入居できるようになったのです。
もうここまでくると、神様がここに来いと言っているとしか思えませんでした。
8月の暑さのなか、店の移転とホームの入居を同時にこなすという、大変なことになりましたが、幸い体をこわすこともなく、無事2重の引っ越しを終了しました。
9月に新店舗を開店し、それ以来、食事や掃除などの家事はほとんどホームに頼り、仕事に専念できるという、本当に幸せな毎日を送っています。
ふりかえると、降ってきたチャンスを本当にうまくキャッチし、生かすことができたなと、ちょっと自画自賛しています。それも常々いろいろなケースを想定し情報を集め、検討していた成果だと思います。
ここは、仕事場であり、遊び場であり、終の棲家です。これから老いていく第3の人生を、できるだけ生き生きと過ごすことができる可能性を持った場を得ることができた今年は、まさに人生の大転換の年でした。
その2011年がもう終わろうとしています。さて来年からは、ここを大いに生かして、
「老人も悪くな〜い!」と思える毎日を築きあげていきましょう。
楽しみで〜す。