Vばら (ある創作&つぶやき)

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

18世紀の着付け

2017-06-15 00:07:28 | つぶやき

 18世紀、ロココの貴婦人たちは毎日豪華なドレス、ローヴ・ア・ラ・フランセーズをどのように着付けしてもらっていたのか?ヒントとなる動画が、the National Museums Liverpoolによってアップされた。

↓  約7分半の動画です。裕福な階級の女性が、2人の召使いに着付けしてもらう様子が描かれています。ナレーションは英語ですが、言葉はわからなくても映像を見ているだけで結構面白いです。

https://www.youtube.com/watch?v=UpnwWP3fOSA

 まるで十二単のよう。ドレスの下にこんなにも多くの下着類(コルセット、ポケット、ペチコート、パニエ、ガーターなど)を着けていたとは!18世紀だから当然マジックテープやファスナーはない。上半身の正面に、stomacherと呼ばれる三角形の分厚い布(まるで剣道の防具みたい)を当てている。ではどうやってstomacherと身頃を繋げたのか?針を刺して留めていた。下手な召使いが刺すと、動くたびにチクっと痛みが走り、その日はずっと不快だったはず。ドレスを脱ぐときは、一本一本針を抜き取った。毎回毎回こうした作業をしていたのかと思うと、召使いたちの苦労がしのばれる。スカート部分は紐で結んで繋いでいた。コルセットは直接肌に着けると痛いので、リネンの薄布の上から鎧のようにまとった。この動画では約7分半で着付けが完了しているが、実際の着付けに要した時間は、どれくらいだったか?手際の良い召使いなら、短時間でさっさと作業を終わらせただろう。そしてドレスの下に、ポケットがあるのが興味深かった。貴婦人たちは普段手ぶらで、荷物はお付きの者にすべて持たせていると思っていたが、本当に大切なものは自分のポケットに入れて持ち運んでいたと思う。この動画を見たら、改めてアントワネットがシュミューズドレスを好んだ理由がわかる気がした。オスカルが生涯でただ一度ドレスを着ると決心した時、ばあやは時間をかけて念入りに着付けしたはず。服に針を刺した状態で黒い騎士を追いかけ、「とあ~っ」と威勢よく放り投げたオスカルは、あっぱれとしか言いようがない。

 読んでくださり、本当にありがとうございます。

ジャンル:
ファッション
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6 コメント

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Unknown (オスカー)
2017-06-16 16:58:00
こんにちは。
動画を見ました。なんというかスゴいですね。歴史雑誌に鎧甲冑の特集がありましたが、それを思い出してしまいました。しかし❗まち針は恐いですね。そんなに激しく動き回らないことが前提なんでしょうが。着るのも脱ぐのもまた大変そう!
オスカーさま (りら)
2017-06-17 06:27:39
 コメントをありがとうございます。

>歴史雑誌に鎧甲冑の特集がありましたが、それを思い出してしまいました

 戦に行く前の着付けのようです。けれどこれは「自分の身の回りのことは、すべて召使いがやってくれる身分」であることのアピールなのでしょうね。でなければ誰がわざわざこんな武装をするのか?まち針で留めるのも驚きでした。布地が厚いため針が通りにくいのと、すべてを縫い合わせるとどドレズ全体がずしりと重くなってしまうからだと思います。ロココ時代に貴婦人として生きるのは大変です。
宜しければ (おれんぢぺこ)
2017-06-18 23:02:04
実はワードロープの記事を拝読して触発された話を書きかけていた最中に、今度は着付けの記事。もう、妄想マックスです。二つのりら様の記事から発展した私の話は、もしかしたらパクリ要素満載かも???

お許しくださいませ!!(いつ出来上がるかは甚だ疑問ですが)
おれんぢぺこさま (りら)
2017-06-18 23:05:40
 コメントをありがとうございます。

 私は全然妄想が湧かず、もはや創作は諦めました。ですので是非おれんぢぺこさまの手になるお話を読みたいです。ワードローブ、そして着付けの方法から、いったいどんなお話が生まれるのか?私にはまったく想像がつきません。

 どうかおれんぢぺこさま、新しいPCで存分にお書きください。楽しみに待っています。PCの操作は慣れてきたでしょうか?
甲冑 (伽羅)
2017-06-23 15:17:09
こんにちわ
動画見せていただきました
なんとすごい!!
まるで鎧兜を身につけるような・・・
このいでたちで、ダンスをしたりクラブサンを弾いたり・・・難行苦行ですね
重量もかなりなものと思われますし、どれだけ可動範囲があったものやら
美しく見せるためには我慢の日々だったのでしょうね
伽羅さま (りら)
2017-06-24 21:18:44
 コメントをありがとうござます。

>まるで鎧兜を身につけるような・・・

 一切働かない上流階級でないと、こんな身動きの取れないドレスは着られないですね。逆に言うと、これだけ重装備のドレスを着られるのは、(その人は)身辺の世話をしてくれる召使いを抱えられるだけ裕福な身分であることを、世間にアピールする意味があったかもしれません。そのためには我慢や不自由にも耐えなければいけなかったのでしょう。

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