練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

建物の隙間面積を測りました。

2017年04月02日 14時49分03秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

本日、建物の隙間面積を測りました。

そう、気密性能測定を行ったんです。

何故、隙間の面積を測る必要があるのでしょうか?

答えは簡単です。

隙間が大きいと、色々な問題が起こるからです。

では、どんな問題が起こるのでしょうか?

 

簡単に言えば、こんな感じでしょうか。

せっかく、

性能の高い断熱材をたっぷり使っても

高い費用を掛けて、熱交換型24時間換気システムを設置しても

ある程度の気密性能を確保できなければ、残念な結果になってしまう・・・。

私見ではありますが

経年劣化を考えると

C値で言えば、0.6㎠/㎡を下回る性能が必要かと思っています。

 

まずは、試験の様子をご紹介しましょう。

行った建物は『FPの家 T邸』です。

先日、構造現場見学会を行った建物となります。

窓の一部に防湿気密シートを張り、測定機器を据え付けます。

こんな機械を使って測定します。

準備完了です。

今回もコーナー札幌のK氏に来ていただきました。

もちろん、気密測定技能者です。

お施主さまが到着しましたので、まずは気密性能測定についてのレクチャーを行いました。

いよいよ、測定開始です。

90PAほど減圧した時の写真です。

窓に取付けられた送風機で強制的に室内空気を排出します。

隙間が無ければ、室内空気は無くなり送風機から空気が出ることは無くなります。

隙間があれば、そこから空気は出続けます。

この時の圧力差を測ることで、隙間の大きさを測ることが出来るんです。

建物外の気圧に対して室内の気圧が低い為、窓に貼られた防湿気密シートが大気圧に押されて内側に孕んでいます。

測定前はダラーッとしていたシートが風船のようにパンパンになっています。

手で弾いてみると、かなり固くなっているのがわかるんです。

空気の動きって、見てもわかりませんよね。

でも、叩いてみれば実感することが出来ます。

「隙間の少ない建物なんだなぁーっ。」

測定終了です。

K氏から測定値の説明を受けているお施主さま。

「非常に気密性能の高い建物です。」

ふーっ、良かった・・・。

胸を撫で下ろすひとときです。

さて、実際の測定値はどうだったでしょうか。

総相当隙間面積 αA=14㎠

隙間特性値 n=1.32

50.0Pa時の測定風量は64㎥/h

という結果になりました。

当建物の延床面積は53.82㎡です。

勾配天井の為、気積が57.79㎥大きくなっていますから実質床面積は76.04㎡となります。

総相当隙間面積とは、建物の隙間を合わせた合計面積の事です。

この値を実質床面積で除した値が隙間相当面積となります。

ご存知、C値ですね。

C=0.18㎠/㎡(小数点第2位を四捨五入するため、0.2㎠/㎡になります。)

おーっ、中々の数字です。

床面積が少ない割に引違窓が多かったので、正直心配していました。

C値が0.3㎠/㎡を超えたらどうしよう・・・。

どうやら杞憂だったようです。良かった・・・。

日本では気密性能値を相当隙間面積(C値)で表します。

住宅の室内と外を区切っている壁や窓や屋根などの面にある隙間の面積(㎠)を測り、延床面積(㎡)で割ったものがC値(㎠/㎡)です。

つまり、床面積1.0㎡あたりに隙間が何㎠あるかを表したものとなります。

最近の私は、隙間特性値も気にしています。

n=1.32

n値は、建物の気密施工の状況を表しています。

どんな隙間の空き方をしているかを知る手掛かりになるんです。

高いレベルの高気密住宅では、ひとつひとつの隙間が非常に細かくなります。

空気の通る穴のひとつひとつを丁寧に塞ぐ施工をしているわけですから当然ですよね。

でも、隙間はゼロにはなりません。

無数の小さい隙間が集めると、当建物の総相当隙間面積は14㎠あった訳です。

一方、気密の低い住宅の隙間は大きい傾向にあります。

ようするに、隙間の塞ぎ忘れがある訳です。

気密性を高めるためにはひとつひとつの隙間を小さくする必要があるんです。

n値が2に近づくほど、ひとつひとつの隙間は大きいことを意味してます。

反対に1に近づくほど、ひとつひとつの隙間は小さいことを意味しています。

高気密住宅を意識するなら、n値は1.0~1.5以内に収めるようにした方が良いそうですよ。

窓の気密性能の良し悪しも、n値である程度わかります。

アルミと樹脂の複合窓よりも樹脂窓の方が総じてn値は小さくなります。

また、樹脂窓同志でも、YKK APの330防火窓よりもエクセルシャノンの防火窓の方が小さくなります。

窓の採用をする際には、断熱性能だけではなく気密性能も考えることが肝心だと思います。

50.0Pa時の測定風量は64㎥/hとなっていますね。

当建物の気積は218.42㎡となっていますから、この時の換気回数は0.29回/50Paとなります。

これを50.0Pa時の漏気回数(ACH)と言います。

これは家が時速35~40kmで走った位の風に当たっている時に、自然に換気が行われる回数をあらわしたものです。

相当凄い台風でもないと、こんな状況にはならないと思います。

そんなレベルのお話です。

代表的なACHの値は

スウェーデン建築基準では3.0回/50Pa

カナダR-2000住宅基準では1.5回/50Pa

パッシブハウス基準では0.6回/50Pa

となっています。

今回の値はかなり良いものではないでしょうか!

C値は現場ごとに大きく異なります。

同じ間取りや仕様であっても

施工者が同じであっても

同じ性能になる訳ではありません。

C値を確認するには

気密性能測定を行うしかありません。

あなたの家のC値はどの位でしょうね。

 

http://www.assetfor.co.jp

posted by Asset Red

所:東京都練馬区北町2-13-11   

電話:03-3550-1311  

東武東上線 東武練馬駅下車5分

ジャンル:
住宅
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 高齢者ほど・・・ | トップ | LIXILができること »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。