練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

暖かい家

2017年10月10日 15時31分39秒 | 省エネ住宅の基本

明日、FPの家東日本のオーナー会議にて弊社の取組みについて1時間ほどのお話をさせていただく事になりました。

ここ数日、仕事の合間をみて、その為のデーターをまとめていました。

ブログやプレゼン用のパワポデーターを眺めながら、改めて色々と感じることがありました。

ちょっとだけ、書かせていただきます。

暖かい家(断熱・気密性能の高い家)の話をする時、必ずと言っていいほど話題に上るのが兼好法師(吉田兼好)の徒然草でしょう。

家のつくりやうは

夏をもってむねとすべし

冬はいかなる所にも住まる

暑きころわろき住居は

耐へがたきことなり

(吉田兼好法師/徒然草第55段)

この文章です。

『夏旨』なんて略したりする人もいます。

その昔、兼好法師という人が

「家は夏快適なように作ろうよ、冬は寒くたって耐えられるけど、夏暑いのは耐えられないでしょ。」

と言ったから、『高断熱・高気密の家』なんてダメだよ。

と言う訳です。

だから中断熱・中気密がいいとか、高断熱は良いけど気密はない方がいいと・・・。

でも最近では、『寒い家は健康を害する』という事が色々な所で聞かれるようになりました。

例えばコレ!

イギリス保健省による2010年の年次報告書をイラスト化したものとなります。

これによれば、家中の温度は『最低18℃』『出来れば21℃』を維持する必要がある訳です。

暖房設備をいくら使っても構いません。

むしろ、電気代や燃料費が高いからと言って暖房温度を下げることを禁止していることになります。

はっきりと『寒い家は健康を蝕む』と書いてある事が、当時の私には衝撃的でした。

こんなデーターもありましたね。

寒い家から高断熱住宅に引っ越した人の健康改善効果を示したものです。

入居者に対するヒアリングを行ったデーターとなります。

効果のほどは大小さまざまですが、押しなべて改善効果が上がっています。

でも、医師や医療従事者による調査ではないため、信憑性に欠けるという意見もありました。

そして、現在医療従事者と研究者そして建築業者がタッグを組んで実証を行っているのがスマートウェルネス事業です。

早く調査結果が出るといいですね。

 こちらのデーターを見たら、先述の異議を唱えた方々もぐうの音も出ない筈。

とある施設における要介護者の人数を調査した結果となります。

脱衣所の平均室温を12.4℃と14.6℃にそれぞれ設定し、居住者の要介護でない人の割合を比較すると、健康寿命に4歳も開きがあることがわかったんです。

調べれば調べるほど、こうしたデーターは出てきます。

やはり『寒い家は健康に悪い』というのは真実ではないでしょうか。

それでも厚生労働省の方々は、「まだわからない。そうとは限らない。」と言葉を濁してしまいます。

だから、スマートウェルネス事業の結果を待てと・・・。

そんな事言ってたら、あと何年も待たなければならないじゃん!

ひと昔前のシックハウスの時と同じです。

待っている間に被害者が増えていきます。


でも最近は、少しづつ雰囲気が違ってきたように感じます。

天下の文春が記事を書いてくれました。

ズバリ『暖かい家は寿命を延ばす』

NHKの人気番組やテレビ朝日でも、取り上げられています。

暖かい家は健康に良い。

そして、省エネ・省CO2で環境破壊を防止することができます。

だから、暖かい家(高断熱・高気密住宅)を建てましょう。

それが無理なら、暖かい家にリフォームしましょう。

極め付けはこのポスターだと思います。

断熱・省エネリフォームに壇蜜さんを起用しています。

大切なのは熱と気です。

だから壇蜜(暖・密)さんを起用したそうです。

消費者に対するイメージも良い方なんだそうです。

しょうもないオヤジギャグですが、良いと思います。

これを機に、暖かい家へのシフトチェンジに勢いがつくことを願います。

私達建築業界がいくら言っても、商売のネタくらいにしか思わない方々がいるのは残念なことです。

でも、これも私達が戦後行ってきたツケを払わされているだけの事。

時間がかかったとしても、信じてもらえるようにならなければと思います。

あとは、言ったもの勝ちが巾を効かせる体制をどうにかしないとなりませんね。

暖かい家と言われて買ったのに、それほど暖かくない家がたくさんあると聞きます。

それはそうだよ。

だって気密のない高断熱住宅なんて、絶対暖かいはずないもん。

断熱材って、厚かったり、性能の高いものを入れれば良い訳ではありません。

正しい施工方法をていねいに実践しなければ、ちっとも暖かくなりません。

こんな住宅が瑕疵(欠陥)として裁かれない法制度はおかしいと思います。

この問題も徐々に解決することでしょう。

なによりも、皆さんが暖かい家を知ることだと思います。

高性能設備をたくさん使った暖かい家ではありません。

家自体の性能で暖かい家です。

お近くの見学会に参加してください。

そして、暖かさを実感しましょう。

光熱費を気にするのは、その後の事。

だって寒い家に住んでいたら、医療費ばかりか介護費用も余計にかかってしまいます。

そのうち寒い家に住んでいる人は、健康保険や生命保険の掛け金が高くなるなんて日が来ると思いすよ。

寒い家は人権侵害に通じます。

人権侵害は犯罪です。

そう思いませんか?

兼好法師の言うことが健康防止になるなんてシャレになりません・・・。

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CO2排出量

2017年10月10日 08時00分00秒 | 省エネ住宅の基本

弊社でも、東日本大震災以前に積極的に勧めていたのが『オール電化住宅』。

ガスや灯油等を使わず、全てを電気で賄うため、発生する水蒸気量を抑えることで結露を防いだり、室内空気の汚染低減も可能。

深夜電気を利用することでお財布にもやさしいというのが売りでした。

弊社の場合はエコキュートを採用していましたが、中には電気温水器を採用している工務店もあったようですね。

エアコンではなく、蓄熱暖房も採用するケースが多かったようです。

深夜電気のお蔭で支払う光熱費は少なくてすみましたが、そもそも電気を熱に変えるのは、それほど効率の良い方法ではありません。

当然電気の使用量は増えますし、CO2の発生量も相当なものになります。

最近は、これらの工務店も電気温水器をエコキュートに切り替えているようですね。

エコキュートは、空気の熱でお湯を暖めるため(ヒートポンプを利用するため)電気温水器に比べて消費電力および発生するCO2が少ないのが特長です。

こうした建物を『新オール電化住宅』と呼ぶそうですよ。

弊社の建物がこれに当たります。

上のグラフは、札幌と東京(練馬)のCO2発生量を比較したもの。

次世代省エネ基準住宅(現行基準の家相当)と新住協の提唱する『Q1.0住宅』の違いがわかります。

以下、Q1.0住宅を説明した新住協/鎌田紀彦氏の記事をそのまま引用します。

北海道の高断熱住宅の標準となる北方型住宅(次世代省エネ基準を満たす住宅でQ値が1.6W/㎡以下)は、北海道の一般的な、ストーブで部分暖房をする住宅に比べ、約2/3の灯油消費で全室暖房が可能になります。

本州の次世代省エネ住宅が、一般住宅に比べて、全室暖房をすると2倍の暖房エネルギーを消費するのに対し、はるかに厳しい基準です。

この、北海道の高断熱住宅の暖房エネルギーを、さらに半分以下にしようとすると、地域によって差はありますが、おおむねQ値=1.0前後になることから、Q1.0(キューワン)住宅と名づけました。

そして、こうした住宅を北海道に普及させようと、NPO法人 新木造住宅技術研究協議会(新住協)の会員と技術開発を行いながら、住宅をつくりはじめています。(図1参照)

 

図1


話を元に戻しましょう。

次世代基準住宅の場合はオール電化が最も多くのCO2を排出し、新オール電化が最もCO2を排出しません。

また、その違いも大きくなっています。

でもQ1.0住宅の場合は、新オール電化が一番であることに変わりは無いものの、他との差はそれほどありません。

新オール電化で調理消費が大きくなっているのは、IHクッキングヒーターの影響です。

2次エネルギー消費で比較すると優位なIHヒーターですが、1次エネルギー消費やCO2排出量では不利になってしまいます。

沸騰するまでの時間が短く、煮炊き時の水蒸気量・CO2発生量も減り、煮炊きによる室内汚れも驚異的に少なくなる。

夢のような加熱調理機ではありますが、省CO2ではないようです。

弊社の建てる家のQ値は1.6~1.9W/㎡・Kですから、残念ながらQ1.0住宅には該当しません。

ですから、上のグラフよりもCO2の排出量は多くなります。

地球温暖化を抑制するために、もっとCO2の排出量を減らさなければ・・・。

給湯による消費エネルギーおよびCO2排出量は馬鹿になりません。

最近はエコキュートの採用が減っていますが、これを機に採用を促していきたいと思います。

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