(その2からの続き)
この状況で安易に集落営農に乗っかって大丈夫でしょうか?最初は話し合いの場としながらゆくゆくは補助金の操作等で本来の意味での集落営農に持っていこうとするのではないかと思います。
米価が更に低下すると、ますます経営は破綻します。農家単位で経営が破綻しても、年金や兼業からの収入で補填したり、楽しみとして(アンケートでは5人の方が「楽しく、やりがいがあり、これからも続けたい」と回答、農家21軒中23.8%。後継者アンケートでも有効回答22人中5人が「作る喜びがある」と回答)続けてゆくことができます。実際、ここ10年はそういう側面がどんどん大きくならざるを得ない状況だったと言えます。
集落営農が始まって、直接水田に関わる人が減り、自分の家の田んぼという意識が薄くなり、経営規模が大きくなって(借入金の額も増え)から破綻してしまうと、その赤字処理で集落内が混乱に陥り、人間関係からすべてが崩壊してしまう危険性はないでしょうか?その後に、個人で農業を再開しようにも、機械もなく技術もなく習慣もなくもうどうにもならない状況になるのではないでしょうか?
集落営農をするかしないかは当然当事者の選択ですが、後戻りできなくなる可能性を十分認識した上で選択すべきだと思います。
しかし、このまま続けていけばいいというつもりもありません。アンケートによると機械の所有状況は、トラクター17台、田植機15台、コンバイン17台となっています。ここ5年くらいは中古を買っている人が多いとはいえ、30数ヘクタールに対する台数としては多すぎます。寄り合いでも「2台あればできるな」という声がありました。年金や兼業からの収入で補填するといっても限度があるので、機械の共同化または機械作業の委託は必要だと思います(この件については、農業委員会にいたときに広報誌にも書きました)。
黒字にはならなくてもとりあえず機械利用の効率化だけを進め、他については時代が変わるのをじっと待つ、守りの農業が一番よい選択だと私は思います。いつ時代が変わるのかは分かりませんが、地球規模の気候変動・ピークオイル・中国インド他の経済発展と変わる要因には事欠きません。問題は「いつ」かです。国際的に問題になっても(どこかの国で誰かが飢えても)しばらくの間は札束で食糧を買い集めてくるのでしょう、それによるタイムラグがどれぐらいになるかも予想できません。ただ、とりあえず、この15年間をじっと守ってみるというのはいかがでしょうか。
この状況で安易に集落営農に乗っかって大丈夫でしょうか?最初は話し合いの場としながらゆくゆくは補助金の操作等で本来の意味での集落営農に持っていこうとするのではないかと思います。
米価が更に低下すると、ますます経営は破綻します。農家単位で経営が破綻しても、年金や兼業からの収入で補填したり、楽しみとして(アンケートでは5人の方が「楽しく、やりがいがあり、これからも続けたい」と回答、農家21軒中23.8%。後継者アンケートでも有効回答22人中5人が「作る喜びがある」と回答)続けてゆくことができます。実際、ここ10年はそういう側面がどんどん大きくならざるを得ない状況だったと言えます。
集落営農が始まって、直接水田に関わる人が減り、自分の家の田んぼという意識が薄くなり、経営規模が大きくなって(借入金の額も増え)から破綻してしまうと、その赤字処理で集落内が混乱に陥り、人間関係からすべてが崩壊してしまう危険性はないでしょうか?その後に、個人で農業を再開しようにも、機械もなく技術もなく習慣もなくもうどうにもならない状況になるのではないでしょうか?
集落営農をするかしないかは当然当事者の選択ですが、後戻りできなくなる可能性を十分認識した上で選択すべきだと思います。
しかし、このまま続けていけばいいというつもりもありません。アンケートによると機械の所有状況は、トラクター17台、田植機15台、コンバイン17台となっています。ここ5年くらいは中古を買っている人が多いとはいえ、30数ヘクタールに対する台数としては多すぎます。寄り合いでも「2台あればできるな」という声がありました。年金や兼業からの収入で補填するといっても限度があるので、機械の共同化または機械作業の委託は必要だと思います(この件については、農業委員会にいたときに広報誌にも書きました)。
黒字にはならなくてもとりあえず機械利用の効率化だけを進め、他については時代が変わるのをじっと待つ、守りの農業が一番よい選択だと私は思います。いつ時代が変わるのかは分かりませんが、地球規模の気候変動・ピークオイル・中国インド他の経済発展と変わる要因には事欠きません。問題は「いつ」かです。国際的に問題になっても(どこかの国で誰かが飢えても)しばらくの間は札束で食糧を買い集めてくるのでしょう、それによるタイムラグがどれぐらいになるかも予想できません。ただ、とりあえず、この15年間をじっと守ってみるというのはいかがでしょうか。