対州馬・飼育員日記

馬に足を踏まれても、鹿に威嚇(いかく)されても、めげないスタッフブログ

黒目のカマキリ

2012-08-31 | 日記
(今回のテーマは『虫』ですので苦手な方はお気を付けください)



  先日、残業でどっぷり夜が更けてしまい、馬小屋の方で明かりをつけながら作業をしていたところ、カマキリがベンチに突っ立っていました。

そいつをよく観察してみましたら、なんと目が全て黒目なカマキリでした。



カマキリにも黒目があることを知らなかったです。

普段は瞳孔が点しかなく、ドスの効いた目をして怖い感じですが、これだとかわいいですね。

 ここで少し、ネットで調べたうんちくを。

カマキリの目は(というか昆虫の目は)複眼です。(目っぽく見える球体の細胞一つ一つが目)

昼のカマキリは目の中に黒い点がありますが、実は人間の瞳孔のように働いているわけではなく、カマキリの目を見ている観察者がそこだけ奥まで見通せるという角度の部分であり、光が反射されないから黒っぽく見えるのです。

その黒点を偽瞳孔といって、その他の部分は観察者の目からは奥まで見えないので、個々の目の内部の反射光で明るく透明に見えているのです。



(Googleより転載)

 カマキリをどの方向から見てもこちらをニラミ返してくるという現象はこういうことで起こるようです。

で、夜のカマキリは昼の目のままだと周りが全く見えないので、わずかな光源を目の中ですべて吸収して暗闇で明るく見えるようにしています。

その状態が黒目の状態です。猫みたいですよね。(ただ、一応黒目の部分は全て偽瞳孔ということになります)

ちなみにトンボ・バッタもカマキリと似た構造の目をしていますが、黒目になるというのはあまり聞きません。不思議です。

 昼でも手軽に見る方法は、カマキリに黒い布を2~3分ぐらいかぶせたあと外してみると、黒目になります。

大人しいやつはひたすらじっとします。近くにいたらぜひやってみて下さい。^^

馬小屋周辺にもよくいますので、カマキリ捕まえ等に訪れてみてはいかがでしょうか。

(マツ)

残暑お見舞、申し上げます。

2012-08-21 | 日記



今、まさに満開を迎えるムクゲの花。


この花が咲くと、そろそろ夏も終わり・・・としみじみ思ったりします。

とはいっても、太陽の勢いは、いましばらく続きそうです。

私たちスタッフも、暑さに負けないよう頑張っております。



夏の最後の思い出作りは、ぜひ、あそうベイパークで。



ユタロー

水に流す

2012-08-08 | 日記
あち~よ~(by福真)

今年も暑いですね。

馬たちもじっとりと汗をかいて暑そうなので、馬全頭を水で洗い流すことにしました。

(シャンプーは今回はしません)



 モデル馬は夢花。

ホース先端のシャワーノズルで、両足→お尻から胸という順序で水をかけます。

いきなり胸(心臓)に冷水をあてると、心臓がびっくりして発作などを起こす場合があるからです。

耳の中には、絶対に水を入れないようにします。

 全体を洗い流しましたら、びしょびしょな馬体を



汗こきという道具を使って、馬の体から水気を取ってあげます。







だいたい水気を取った状態です。

 ほんとはこのあとさらに長タオルで全体を拭いてあげたりしますが、30分程したらすぐ乾くので、今回は無しでOKです。



夢花は、水を流し始めるやいなや、上体を起こして立ち上がったりして暴れまくりましたが、最終的になんとか落ち着いてくれました。よく頑張ったよ…。

 そういう感じで、全頭洗い流しましたが、洗い終わって自由に放牧させると馬たちは10分も経たずに寝転び回って砂浴びし始めます。せっかく洗ったのに…。



(マツ)