読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

現場百遍、「企画書は1行」(野地秩嘉著/2006年)

2011-01-22 04:07:43 | 本;ビジネス

<目次>
はじめに 
1.放送作家・・・小山薫堂「君はキルケゴールも読んだことがないのか?」

第1章 現場から生まれた一行
2.トヨタ自動車副会長・・・張富士夫「すべては現場にある」
3.東京・恵比寿「たこ」店主・・・柳瀬俊之「一生、屋台を引くことはできない」

第2章 ヒット商品の一行
4.キリンビール新商品開発グループ・チームリーダー・・・和田徹「彼女の部屋で遅めのランチ。パスタを食べながらグビグビ」
5.サントリー健康食品事業部・・・斎藤由香「サントリーで愚息ムクムク、硬化バツグン」
6.シャープ電化商品開発センター第ニ開発室長・・・井上隆「水で焼く」
7.ナムコフードテーマパーク・プロデューサー・・・池澤守「銀河系のはるかかなたから音楽に長じたロボットがやってきた」
8.アイエス社長・・・伊藤喜久雄「学生服の第ニボタン、五個入りで3000円」

第3章 組織を動かす一行
9.JFAキャプテン・・・川渕三郎「2050年、もう一度日本でワールドカップを開催し、そこで優勝する」
10.救急ヘリ病院ネットワーク理事長・・・國松孝次「人の命をどう考えるのか」
11.湯布院・玉の湯社長・・・桑野和泉「この二枚の写真を見てください」

第4章 人生を書いた一行
12.マネックス証券社長・・・松本大「暗黙の了解、えもいわれぬ慣習 どちらも会社経営にはいらない」
13.ル・マンジュ・トゥ オーナーシェフ・・・谷昇「目の前の客を満足させる」
14.GMO会長兼社長・・・熊谷正寿「35歳までに会社を作り、上場させる」
15.E・A・U代表・・・林安二「夢の潮流にあこがれて」

第5章 ブランドを創る一行
16.旭山動物園園長・・・小菅正夫「野生動物の目的。それは食べること」
17.シー・アイ・エー代表・・・シー・ユー・チェン「コアアイテムがなければブランドにならない」

終章 映像が浮かぶ一行
18.タグボート代表・・・岡康道「企画はひとことで伝わるものが面白い」


企画書。私が至近で書いた企画書はわずか4年前に起業を目指して書いた事業計画書、そして昨年業務委託営業で役所に提出した事業計画書だけ。それでも今から20年前の前々職時代にはクライアントへの人材採用戦略のために随分書きました。社内の企画書コンテストで賞をいただいたこともありました。

その後、営業所長になったときに、部下に企画書の書き方を指導したこともありました。提出する企画書の完成度は7割にすること、体裁はA3にすることetc。7割と言うのは、プレゼンをする中でクライアントと意見交換しながら、プレゼンが終わったときにその企画書が完成し、クライアントに納得感を持ってもらうため。体裁は簡単に机にしまわれないような存在感を示すためでした。

そんな私の思いを遥かに越え、企画書は1行に収斂すべし、と教えてくれるのが本書です。結論を急げば、著者の主張はそれは次のようなものです。

〜・・・企画書の一行とは読んだ人の脳裏に風景を映し出すことなのだ。こうした一行を書けるようになるにはふたつの方法しかない。他人の書いた鮮烈な文章を集めて研究すること。そして、頭の中に浮かんだイメージを文章化する訓練を怠らないこと。

そうした訓練を通じていけば、鮮烈な表現を自分のものとして使いこなせるようになる。その上で書かれた文章が、企画を通す力を持ち得る。

企画書の一行とは文字をいじくるのではなく、頭の中に浮かんだ映像を言葉にすること。そして、相手の頭の中に同じ映像を映すことができれば、企画は結実する。もちろん、文章力や表現力以外にも大切なものがあることは、言うまでもないが・・・。〜


<新幹線とキルケゴール〜地域活性と知識活性、今年トライしたいもの〜>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20110122.html

<攻めの救急医療〜元警察庁長官の新たな挑戦〜>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20110119.html

<絶滅に瀕することが進化の源〜旭山動物園元園長・小菅正夫の教え〜>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20110116.html

<「ユーミン」の名付け親にして「ユニクロ」の育ての親〜成功請負人 シー・ユー・チェン〜>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20110120.html

<日本最小最強のクリエーティブエージェンシー.TUGBOAT〜面白さを一瞬で相手に伝える広告〜>
http://ameblo.jp/asongotoh/day-20110117.html


著者作品関連記事;
<飲食2時間、ゴルフ半日、でも「接待は3分〜仕事ができる人のもてなし術〜」(野地秩嘉著/2009年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/5e63cc05e227ac80ad7371895316bc28

<「仕事」を極めた9人の伝説、「サービスの達人たち」(野地秩嘉著/新潮OH文庫)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/8dadc8d8d9eb2c77c6312a47ff0e7e63
ジャンル:
ビジネス実用
キーワード
クライアント キルケゴール マネックス証券 暗黙の了解 ワールドカップ 警察庁長官 フードテーマパーク トヨタ自動車 キリンビール 新商品開発
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