早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

良 縁/飛梅は本物か?

2016年10月24日 | 良縁



アルツハイマーと診断され

要介護2が目前の両親をつれ
秋の気持ちの良い日、福岡は太宰府天満宮にやってきました。

心配ごとは「果たして両親は歩けるか?」と「喜んでくれるのか?」

参道のスタバ…結構デザインが有名なんですよ。
一斉にみんな撮影してる。



参道にはおみやげものの店が並んでいます。 
看板を見ながら黙ってもくもくと歩いていた父が急に
「ソフトクリームが食べたいなあ」と言い始めました。

まるで子供みたいでかわいい…



さりげないすすきがステキです。



確か「ぶらタモリ」でも出たお店
店名の「てのごい」は福岡弁で「てぬぐい」って意味 



娘の心配をよそに父はずんずん先を歩きます。
私は足の悪い母の手をひいてゆっくり後を追う形
第一の難関…急勾配の橋
周囲は中国の観光客だらけ
平らな道もあるのですが
あえて「正面から行きたい」とは父の希望



ちょうど門にねぶたが飾ってありました。 
「飛竜天神ねぶた」と言って
受験合格祈願→登竜門(竜門を登りきった鯉が竜になる)のこじつけか(笑)



夜はきれいでしょうね…(10月いっぱい) 

こちらは本殿の右手にある有名な「飛梅(とびうめ)」



菅原道真公が 左遷されてこの地に流されることが決まったとき
自宅の庭の梅の木に向かって詠んだ歌が有名な

  東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅花 主なしとて 春な忘れそ

そしたらなんと! 梅の木が道真の後を追って一晩で飛んで来たとか。(京都からかな?)
樹齢は1000年と言われていますが
当時樹齢20年としても1100歳くらいなはず。
梅ってそんなに長生きなのか?

ちなみに、桜は主人と別れるのが悲しくて枯れて
松は梅と一緒に飛んでたんだけど途中で落ちちゃったんだとか…(笑)

すると、それまでほぼ無言だった父がぽつんと
「見てみろ、そんな古い幹じゃないぞ」と言うではありませんか。 
何事にも興味を持たなくなり無反応だった父が…

ちなみにこちらは左側の橘(たちばな)の木



帰りぎわに 大道芸人さんが南京玉簾をやってるのを見て
「見て行こう」と自分からアクション



少ない聴衆の前で技を披露してくれる芸人さん 
囃子に合わせて手を叩く父…



芸人さん、ありがとう 

ゆっくりと駐車場までの道のりを歩く両親を見て
逆に私の方がほっこりと胸がいっぱいになってきました。
人生ってなんてドラマチックなんでしょう! 



道真公、ありがとうございました。 

 


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2 コメント

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Unknown (きなこママ)
2016-11-06 14:25:34
3年ほど前、伺った時に太宰府もよらせていただきました。
アドバイスどおりに廻った、スタバも天満宮も、国立九州博物館も
そしてなにより、街の風景がステキでした。

全国的に有名なのに、なんだか懐かしい風景の太宰府。
ご両親といい時間をすごされましたねー。
Unknown (久)
2016-11-07 08:09:48
どこに連れて行こうかかなり検討しました。
まだ地震の影響で、動物園は休園だし
福岡の水族館も改装中…
なるべく歩かず非日常を味合わせるには…でここに決定
遠いのでちょっと嫌な顔をしていましたが
帰ってから「またどこかに行きたい」と言われ
ま、苦労は報われたかな…と(笑)

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