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芦屋川のホタルと 川を守る人

2009年06月19日 15時17分26秒 | 活動の報告
きれいな川にしか住めないというホタルが街中にいました。

6月6日(土)、芦屋市にある芦屋川の開森橋で、『芦屋川のホタル観察会』のイベントを行うと聞きました。阪急電車の芦屋川駅を降り、北へ歩いて1分のところに開森橋があります。そんな市街地のすぐそばで、ホタルを見ることができるとのことで、子どもの手を取り参加しました。

開森橋に到着すると、数百人の市民が、橋の上や川の両岸に集まり、歓声を上げながらホタルの光を追いかけていました。観察会の始まった19時半ころは、さながら祭の縁日のような人だかりで、小さなお子さんからご年配の方まで、ホタルはどこかと川の方を見渡していました。すると、ふわふわ~と青白い光が夜空に浮かんでは消えていきます。草むらの上を何匹かのホタルが、さまよい飛んでいました。

このホタルは「ゲンジボタル」で、体長は12~20mm、本州・四国・九州に分布し、川辺に多く生息する日本を代表するホタルです。ちなみに、ホタルの点滅の間隔は、同じゲンジボタルでもちがっていて、東日本では4秒に1回、西日本では2秒に1回、東西の境界あたりでは3秒に1回光るそうです。また、それぞれがばらばらに光るのではなく、いっせいに同調して光るとのこと。不思議ですね。飛んで発光するのはオスで、メスは地上からそれにこたえるように発光するそうです。 近年、とくに都市近郊でゲンジボタルがすっかり減ってしいました。幼虫のすむ清流がよごれてきたり、水辺の環境が大きく変わってしまったことが原因のようです。ホタルの生態は、メスが川岸の苔(こけ)などに500~1200個ほどの卵を産みつけ、約1ヶ月後、孵化した幼虫は水中に入り、カワニナなどの巻き貝を食べて育ちます。翌春、大きくなった幼虫はふたたび川岸にはい上がり、土の中にもぐって「さなぎ」になります。成虫の寿命は2・3週間くらいで、その間は水分を少しとるだけで何も食べないそうです。成虫の姿は、その光を放つ様も全て、子孫を残すためにあるのかもしれませんね。私たち人間は、成虫(大人)になって、こども達のために何かをし続けているのだろうか?などと考え込んでしまいました。

このイベントを企画しているのは、「芦屋川に魚を増やそう会」。今回でホタルの観察会は23回目を迎えたそうです。あしの会の共同購入グループのひとつである「めだかグループ」の山田さんが、仲間の方たちと活動している自然環境の保護を目的とした集まりです。

芦屋川の阪急電車の駅から北のエリアは、野草が生い茂り、虫や魚などがたくさん生息しています。阪神間の殆どの川は、高度経済成長期に、河川の護岸工事が盛んに行われ、コンクリートで三面張りにされてしまいました。当時、最後に残された芦屋川の豊かな自然を守るため、山田さんたちが立ち上がり、このエリアの川の工事を止めるように行政と交渉し、なんとか今日の状態が残されています。

「25年ほど前から、ホタルの保全のための活動をしています。ホタルは環境の変化に弱い生き物です。一番弱い生き物を守ると全ての生き物が残ります。上流で言うとホタルで、下流ではアユです。」と、山田さん。当時から、自然が豊かな芦屋川には、市外の西宮や尼崎から、子ども連れの人たちが遊びに来ていたとか。集まってくる子ども達は、遊びのなかで自然に触れ、自然を大切にしようと少しずつ感じていくのではないでしょうか。

 山田さんは、自然のよさを市民に伝える野外活動を行いながら、一方で合成洗剤の問題にも取り組んでいます。合成洗剤に含まれる『合成界面活性剤』は、自然環境に負荷が大きく、洗剤使用する人への負荷もたいへん心配です。

「合成界面活性剤は、非常に強い浸透力をもっており、水道水に含まれて口から入るだけで無く、洗濯、食器洗い、シャンプー、歯磨き等により、皮膚から侵入し、血管に入って肝臓、脾臓、脳、肺に蓄積されます。特にキズや粘膜からは、普通の13倍も吸収され、人体に悪影響を与えます。」と警鐘を鳴らし続ける山田さん。山田さんは自らも、石けんを販売し、出会う人に合成界面活性剤の危険性と石けんのよさを伝え続けています。

 豊かな自然環境を守る、一番手っ取り早い方法は、ゴミを出さないこと。「合成界面活性剤」は目に見えないやっかいなゴミと言えるかもしれません。身近な自然を守り、自分達の安全なくらしを守るため、くらしのなかでできることを、私たちは考えていかないといけません。そんなことを改めて教えてくれたホタルと、川を守る山田さんに、感謝した一日でした。

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