
王者:ポンサクレック・ウォンジョンカム vs 挑戦者:ソニー・ボーイ・ハロ
試合結果:ハロ6RTKO勝ち
●所見〜ポンサクレックの場合〜
90戦近く戦っているとファイトスタイルも変わる。
ファイターの場合、技巧を駆使したボクサーへ変貌する事が多い。
R・デュランしかり。
M・ツニャカオを1RKOした時は重心をグッと落とし、前に出ながらのスピーディなワンツー連打だったが
現在はアップライトに構え、相手のストレートの打ち終わりにカウンター合わせるスタイルになった。
この日も何度もカウンターを合わせて行き、実際、距離は合い、相手はフェイントも無く、トリッキーでも無い
ので決まりそうに思われたが、尽く空振りだった。
自身のタイミングと反応の遅さによるもので、その遅さは1Rから見ていて明らかだった。
6R、最初のダウンの前、真直ぐに下がり、相手を懐に招き入れる様にロープに詰り、態勢も相手の右を
打たせるかの如くだった。
ふわっと体が浮き、顔から崩れ行く所でこの試合は決していた。
フィジカルの調整失敗なのか、メンタルのトラブルか、黄昏に入ったのか、見る目を疑う様な敗北だった。
●所見〜ハロの場合〜
ローブローが多い。
ボディへのアッパー連打を打つ際、ベルトラインより下に入る事が多い。
右ボディストもグローブ半分、ベルトラインに当たっている。
恐らく、故意では無く、ピンポイントを狙って打たず、的を大きくイメージして打つからと考えられる。
別に例えると、ミット打ちでなく、バッグ打ち。
この様なタイプはペースを掴むとラッシングが加速し、手数も上がり、パンチングパワーもUPするが、
当たらない相手、或いは状況になると狙い打ちするスキルが足りず、ズルズルのジリ貧になる。
判定試合では勝つも負けるも大差で、僅差てのは無いのでは。
●所見〜レフェリーの場合〜
ストップ遅い。
再開後、5、6発連打されたところで止めてるべきだった。
飛行機、ホテル、食事と待遇が良かったのか、或いはタイの観衆に恐怖したのか。
また、ストップ後のゼスチュアが中途半端。
挑戦者陣営も 「 止めたのか? 」 と躊躇していた。
片腕は余っていたのでもっと大袈裟に手を振り翳さなければどうなのか判らない。
レフェリーはパフォーマンスは不要だがアクションは大袈裟すぎる程に行うべき。











ポンサクの安定度、挑戦者の戦績及び実力から見て稀に見るアップセットと言えますね。
管理人的にフィリピノはアップセットのイメージがあります。
パッキャオがR・レドワバをKOしたのもそうですし、R・パスクアがチキータをKOしたのも驚愕でした。(おっと、どれも6RTKOだ)
ポンサクはこのまま終わったりしないでしょう。
タイの元世界王者はどれも負けてからひと踏ん張りありますからね。
日本のF級周辺は選手はニヤリとしているかもしれないですが、ジム側は「う〜む」と言う感じではないですかね。
何故ならポンサク陣営は交渉し易い相手でしたから。
オプションでどうなるか判らないですが、帝拳は良い状況にあると思います。